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Billがいなくなった-11 ネックのすげ替え USACG-Warmoth Tele [音楽]

Billがいなくなった-11 ネックのすげ替え USACG-Warmoth Tele

水色ボディで真っ白なPG、ほんとは白が良かったけれど、都合で黒くなったPU,それからUSACGGのネックで作り上げたTeleなのだが、これは本当に軽く、何時でも手にしようという気になる楽器だ。普通のスネークヘッドの形をした唯一のTeleでもある。しかしこの楽器のネックは私の手にはいかにも小さすぎる、、、ので、何となく登場の機会が減っていた。しかしノイズが乗らないシングルPUの楽器で、現在使用に耐えるものはあまりたくさん持っていないので、対外的には結構活躍する機会がある。さて。それでこの楽器に、昔々購入して放置してあったWarmothのストラト用のSuper Wideネックを装着してみようという企画だ。広めのネックを刺して、フィンガースタイルのギターの練習に使おうという腹である。さて、どうなることやら。

このボディと結婚させようとしているネックは、数年前、円が高かったころにWarmothで衝動的にカスタムメイドしたネックであり、勢いで買ってしまってその後死蔵していた。いろいろと問題があり、ナットを剥ぎ取り、ペグを剥ぎ取り、放置していたのだが、これを倉庫から取り出してしげしげと見つめると、悪くないではないか。木目は派手ではないが、きちんと柾目に取ったものを指定してある。指板はやはりメイプル、しかしクラギのようにポジションマークはない。フレットは極細のヴィンテージを髣髴とさせるものだ。塗装はラッカーのマットにすればよかったのだが、血迷ってクリアグロスに。当然ポリ仕様なので、全体にプラスちっきーでピカピカとしている。むむー。

この楽器には、昔懐かしいゴールドのゴトーのクルーソンモデル、しかもロック付、しかし軸の長さ調節はできない、というややグレードの低いペグを合わせてあったが、気に入らず取り外し、それをまた取り付けた。これはたしかStu-Macでえらく安く手に入れたのだが、Gotohに聞いたところ、”大量に買ってくれるので安く売ることができるのだろう”とのことであった。ギヤ比もやや低めで、精密なチューニングはやや慣れを要するが、オールドのクルーソンと比較すれば段違いに正確だ。それにメッキが厚めで、なんともいい味わいを醸し出している。ともあれ、国産のパーツがアメリカ経由で安く変えるというのは何とも納得がいかない。Gotohが、私のような人間に直接パーツを売ってくれればいいのに、、、と強く主張したい。さてさて。

それで結婚の準備が整ったこのネックなのだが、ナットがついていない。購入時はコリアンの白いものがついていたのだが気に入らず、これを取り外した。ナット用の溝をきれいに掃除して、2時間ほどかけてナットを自作、出来上がりはいまいちであったが、とりあえず音を出すためには使える。そのうち作り直してネタにしてみるつもりだ。そしてとにかく出来上がったナットをボディに組み付けたのが、この写真だWarmoth Super Wide Tele.jpgHead and Neck.jpg
指板の幅がオリジナルと比較するとずいぶん広いこと、ポジションマークがないこと、などがはっきりわかるだろう。ナットの溝が高音側と低温側と、幅を変えてあるのがわかるだろうか?6弦を指板の中心に寄せすぎたことが惜しまれる。やっぱりそのうちやり直すしかない。しかしこの楽器、細めのフラットワウンドを張ってフィンガースタイルで弾こうと考えているのだが、普通のラウンドワウンドでもものすごく鳴る。ネックの質量とボディの質量のバランスがいいのだろうか?弾いていると時を忘れて、気が付くと指先がぼろぼろになっていた。ちょっと血も出てしまった。なかなかいい。しばらくはこのまま、ほそーい10のセット(アニーボールのregular slinkyだ)を張りっぱなしにして弾いてみようと考えている。しかし実際、エレキの音は材料の値段ではなく、各々のパーツの組み合わせに秘密があるような気がしている。生音がいいので、アンプを通した音は、いうまでもなく極上だ。

このネックは本来ストラト用で、ヘッドの形もいわゆるクローシャンヘッドになっている。ネックエンドもラウンドしており、本来はテレのボディと娶せるのは不適切なのだが、結婚させても大きな問題はない。しかし逆は不可能であることは、知っている人は知っている。ストラトのボディーにテレネックを装着するためには、ボディーの結構シリアスな加工が必要なのだ。それはともあれ、あとは、ブリッジをGotohの新しいものに変更するかどうか。ブリッジの駒を、真鍮にするか、チタンに変えるか。そんなことを考えて楽しんでいる。たぶんあまり弾いていない楽器のブリッジを移植することになるだろう。やっぱり手作り楽器はいい。ギター音楽はもっといい。久しぶりに楽器のアセンブルに熱中した数時間を過ごすことができた。こんなことばかりやっていると音楽それ自体に費やすべき時間が減ってしまうのだが、、、。楽しかったからまあいいこととする。今日はなかなかいい一日だった。

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