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三鷹 桂庵 二色もり 1000円 [日本蕎麦]

三鷹 桂庵 二色もり 1000円


いろいろあって三鷹で下車。それで有名なこのお店を探してみた。
なかなか見つからず、うろうろとしてしまったが、ここだ!と確信するような
雰囲気のいい裏道を見つけてとぼとぼと歩くと味のある暖簾が遠くに。やはりそれが桂庵だった。なんとかたどり着くことができた。やれうれしや。

到着すると関西弁を喋り捲る食通風の人たちがカウンターにひしめいており、どうも天ぷらを待っているようだ。ご亭主は天ぷらに時間がかかる旨説明してくれ、こちらはのんびりと待たせていただく由伝えた。なかなかいい顔合わせだ。

評判のお蕎麦をたくさん食べたいという私の希望を伝えると、二色もりを勧められた。否やはない。それと同時に、一四代をお願いした。封を目の前で切った一升瓶から、よく冷えたものを江戸切子に注いで供していただいたが、フルーティな中にも若干の厳しさを感じさせる、大変良いものだった。もうすこし温度を上げてから味わってみたかったかも。やっぱり日本酒は一升瓶にかぎるねー。

それで先客の天ぷらが終わるとようやく私の番、せいろに一見更科風、実は一~九のような感じのお蕎麦が適度にもられて供された。ちょっと見は水の切れが悪いようにも思われるのだが、手繰ってみるとそんなことは無い。しっかりと薫りとこしのある、手打ちならではの仕上げに若干のばらつきのあるたいへん美しい中細のお蕎麦だ。茹でムラがあるような印象も受けたが、そのまま手繰ると豊かな薫りに手が止まらない。それで蕎麦つゆを試してみると、基準にしているまつや蕎麦つゆの甘さを控えめにして、かつ生醤油のツンツンした感じを生かしたようなおいしいものだった。しかしお蕎麦を少々くぐらせてみると、蕎麦つゆがお蕎麦に勝ってしまってちょっと残念だ。バランスがいまいち。それで蕎麦つゆはそれくらいにしてお蕎麦をそのまま手繰り切った。おいしかった。

付け合わせはさらし葱、生わさび、さらにからし大根おろし。例によってこれはお酒のおつまみとしていただいた。このあたりでお酒をおかわり。ほかにも気になる銘柄がたくさんあったのだが(田酒がきになってしかたなかった)、日本酒は一晩毎に銘柄を固定することに決めている。しかし二杯目の十四代はさらにおいしいような気がした。

それで田舎蕎麦だ。これはおそらくほぼ同じそば粉を幅広に打ったもの。単位重量当たりの表面積が減る分、薫りは控えめとなるが、そのぶん噛み心地やのど越しが野趣あふれるものになる。そしてこちらのほうが、このお店の蕎麦つゆにフィットしているように思われた。個人的な意見に過ぎないが。

それで幸せな気分で田舎蕎麦を手繰り終わり、十四代をにこにこしながら味わい尽くしてお店を後にした。この間1時間足らず。なかなか素晴らしい夜だった。

良い;三鷹にある名店。黙って座れば幸せになれる。
もっと良くなる;ご亭主と一緒にお店も年輪を重ねている。そろそろお店に手を入れてもいいかな?生意気でスミマセン。でもたくさんの人にこのお店を知って好きになってほしいのだ。
また行く?;Yes
総評;三鷹の駅近にある、洗練されたお蕎麦屋さん。お蕎麦のレベルは高い。広く知られた銘店だが、そろそろ手を入れたほうがいいような気がした。生意気スミマセン。
トイレ;未使用
駐車場;ないと思う

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