SSブログ

Billがいなくなった-6 Warmoth Vintage Telecaster Body in Sonic Blue [音楽]

Billがいなくなった-6 Warmoth Vintage Telecaster Sonic Blue
Warmoth.jpg WarmothのIn Stockから、可愛い水色、かつ、できるだけ軽いSwampAshのボディを購入した。Teleのボディは、いろいろな選択肢があるとは思うが、基本はやはりSwampAshであろうかと思う。かつてはAshにも軽いものと重いものがあることなど、あまり情報が出回っていなかったが、最近は楽器好きはよく知っており、野球のバットなどに使われる、重いもので作られたボディはあまり売れないようだ。物の本によれば、50年代に安く手に入りやすかった木材を使った結果であり、それが現在はなんだか伝説的に伝えられ、TeleはSwampAshでなくっちゃあ、などとしたり顔で皆が語っているというわけだ。ラッカーフィニッシュなんかも同じで、当時のクルマの塗装に使われていた塗料を応用しただけなのだが、今ではラッカーでない楽器は高く売れない、というわけのわからない状況になってしまっている。最近SwampAshが枯渇してきた?ためなのか、さらなるお金儲けのためなのか、Pineなどで作られたボディが結構売れているようだ。とにかく軽めのSwampAshがTeleの基本であることは間違いがない。 かつてのWarmothのTeleボディは、Patentの関係?等でFenderのものとは故意に細部を変えてあり、よく見るとなんだかちょっとダサい感じであった。全体になんというか”丸い”印象を与え、個人的には”渋さ”が足りない形をしていると感じていた。ジャックのところの丸さは、自分としては特に残念であり、楽器をアセンブルするときにも作業しにくい感じだった。ボディの角の丸さ(昔のFenderに比べて角を大きく丸めてある)については、演奏上が向上してあばら骨が痛くないため(最近はデブになったのであまり感じなくなったが)個人的には気に入っていたのだが。 Hump.jpgWarmothがVintageと称して、Orignialに近づけたボディを売り出したのはもちろん知っていた。カットアウェイのあたりの昔のルーターの機能が低かったためにできた”瘤”や、 NeckPocket.jpg ジャック.jpgジャックの部分だけ直線が残されていること、PUの座繰りがやや浅いこと、ワイヤーを通すためのチャンネルが、表から掘られていることなど、Originalにかなり近づけてある。しかしコントロールキャビティの幅がやや広めであること等、現代的なアレンジは多少残されてあるようだ。

ファレル.jpgこのようにファレルはフラットに埋め込む仕様になっているのだが、おとくいさんであると認識してくれたのか、購入したファレルは、なんとありがたいことに、あらかじめしっかりとボディにインストールしてくれてある。ありがとうWarmoth!ちなみにこれは結構大変な作業で、塗料を削ったり、ファレルを押したり引いたり、また半田ごてで塗装を溶かしたり、と、きれいに仕上げるためには大変な作業なのだ。仕上がりはなかなかよく、大きなプレスで圧入してあるようだ。塗装の感じから判断して、熱は使っていないようだ。SwampAshは柔らかい素材なので、多少の無理は受け入れてくれるため、こんなことが出来るのだろう。(固いウレタンを乗せて狭くなった穴にファレルを圧入しても、それなりに収まってくれる、ということ。メイプルボディだったらとてもこんな風には仕上げられない) Pre.jpg今回のプロジェクトでは、WarmothのボディにUSACGのネックを仕込むことを計画しているのだが、USACGはWarmothの元従業員が、より自分たちが納得のゆく仕事をしようと起こした会社であることは有名だ。おそらく元従業員たちはWarmoth社と喧嘩別れか何かの形で袂をわかったのだろう。ともあれ、両者のパーツを無理やり合わせて楽器を作ると、”不幸なことがおこる”などと言われている。本当か?私の場合は本当だった!!! 塗装をやり直してへこみを埋め、きれいに仕上げたUSACGのネックなのだが、これがWarmothのポケットに収まってくれないのだ。ネックの塗装が厚いためなのだろう、おそらく。計測してみると、両方ともきっちりとFenderスペックで仕上げてある。しかしネックが塗装でやや太くなり、ボディのポケットが塗料を吸ってやや狭くなっているということだろうと考えた。Pre2.jpg スクレイプ.jpg それでまずは、カッターの刃をスクレイパー代わりに使って、すべての塗装をポケットからこそげ落とした。時間をかけてショリショリと処理した。綺麗になったポケットをもってしても、残念ながらネックを受け入れることは出来なかった。残念だ。それで仕方がないので紙やすりを使って少しずつ少しずつポケットを削り、それで何とかWarmothとUSACGを結婚させることが出来た。ポケットがタイトすぎるので、近いうちに塗装の一部が割れるかもしれないが、それでも良しとした。 Finish.jpgこれが最終的なポケットの仕上がりだ。キャビティの中をよく見てみればわかると思うが、木取りが適切ではなく、表面から裏に流れる木目が(表現困難)出来るだけ平行であることが望ましいのだが、斜めになってしまっている。真ん中でブックマッチにはなっていないため、おそらく3Pieceのボディなのだろう。木目がやや疎であることがちょっとだけ気になるが、軽くって木目がつんでいるものなど滅多にあるものではない。手元にあるUSACGのものは、やや特殊なカスタムボディなのだが、目がすごくつんでいるかわりにやはり重い。それは仕方がないことで、トレードオフなのだろう。 えらく苦労したが、これで次の作業に取り掛かることが出来る。 ボディの加工を続けようとおもう。
タグ:ギター
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0