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チェリーパイ、アップルパイ、チョコレートケーキ [雑文]

アンナミラーズのチェリーパイ、神戸屋のアップルパイ、トップスのチョコレートケーキといえば、20年ほど前、私の属した文化圏では定番の”甘いもの”だった。アンナミラーズのチェリーパイは、ホールで買うと結構な値段だったが(本社は井村屋と知ったときはびっくりした)、後の2つ、特にトップスのチョコレートケーキは美味しいのに廉価で、小さな集まりに持っていけば、ほぼ必ず喜こんでもらえた。最近、何度かそれらの”スイーツ”を、手土産にすることが何度かあった。しかしいつから”スイーツ”なんて言葉が使われるようになったのだろう?

神戸屋のアップルパイ 320円:”えー、何これー、ビニールに入ってるー、駄目ジャン”というのがお姉さんたちの反応だった。神戸屋のことを知らない人も半分以上。本当か?びっくりだ。自分的には”アップルパイと言えば神戸屋、神戸屋といえばアップルパイ”と当たり前のことのように理解していたのだが。これはシナモンなどを効かせて甘く煮込んだ大きめのりんご半分を、パイとパンのあいのこのような生地で包んで焼き上げたもので、ボリュームもあるし、パンのわりに上品で、これを嫌う人はほとんどいない、という食べ物で、おやつに持っていくと喜ばない若者はいない逸品だ。今でもその品質は変わっていないと思う。お店の場所によってりんごの大きさが違う、というまことしやかな噂などもあり、人によっては”必ず○○店で買う”などとこだわっていた。頭にきて無理やり”食え!”とごり押し。一口お口に入れたところ、お顔が”びっくりマーク”のようになって、それからはパイを二つに切って、グループ内の女子で奪い合いになった。結局数が足りなくなって、食べられなかった男性を含む若者たちから”もう一度買ってきて”とねだられた。よしよし、、、。

アンナミラーズのパイ チェリーパイ ホール 4148円:こいつは結構高い。パイの種類によってはひとつ5千円位する。アメリカンスタイルの材料勝負のパイで、それを日本的な細やかな気配りで作ってある。持ってみるととっても重い。これを数個買い込んでパーティーに臨んだのだが、その重さと、パイを崩さないよう気を使ったこととで、会場に着いたころには結構疲れてしまっていた。アンナミラーズといえば、女性の体の曲線を強調した、可愛いウェイトレスの制服(コスチューム?)が有名だった。今のメイド文化のはしり、といえないことも無い。しかし今は昔、私がよく訪れた某店は姿を消し、高輪に一軒を残すのみである。ざっと店内を見回した印象では、例の制服は変わってしまい、やや地味方向にハンドルを切ってしまったようだった。残念だ。お店の雰囲気にも、昔のような華やぎを感じない。一部の商品以外は宅配してもらえないので、自分で大荷物をふうふう言って運んで老若男女に振舞ったのだが、アンナミラーズといっても知っている人はほとんどおらず、このパイを口にして喜んだ子供が、どこで売っているか聞きに来たくらいだった。手ごたえなし。日本の人たちの好みが変わってしまったのか?自分でも食べてみた。ボリュームいっぱい、カロリーてんこ盛り、これでもか、といったパイのお姿は昔どおりだ。味も期待を裏切らないもの。一口食べればあなたの心にアメリカの風が吹く。(アメリカで同じようなパイを買うと、質の高いものでも20-30ドルくらいだ。都市部ではもっと高級なパイもあるが)”子供の食うもんじゃねえ!”と言うわけにも行かず、アンナの名前を口にしたところ、その子のお父さんは知っていた。栄枯盛衰は世の習いということか、、。寂しかったよ。これで一勝一敗だ。

昔自分が信じていたものが次世代の若者たちに否定されたり、受け入れられるという体験を持ったわけだが、自分が属した文化?の評価で、自分自身が動揺したり、安堵したりするというのはなんだか面白いなあ、と思った。

トップスのチョコレートケーキ 1699円:最近地元でこれを売っていることを知ってしまった。たしかトップスというお店は赤坂あたりのカレー屋さんで、そこで出していたチョコケーキが美味しい、というので評判になり、店頭でこれを売り出したところブームとなり、一時はお店に行って列を作っても買えないことさえあった。そういういわくつきのケーキだ。とにかく一つ買ってみた。”あの時代”を共有した家族と一緒に味わってみた、、、、。スポンジがやや渇き気味であること意外は昔通り、と感じた。感想は気候・保存の問題か?結構美味しいよ。昔の記憶がよみがえる、、、。

今度はこのチョコケーキを誰かに食べさせるのを楽しみにしている。
タグ:スイーツ
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山田

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by 山田 (2014-12-22 11:28) 

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