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ND 新しいRoadsterに試乗してみた [クルマ]

ND 新しいRoadsterに試乗してみた

いろいろと考えた末に、NDに試乗してきた。Honda好きの方、裏切り者と呼ばないでほしい。私もずいぶん迷ったのだ。NDを買ってしまいそうだったから。地元で、応対が親切でしかも工場が清潔、信頼できそうなディーラーだった。突然飛び込みで行ったのだが、興味を持っているLSDがついているモデルが試乗可能だという。しめしめ、今日はついているぞ、、、、。それで早速試乗をお願いした。出していただいたCoffeeはなかなかおいしかった。オネイサンも感じがよかった。しかしそれよりも俺はクルマを見に来たんだ、クルマを見せてくれ、早くはやくハヤク!

このディーラーは、客が乗ってきた車を丁寧に扱ってくれるのでいつも安心しているのだが、今日はワゴンに乗ってきた家族連れの子供が俺のクルマをペンペンしている。羽がついているので珍しいのだろう。何とかならないものかこういうガキは、、、。親のバカ面にさらに腹がたつ。睨みを利かせて彼奴らを蹴散らしてから、悠々と試乗を。

やはりNDは小さなうずくまった小動物のようで小さい、低い。塊感があってなかなかヨイ。ドアをガバリとあけて、、、2ドアなので大きなドアが大きく開く。何も考えないでドアを開けると隣の車にパンチを食らわせることは必定だ。くわばらくわばら、、、それでさっそく乗り込んでみる。よっこいしょ、、、と、、、。お尻を入れ、次にサイドシルに手をかけてくるりと下半身を回転してシートに身を沈める。定石通りだ。シートは快適だが、やはりサイドのサポートは甘めだ。ハンドルはテレスコ無しなのでベストなポジションをとることはできないが許容範囲。ペダルは右にオフセットされている感覚だ。まあ慣れることができるレベルかな?そして天井は、、、、恐る恐る幌を占めてみる。これは素晴らしい出来で、軽快に動くので耐久性にやや不安を感じたが、聞いた通り、本当に片手で楽々開閉できる。幌を閉じて天井を仰いでみると、、、そうすると、、、やはり髪の毛をこすりつける感じになってしまった。かつてNCを、巨大な私は首を縦にすることができないのであきらめたという経緯があるのだが、数センチ天井が高くなったというNDでもやはり駄目のようだ。残念だ。一瞬涙目になってしまう。それでも幌を解放すれば天井は無限遠だ。気を取り直して試乗に向かった。マツダの方は、外国でも同じサイズで売っているんです!というが、私は大和民族、私の身長のほとんどは、胴と首で稼いでおり、座るとさらに巨大になるのだ。足が長く頭が小さい白人と同じにしないでほしい。座高3桁のオレをなめてはいけないよ、、、、それはまあいいか。だんだん悲しくなってきた。

この車はグリンハウスがすごく小さい。フロントミッドシップにするためにエンジンやミッションの大きな部品がバルクヘッドをおそらく多少超えて車内に入り込んでいるので、センタートンネルも小さいとは言えない。なんだか前に行くほどもっこりとしている。しかしそれと引き換えに、心地よい包まれ感とスポーツカーらしい乗車感覚が手に入るのだろう。私の乗っているFDとは、根本的に異なった乗車感覚だ。包まれ感と同時に、地上を這っている感じは独特で心地よい。スポーツカーらしく、お尻がかなり地上から近い位置に感じられる。

走り出してみる。自分自身が深く沈み込んでいるので、ボンネットがよく見える。左右の峰が美しいカーブを描くと同時に、車幅を正確に教えてくれる。サイドミラーは後退しており、格好いいけれど少し見ずらいかも。伝統的な砲丸のような形をしている。

慣れていないので、ペダルの感覚もシフトレバーの感触もすごく新鮮だ。シフトはスコスコとは決まらず、ややかちゃかちゃとした印象。シフト感覚は専門家には“吸い込まれるよう”と形容されているようだが、距離を重ねてスピードを乗せればそういった感じになるのかもしれない。しかし今のままでも悪くない。ミッションの剛性感はあまりない印象。あくまでも比較の対象はFD2だから。それで路上に出て、期待より数段上の乗り心地の良さと軽快感を楽しみながら、右に左に車をゆすってみる、、、、と、、、クルマが簡単にふわりとロールする。ちょっとびっくりする。ロールを積極的に乗車感覚に取り入れているのだろうか。そう感じた。それでそのままコーナーを曲がってゆくと、斜めになったままくるりと輪を描くようにコーナーを抜けていく。確かに気持ちがいい。速度を増してもこの感覚はかわらない。個人的には、ロールし始める時の速度が自分の感覚と合わないのでちょっと怖かった。慣れの問題だろうけれども。そうではあるが、低速で走っていても、俺は走っているぜ!という満足感が得られるのはなかなか”いい”と思った。

エンジン音はそれなり。1500CCと聞いているが、力不足は感じさせないエンジンだった。回して楽しい、という印象はないがこの車に楽しく乗る、という目的は十分に達成されているように思った。音を故意に室内に導くシステムはオプションとのことで、確かにそのほうが望ましい。走り以外のコストは、それを手に入れたい人だけが払えばいいのだ。室内の仕上げや装備もそれなりで、高級ではないが私にとっては過不足のないものだった。

短時間の試乗の印象としては、なかなか素晴らしいクルマで、人を乗せたりものを運んだりする必要のない人にとっては買って損はないと思った。その気になればものも人も乗せられる、乗用車に手を加えたクルマとは成り立ちからして全く異なっているということは、乗ってみればすぐにわかる。

マツダスピードからより低く乗ることのできるバケットシートが出た時点でもう一度、NDを購入するかどうか考えてみようと思う。しかしそれにしても、我がFD2は素晴らしい車で、良いタイミングで手に入ったものだ、と、より愛着が増してしまった。マツダのディーラーの人たちもFD2を見て結構喜んでくれて、”いいクルマですねー、売りに出せばすぐに売れますよー”なんて言われてちょっとうれしかった。でも売らないよ。

おそらく今お世話になっているメカさんが健在であれば、HondaのFD2に乗り続けるのだろうな、と思った。それにしてもなかなかいい一日だった。NDは、私のような素人でさえ、滔々と語りたくなってしまうようないいクルマだった。マツダ、やっぱり頑張っている。マツダ、素晴らしい。

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