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Mary Kay USACG Tele [音楽]

Mary Kay USACG Tele
MaryKay-Top.jpg

楽器のことを書くのは本当に久しぶりだ。
忙しくてそれどころではないのだ。それでも最小限、楽器の基礎練習はやっているが。

実はかつてアセンブルしたJazzy Teleと呼んでいる楽器、ボディとネックの愛称が悪く、放置されているのだ。ジョイントのところで振動が死んでしまい、どうも弾いていて面白くない。それで放置というわけだ。それとは別に、USACGのテレネックを死蔵しているのだが、このネックのことも全く考えることは無かった。一時は売ってしまおうかとも考えていたのだが、せっかく縁があって自分のところにきたのだから、それも忍びない。それで結局死蔵、というわけだ。

数週間前、作り話ではなく本当にネックが夢に出てきて、“俺を使え”と言った。家人に話したら、当然バカにして相手にされなかった。それでも自分は考えた。何をどうすればいいんだろう?それで上記の死蔵しているJazzy Teleのネックをこれまた死蔵されているUSACGのネックに差し替えてみることにした。うまくいくだろうか?Jazzy Teleについていたネックはどうなるの?という話はとりあえずここではしない。

Warmothと違ってUSACGの製品には多少のばらつきがあるため、数年離れて別の時期に買ったボディとネックがぴったし合うかどうか(合うのが本来当たり前なのだが)不安だった。しかし多少の問題はあるが、これがぴったしだったんだな。だったらこの組み合わせはうまくいくはずだ、と確信した。根拠はないが。死蔵ネックにはゴトーのやはり死蔵ペグを合わせ(510シリーズではないが、ストリングロックに着いた中級品、しかし使いやすく気に入っている)、合体させてみた。ネックとポケットはぴったしで、なんの修正も必要ない、これは素晴らしい。01の弦を張って弾いてみると、ボディとネックの質量にアンバランスがないわけではないが素晴らしい音がする。手持ちのUSA Fenderと比較すると、材料の良し悪しがはっきりをわかる。もちろんUSACGのほうが段違いに秀逸だ。しかし問題がないわけではない。昔作ったナットがいまいちで、2弦の解放弦がわずかにビビるのだ。ルーペで拡大してみると、ナットの溝がなぜか広すぎる。作り直すしかなさそうだ。それで1週間ほどまち、何とかして時間を作り、それでナットを作り直した。

ナット作りは知っている人は知っているが、ずいぶんと奥が深く、ナットの作りかたを変えれば音もある程度変えられるし、テンションの強弱もかなり変えられる。久しぶりにやるのでずいぶん苦労したが、たどたどしく作り上げ、その後テンションを緩めにするよう設定した。ナット部での弦高は、0.35㍉に設定した。3、4弦の溝が深くなりがちなので気を付けた。久しぶりだとこんなノウハウも忘れているのね。StuMacのマニュアル本のようなものを読みながら作業した。しかし今回は以前に手に入れたウオチキュウという国産の素晴らしい楽器専用の鑢を持っている。なんの心配もいらない。StuMacから購入した弦高のゲージを参考にしては見たが、最終的には指先の感覚が一番頼りになるのはいつも通りだ。

それで微調整をして、何度もナットを削って弦をはりかえ、、、、それで完成だ!出来上がったのが一番上の写真だ。PUはフロントがギブソン(ハムはやっぱりギブソンに限る)でリヤがジョーバーデンなのだが、バーデンとポジションマーク以外は白と金で統一してあり、雰囲気はMaryKayのストラトだ。バーデンは白のモデルも手に入るのだが、手持ちのものを生かすこととしい。Bodyの木目が透けて見える仕上げは、まさにMaryKayWhiteと呼ばれている事でもあるし。お尻とみていただくとよくわかると思う。つまり、こんな感じ。
MaryKay-Back.jpg

拡大するとこうなる。ちょっと写真が悪いかな。
MaryKayHip.jpg

USACGのテレヘッドは、少し小ぶりでこんな感じになっている。
MaryKayHead2.jpg
それに愛用しているダダリオのチューナー(個人輸入した)を取り付ければ、とりあえずこの楽器は完成だ。
MaryKayHead.jpg

紆余曲折はあったが、これがこの楽器の完成形のような気がしている。今後ナットをつくりかえることはあると思うが、ボディとネックを挿げ替えるようなことは無いと思う。リヤPUは基本使わないので、少しでも軽くするために取っ払おうかとも思うが、しばらくはこのままで愛でてみようと思う。もう新しい楽器をアセンブルすることは無いと思う。しかしいい楽器ができたものだ、、、。満足だ。


P.S.:いろいろあってこのネックはその後売却してしまったのだが、後悔している。楽器はそれぞれ違うので一期一会なのだが、惜しいことをした。楽器やパーツを売却して公開することはこれまでほとんどないのだが、このネックについては失敗した。買ってくれた人はマジでラッキーだったと思う。うん。





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