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Billがいなくなった-3 L280TN & L290TL [音楽]

Billがいなくなった-3 L280TN & L290TL

PB230318.JPGおそらく多くのTele好きの人たちは、TeleのキョーレツなリードPUの音が好きなのだと思う。ブリッジの構造とスティールギターのような音色を持つ独特のPUによって作られる、トレブリーでガッツのある音だ。たしかにこれはいい。しかしこの音をそのまま生かすのは、とっても難しい。アンプにつないで弾いてみればすぐにわかると思う。一方、オリジナルでは”パワーが足りない””リードとつり合わない”と不評をかこっているネックPUなのだが、これが個人的にはイケルと感じている。たしかに力はないが、ナチュラルでウォーム、やさしくささやくような音が、Jazzyな音楽には合うのではないか。実際に単体のPUを手に取ってみると、情けないほど小さく、細く、頼りない。しかし現代のアンプの能力をもってすれば、どんなに小さな出力でもノイズを増やさずに増幅することは造作ないことなので、トーンさえよければそれでよい、ということになる。ただしPUの出力が弱い場合は、ローノイズであることが必須なのだが、BLのPUはこの要求を余裕で満たしている、と思う。しかも良心的な価格設定がされている。このPUのトーンが気に入るのであれば、これを買わない手はない。前にも書いたが、全体につくりがやや繊細な嫌いはあるが、隅々まで気を使って作ってあり、私が手に入れたものは、幸いにしてBillの手書きのサインまでしてある。モデルネームもボールペンで手がきだ。いい味出している。ベースプレートの成形がちょっと雑だったりするが、愛着の持てるPUだ。

PB230319.JPGBillの手書きのサインがはっきりとわかる。ほかのモデルがどうなっているか、後で調べてみようと思う。



PB230314.JPG





リードPUはBeckyのお勧めでこれを購入した。なかなかいい面がまえだ。PUを固定するためのねじは、非磁性体とのことで、試してみると確かに磁石がくっつかない。やや細いことがちょっと心配かな。固定にはばねを使わず、医療器材レベル?の高品質なゴムチューブがついてきた。これは購入してからずいぶん時間が経っているが、ねばねばしたり、溶けてしまったりするようなことは無い。確かに経年変化には強く、いまでも触ってみると、プリンプリンしている

PB230315.JPGBillは確かドイツで生まれてアメリカに移住した人、と記憶しているが、裏側には誇らしくアメリカ製、と記載されたシールが貼ってある。

このように、BillのPUは、家内制手工業的な会社で製造された、とっても個人的な感じの、制作者の息遣いが感じられるような製品なのだ。しげしげと眺めていると、なんだかいい音が聞けるような気がしてまたいくつか欲しくなってしまう。そんな魅力のあるPUたちなのだ。こいつらを、今度組み立てるTeleに乗せて、もう一度歌わせてあげたいと思っている。

次回は多分ブリッジのことを書きます。
to be continued
タグ:ギター
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