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天狗舞 山廃純米 [日本酒]

11月13日
天狗舞 山廃純米 4合瓶 1399円 車田酒造

ホームページに、ロンドンでトロフィーを獲得、天狗舞の看板商品で、”濃厚な香味と酸味の調和がとれた個性豊かな純米酒”とある。山廃というのは、昔風の手がかかるお酒の造り方で、濃く深い味のお酒ができるらしい。いつものお店で買ってみた。今回は、私の好みを知ってくれているご亭主が忙しそうだったので、自分で五感を働かせて選んだ。

グラスに注いで見ると、色が濃い。薫りはぷんぷんではなく、しっとりじっくり。ややとろりとしている印象。口に含んでみると、弱い酸味に加えてがつっとした強い腰を感じる。そのあと舌の上にたっぷりと味を残すが、後味は意外とさっぱりしている。僅かな苦味も感じさせる。渋いお酒だ。一度呑んだだけでは理解できそうに無いので、何度かに分けて味わってみる。

少量口に含むと、味噌やしょうゆに共通するような、酵母っぽい複雑な味と薫り。濃厚な米の味と薫りもたっぷりだ。おそらく地元の好みに基づいた、先祖伝来の酒造りに準じた醸し方をしていて、現代的な好みに合わせていない、昔ながらの味わいがこれなのだろう。特筆すべきは、温度で劇的に味が変化することだ。大きめの杯を掌のなかで暖めると、重いながらも口当たりの良いお酒が、複雑で重い味と薫りにみるみる変わってゆく。この変化を表現する適切な言葉を私は持っていない。呑んでみていただくしかないだろう。食事と合わせるというよりも、それだけをじっくりゆっくりと呑むべきお酒のように思われる。

何回かに分けて呑んでみたが、好きか嫌いかまだ決められない。まだ迷っている。この味わいに慣れれば好きになるのかもしれない。判断保留のままにまたそのうちに買ってみようと思う。言うまでもないことだが、世間の評価が非常に高い、良質なお酒であることは間違いない。

また呑む?:Yes
印象    :石川県の有名銘柄。立派な箱に入っている(個人的には箱はやめて、安くするか、品質向上のためにお金を使って欲しい。新聞紙でくるんだ銘酒なんかはぐっと来る)。山卸廃止酛仕込みの手のかかったお酒。値段は良心的だ。現代的な好みに合わせてはいないが、品質の高さは折り紙つき。このようなお酒をどう評価していいか迷ってしまう。頭でっかちにならない程度に、もっと日本酒を勉強してみるつもりだ。

タグ:日本酒
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