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日本の車を買ったよ -9- あなたはどうやって? [クルマ]

日本の車を買ったよ -9- あなたはどうやって?

イライラしているとき、なんだか元気が出ないとき、皆様はどうやって対処しておられるだろうか。酒を呑む、食べまくる、などの本能に訴えかける方向が一番手軽だと思われる。そうだとすると、長時間寝るとか、エッチな方向に持ってゆくやり方も効果があるのかもしれない。しかしそれでは猿と同じレベルだ。買い物しまくる、なんていうのもこの範疇に属するだろう。知性を持った人類の一員としては、もう少し本能から離れた方法で対処したいものだ。だとすれば運動する、なんていうのが次のレベルの代表になるだろう。鬱々と考えてみた。“ストレスコーピング”というやつだ。
1)人に頼って何とかする方法;知人に愚痴を聞いてもらう、実際に誰か人に会う、メール、ブログを書くなど、いわゆるバーチャルリアリティーの世界での活動
2)内面に向かう方法;深呼吸、ボランティアなどを含む宗教的な活動、ヨガ スピリチュアルな方向性、鍼灸、マッサージなども
3)逃避;私がよく使う手なのだが、本、映画、音楽などの世界に没頭して逃避する、狂ったように仕事に打ち込むのも本質的には同じだ
4)真っ向から自らの問題と向き合う;一つの方法ではあるが、これは博打だ。心身が充実しているときは上手くいく可能性もあるだろうが、打ちのめされてさらにイライラするかも
5)医療;医師、心理士などの専門家に相談して投薬を受ける、カウンセリングを受ける

思いつくままにつらつらと書き連ねてみた。
いろいろとあるけれど、ドライブするというのはどうだろうか。

米国に住んでいたころ、前科持ちの、社会的に重篤な問題がある複数の人たちと話をする機会があった。そのうちのひとり、2メートル近くある大きなひょろりとした男性が、“切れそうになったら、車を走らせればいいんだよ”と言っていたことを思い出す。彼によれば、ハイウェイを警察に捕まらない程度のスピードで(警察官とは親しくしたくないので)、延々と走り続けるのはとっても心にいいのだという。“タンク半分くらい走ると、ちょっと気分が良くなる”“タンクを全部使うくらい走れば、たいていの怒りはおさまるもんさ”なんて言っていた。“それでもまだキレそうだったら、またガソリンスタンドに行けばいいんだよ”だって。

日本人である私にとって、異国での車は移動の手段でしかなかったのだが、彼と話をして、ナルホド、と思わされることも多かった。しかし100マイル走れば気分爽快さ!じゃあなくって、“タンクひとつ分走れば、落ち着くんだぜ”って、言ったい何キロ走れば気が済むんだろう、、、。4-500㌔くらいっていうことだろうか?やっぱり自動車の最大消費国の人だけあって、言うことのスケールがでかい。ガソリンが安いからか?

当地での仕事のストレスで切れそうになったとき、彼の言葉を思い出して、延々とドライブをしたことがある。珈琲をポットに入れて、寝袋をもって、サンドイッチを沢山作って延々とハイウェイを走り続けた。アメリカの高速道路は、私の知る限りあまり舗装がきれいではないのだが、急なカーブはほとんどないし、勾配もゆるいので、走っていてもあまり刺激がない。

同じ姿勢でまっすぐ前を見て、高速で移動しているだけ。あんまり刺激がないので、そのうちにトランス状態みたいになってしまって、知らないうちに10分くらいたっていて、知らない場所を走っていたりする。意識が半分飛んでしまって、脊髄反射?で延々と走っているのだろう。危ないな。それで、場所にもよるんだろうけれど、4-5時間走り続けると隣の州になることが多く、制限速度が変わったりする。それくらい走り続けると、周りの景色も微妙に変わる。はるかな平原を走っていたのが、ちょっとした丘や川を目にするようになる、といったような微妙な変化だけれど。そうするとそろそろ給油が必要になる、ナルホド。

確かに車の運転は、私の苛立つ気持ちを落ち着かせてくれたように思う。
自分より物知りの人は、だれでも先生だ。

この話、もう少し広げてみようと思う。
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