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Billがいなくなった-8 シールディング [音楽]

Billがいなくなった-8 シールディング

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いろいろな人がいろいろなことを言う。シールド処理をすると高音成分が失われる、とか、銅箔はよいがアルミ箔はだめだ、とか、みなさんデータもなしに感覚とか思い込みだけで話をしているように思われる。PUで発生された信号が、その後信号が流れてゆく空間にノイズが入らないようにすることで(導電体で囲うことで)、信号の成分が失われるのだろうか?あまり科学的な話であるとは思われない。確かに最終的にサーキットのアースがシールディングにつながれた場合は、物理的に結合されているわけであるから影響は避けられないだろう。しかしそうでない場合はどうだろうか?やはり関係ないだろうと思われる。実際に私がどうしているか、というと、サーキットのアースに、しっかりとシールディングを結合している。そのほうが聴感上ノイズが少なくなるからだ。双方のやりかた(導電体をアースに落とすOr落とさない)を比べた場合、大音量で比べることは出来ていないが、音質に差はない、と私の耳は判断した。この手の問題に詳しい方に答えを教えていただければありがたいのだが。

私の場合、とにかくローノイズということを重視する。これまでにアセンブルしたすべての楽器はシールド処理をしてきたし、きちんと処理できにくい場所は、あらかじめシールド線を使ってきた。年代物の配線を用いるのは話としては大変面白いが、私はできるだけ新しい、しかもできるだけ国産のものを使うことにしている。日本製品の品質管理は間違いなく世界一だから。ただ一つだけ気を使っているのは、許される範囲で太めの配線を用いる、ということだけだ。かつてスピーカーコードを同じ純度の金属、同じメーカー、同じ被覆で作られたものをとっかえひったえ使ってみたところ、誰が聞いてもその差を感じられるくらい、大きな音の変化があったからだ。特別高価なシステムを使っていたわけではない。それでも別のシステムで音を鳴らしたくらい、違いがあったのだ。残念ながらオシロとか、スペアナとか、科学的に測定した値に基づいて話をしているわけではないが、あまりにも違いが大きく、何度やっても再現性があるし、オカルト嫌いの家人も全く同じ意見であるし、個人的には事実である、配線の太さは大変重要だ、と認識している。しかしそれ以外には全くこだわりはない。はんだは昔から、その辺に転がっているようなスパークルはんだを愛用している。

かつては厚目の銅箔テープをキャビティの内外に張り付け、すべてのキャビティを電気的に結合し、かなり厳格に配線をやっていた。オーディオの知識を生かして配線していた(一点アースとか、できるだけ美しく)。そうでないとどうしても気持ちが悪かった。しかし最近アセンブルする場合、キャビティ内は導電塗料を用いることにしている。楽だし効果的だからだ。塗料と銅箔で音が違うかどうか、私の耳では判断できなかった。また、偏執的ではあるが、塗料を塗るのが難しい、Teleのアウトプット付近には、上記のように太めのシールド線を用いることにしている。

今度の楽器の配線は、Billの手書きのサーキットを参考にして(WebSite参照。著作権の問題があるといやなので、コピペは避けた)、割とお金のかかったパーツを使って配線してみるつもりだ。
masking.jpgShielding.jpg
誠実にマスキングをして、2種類の筆を使い分けて導電塗料を塗ったのだが、きちんとした曲線が出ず、はみ出しもあったりして泣けた。導電塗料は乾燥が早く、ドロリとしているのでなかなか手ごわいのだ。何回もくじけそうになった後、諦めそうになりながら頑張り、とにかくリカバリーに成功した。どうやったかって?誰かのリクエストがあれば書いてみようと思うが、とにかくえらく大変であり、一日の作業がすべてシールディングに費やされてしまった。とっても疲れました。仕上がりはいまいち、しかし許容範囲か、、、。拡大に耐えない画像だ、、、。Shield.jpg今回の楽器は、ボディのキャビティが多いので、ピックガードを使ってすべてのキャビティを電気的につなぐことにしてみた。Leoを倣って、もっとも合理的と思われる方法とることにしたのだ。うまくゆくとよいのだが。


タグ:ギター
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