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妻有蕎麦  新潟市十日町市 玉垣製麺所 [日本蕎麦 乾麺]

妻有蕎麦 200㌘
新潟市十日町市 玉垣製麺所

乾麺のお蕎麦第二弾だ。

たまたま目にしたこのお蕎麦は、吉本隆明が好きだったという。本当か?調べてみると、今までに数回食べたことがある、布海苔を練りこんだ蕎麦であるという。府中にある伊勢丹の越後長岡小嶋屋のへぎ蕎麦はものすごくおいしかったように記憶している。新潟系のお店なので、日本酒もおつまみも大変結構だった。へぎ蕎麦が乾麺で食べられる?知らなかった。しかも吉本隆明ご推薦だ。ここは何をおいても実際に自分でも食べてみるしかない。どうやって手に入れようか考えていたのだが、結局Amazonで購入することにした。全然エキサイティングではないが仕方がない。一袋200㌘で、送料込みで200円を切るくらいのお値段だった。安く買おうとして、これをなんと20袋まとめて買ってしまった。”考える前に跳べ”というやつだ。届いた包みは、かなりきちんとした段ボールで、開けてみると空気を丁寧に抜いた小ぶりな袋にお蕎麦がぎっしりと入っている。20回もお蕎麦が楽しめる。美味しければもうけものだ。これは楽しみだ。

時間を作り、心身の状態を状態がいい時?に、袋の裏に書かれた茹で方を見て、4分ほど十分なお湯で躍らせながら茹でた。ゆであがってすぐにほぼすべての茹で湯を捨てながら、お蕎麦を水で〆る、、、手の中でみるみるお蕎麦の感触が変わっていくのはやっていて結構楽しい。お蕎麦屋さんもこれは楽しみつつやっているのではないだろうか。

袋の中に入ったお蕎麦はかなり細目で頼りないのだが、湯を吸ったお蕎麦は予測をはるかに超えて、やや太めに変身する。見かけはいわゆる二八蕎麦に見え、角は立っていてきりりとしたいい姿だ。星は散っておらず、全体が均一に見える。それで数本手繰ってつるりとやってみる。お蕎麦の薫りはほのかで、わずかにいつもと違う成分が混じっているようだ。布海苔のせいなのかどうか、自信がない。歯ごたえはかなり良く、喉越しもさわやか、言われなければ布海苔のことはわからないかもしれない。たまにじょりっという歯ごたえば混じるのは布海苔のせいだろう。このままで蕎麦つゆなしで楽しめるか?結構おいしく食べられるのではないかと思う。しかしやはりいつものお蕎麦とは少し違うかな?という印象は拭えない。

このまま食べきってしまっては困るので、家人が気を利かせて買ってきてくれた更科系の少し高級な蕎麦つゆと合わせてみる、、、これはダメだ、蕎麦つゆのカツヲアミノ酸と、布海苔由来と思われるアミノ酸がお口の中で喧嘩してしまって、信じられないことにわずかに生臭い薫りが出現してびっくりした。各々を別々に口にすれば各々悪くないのだが。それであまりカツヲが豊富に投入されておらず、醤油が勝っているような、冷蔵庫の隅に忘れられていたお値段控えめの蕎麦つゆでやってみると、この方が数段美味しい。ナルホド。お蕎麦に強い個性が与えられているときは、蕎麦つゆはシンプルな方がいいということか。この組み合わせで美味しくお蕎麦を食べ終えた。

お鍋に僅かに残しておいた蕎麦湯は、通常のものと違ってものすごくドロドロだ。これは布海苔効果と言ってしまって良いだろう。これをそのまま味見してみると、、、、塩気はあまり強くないようだ。しかし生蕎麦を茹でた時と比べて、という話なので、蕎麦つゆを加えずに蕎麦猪口1-2杯楽しんで、今日の蕎麦時間を終えることとした。蕎麦湯はそれなりに美味しかった。

確かにこのお蕎麦は美味しいと思うが、普通のお蕎麦の乾麺でレベルの高いものはないものだろうか。ラーメンの乾麺のレベルはものすごく上がっていると思う。お蕎麦もきっと、腰をぬかすようなレベルのものがあるに違いない。今後の展開に一人寂しく期待しつつ、しばらくは妻有蕎麦をすすっていようと思う。
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