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神田 やぶ仙 大せいろ [日本蕎麦]

10月某日
神田 やぶ仙 大せいろ  890円

久しぶりに”お蕎麦界”に復活だ。今日は運よく、江戸蕎麦のメッカである神田でお蕎麦をたぐることができた。大人はいろいろと忙しいのだ。慣れ親しんだ御茶ノ水界隈で雑用を終わらせ、かねてより足を運ぼうと考えていた やぶ仙 の珍しく緑色ののれんをくぐる。 いらっしゃーい、とまだ年若いおじさん?が迎えてくれた。

品書きにちらりと目を走らせ、考えることなくいつもの大せいろをお願いした。小ぶりな店の中をしげしげと見まわすと、使い込まれた机といす、壁などは埃っぽく汚れている。おそらく自社ビルで、2階に上がる階段もある。小体な店ではあるが、けっこうなキャパがあるのかも、と思った。おそらく平日の神田界隈の学生や会社員たちの胃袋をみたす役割も担っているのだろう。お掃除がいきわたらないのも仕方がないか?でも私は多少高くなってしまってもきれいなお店が好き、、、。清潔病だから。

しばらく待つ間に、日本酒を冷でお願いした。金婚という、聞きなれない銘柄。都内で醸されているお酒らしく、一合で540円、二合で650円!たしかどこかの自社ビルで営業しているお蕎麦屋さんでも同じようなシステムでやっておられた。普通に呑みたい人からは普通の金額で、たくさん呑まなければいけない?人には安くお酒を沢山提供する、という。私のような鯨飲馬食人間にとっては夢のようなお店だ。辛口、と記載されてはいるが、口当たりの良いお酒をクイクイやっていると、ようやくお蕎麦が登場だ。久しぶりのお蕎麦 in 神田、、、。感無量だ。

お蕎麦はプラスチックの愛想のないお盆に乗せられて、せいろが3枚。普通にお願いすると1枚なのだろうと思われる。小皿に刻み葱と生?と思われる山葵。大き目の蕎麦猪口と、一緒に蕎麦湯が供された。

お蕎麦はやや平べったい、角のたった、手打ち蕎麦。つなぎが少な目に入っており、わずかに大き目の星がちらほら。お蕎麦の粒々感がわずかに残されているような。おそらく氷水で〆ておられるらしく、めちゃめちゃ冷たい。それで薫りがたたないのかな?と思っていたが、鼻をぺったりとくっつけてクンクンしてみると、そうでもない。きちんとお蕎麦の正しい薫りが楽しめるじゃあありませんか。栗のような薫りではなく、 よくある良心的なお蕎麦の薫りだ。さっそくそのまま少し手繰ってみる、、、、。冷たい水で〆ていることもあり、歯ごたえ抜群、、、それで控えめな薫りをのこしつつ、やや粗い喉ごしをのこしてお蕎麦が喉を通り抜けてゆく、、、、。おお、なかなかいい。自分的には十分合格だ。次に蕎麦つゆは、、、と、、、。辛く濃く”塊”のような味がする、いわゆる江戸前の蕎麦つゆとは違い、甘みと醤油系の塩分をやや強くして、全体にバランスを少し崩し、味の塊感をほぐして、ちょっとだけゆるくしたような蕎麦つゆだ。旨いか?旨い。そのまま飲んでしまいたいか?そうでもない。それでもお蕎麦との組み合わせは素晴らしく、最後の一手繰りまで楽しませていただいた。例によってお葱と山葵はお蕎麦とは別にして、お酒のつまみ的な役割を果たしてもらった。

その後大量に出してもらった蕎麦湯を飲み干し(これはゆで汁そのもので、別仕立てではないと思う)、さらには出されたお水もぜーんぶ飲み干して、満足してお店を後にした。ごちそうさまでした。


良い:神田にある小体なお蕎麦屋さん。知らないとなかなか見つからないが、このお店もおそらく老舗の一つなのだと思われる。調べてみると、昭和25年開店とか。まだちょっと老舗とは呼べないかな?
もっと良くなる;お掃除を、、、これはもういいか。お店に男性が、調理場に女性がおられたのたが、逆の方がいいかも?
また行く?;また近くを通りかかったら、Yes
総括;神田にある、おそらく老舗と思わえる小体なお蕎麦屋さん。筋の通った、正統派のお蕎麦を出しておられる。沢山食べたい人には、特にお勧めしたい。金婚というお酒も安くておいしい。正統派お蕎麦やさんではあるが、居酒屋的な使われ方をすることも多いような印象だった。



2019/9 再訪 おおもり900エン
       金婚  650エン

他店に振られて久しぶりにこちらに。2100まで暖簾を降ろさないお店なので、なんとかお蕎麦にありつくことができた。私が疲れていたせいなのかもしれないが、つなぎの割合が増えている?なんかお酒の味わいが薄め?調理はいつもながら手慣れて物で、なんの文句もないのだが。今度は私が疲れていないときに伺って、もう一度確認させていただきたいと思う。なにはともあれ、遅い時間にお蕎麦を食べさせていただいてありがとうございました。ほんとに助かりました。

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