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西国分寺  増田屋 手打ち大もり [日本蕎麦]

12月18日
西国分寺 増田屋 手打ち大もり 830円

おそらくお蕎麦にうるさい人は絶対に入らないタイプの、出前中心のお蕎麦屋さん。車道に面した、良心的な価格で数をこなす感じのお店だ。この数年に、何度か入ったことがある。お店に入ってみると、木材を豊富に使った和風の店構え。しかし残念ながらお掃除が行き届いておらず、机もメニューもちょっとぺとぺとする。カウンターにもなんだかわからないものが積み重ねられている。飲食店に"清潔”を求める私としては、ちょっと"許せない"感じだ。

通常のもり蕎麦以外に、一日○×食限定、という手打ち蕎麦を発見した。早速手打ち大もりをお願いした。お酒を呑みながら待つ。余談だが、初老のアルバイトと思われる女性が、運んできた澤乃井をお盆の上で倒してしまい、私の服とズボンにお酒をたっぷりと飲ませてくださった。涙を浮かべて謝罪されるので、0.3秒後には許してしまった、、、。そしてお蕎麦がきた。おそらく"ごめんね"の意味がこもった、ざるの上にてんこ盛りの大盛りだ。外見上、おそらく二八。不ぞろいで角が丸まっている、ヒジョーに短い。お箸で手繰ろうとしても、ポロリポロリとざるに落ちてしまう。薫りもなんというか、切れ味が”鈍い”感じ。ご亭主は割合お年を召されて方のようなのだが、”俺は今でも蕎麦をうつんだぜ!”と、証明したいのか?しかしそれだけに、”手打ち”の蕎麦であることは疑いようがない。しみじみと食べてみる。もそもそと美味しい。うるさいことは言いっこなしだ。ご亭主の人生の黄昏が、そのまま反映されたようなお蕎麦だった。趣深く、悪くない。美味しかった。つゆは江戸前のものをほんの少し薄め、丸くにしたようなもの。マスプロっぽい整った印象も同時に受けるが、質的なレベルはかなり高め。鰹節の薫りもきちんと漂っている。葱は恐らく地元の力強いもの。山葵は残念ながら粉山葵だ。蕎麦湯は、、、蕎麦粉があまり入らない、さっぱりとしたものだった。

お年を召されたご亭主は、何故かいつも大声で、ほとんど喧嘩ごしで、奥様?と絶え間なくお話をしておられる。BGMは渋い演歌である。掃除さえ行き届けば、なかなか整った店構えだ。料理その他の各々のアイテムは、蕎麦マニアでもいけそうだ。あとはもう少しだけ清潔にして頂ければ、、、。現在の増田屋さんの、あるがままを楽しませていただいた。ご馳走様でした。

良い;地域密接型、出前中心のお蕎麦屋さん。 しかしご亭主の蕎麦が好きだぜ!という心意気を感じる。
もっと良くなる;もう少しだけ気合を入れたお掃除をお願いします(私は清潔マニアです)
また行く?;Yes
総括;多摩地区にある、地元に根ざしたお蕎麦屋さん。ご亭主の心意気がうれしい。
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