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本八幡 藪から坊 ざる おおもり 1230円 [日本蕎麦]

本八幡 藪から坊 ざる おおもり 1230円Yabukarabo.jpg

意外なことだが千葉県の本八幡にはお蕎麦の銘店が多い、ような気がする。しかしこのお店は駅から遠く、とても歩いていく気にはならない。おそらくほとんどのお客さんはクルマで訪れるのだと思う。数台車を止められそうな駐車場は、高級車でいっぱいになることが多いようだ。つまり、そういった類の人たちが好んで訪れるお店なのだろう。

高速のインターの近く、曲がり角に突然日本建築風の建物が建っており、和風の庭などもあるようだ。打ち水された石畳の上を歩き、小さな池を眺めつつ店内に。テーブルもあるが、ほとんどのお客さんはよく掃除された小さな座敷に上がるのだと思う。掘りごたつ風の作りで、足が楽だ。私は靴を脱がされるのは嫌いなのだが、座敷には清潔感があり、まあ許せる感じだ。机をもう少し拭き込んでいただければ満点だ。カジュアルな感じのオネイサンも感じがよい。ありがたく、まったりと憩わせていただいた。

席に着き、お酒を注文していつものようにざるの大盛りをお願いした。お値段がちょっと高いかな?と正直思ったが、まあ食べてみなければわからない。ゆっくりと、芸術的に薄いガラスで作られた徳利とおちょこを楽しみながら日本酒をなめた。腰がおちついてなかなかいい。

蕎麦猪口に半分ほど満たされた蕎麦つゆ、小皿に盛られた分葱と色が付けられたような生山葵がとりあえず供された。こいつらをおつまみにして日本酒を、、、。蕎麦味噌はいただけなかったが、これはこれで悪くない。蕎麦つゆを少しだけすすってみると、、、いい薫りだ。江戸前の蕎麦つゆを少しだけ甘くして、カツヲブシの粉をわずかに散らしたような印象。しかし甘さはまつやのもの(私の基準になっている)よりもややとんがり気味で弱め、といったところか。微妙に味が一体化していないばらばらな感じがするのだが、狙っているのかもしれない。ともあれ、おいしい蕎麦つゆであることは間違いなく、これで十分にお酒が呑めてしまう。しかし飲み干してしまうわけにはいかないのでほどほどでやめておく。

しばらくたっておそばが到着した。大盛りでお願いしたところ、竹でできた四角いせいろが二つ。二つ重ねて供された。きっちりと水が切れているためかお盆もないのにテーブルがほとんど濡れない。なるほど、自信があるのね。それではお蕎麦をいただきます。

そのまま数本お蕎麦をたぐってみると、、、やや平打ち気味の中細のお蕎麦で、わずかにつなぎを感じさせる。比較的長め。幅も長さも微妙にそろわないのだが、手打ち~手切りなのかどうか今一つ判別つかず。しかしおそらくそうなのだろう。星がわずかに散らされており、表面は比較的滑らかだ。れいによってお鼻をピッタリ、クンクンしてみると、お蕎麦の薫りがふわっとひろがる。ぶわっと、ではないところに注意されたい。噛みごたえも喉越しもなかなかよいお蕎麦だ。素直においしいと思う。わずかにねっちょりしているのが特徴といえば特徴かもしれない。ほんの僅かだけ、つなぎに特別なものを使っているのかも。なるほど、確かに本格派だ。上記の蕎麦つゆをわずかにくぐらせつつお蕎麦を手繰ると、蕎麦食の楽しみは5割がたアップする、しかし奇跡が起こるようなことは無く、ただただおいしい蕎麦だった。文句はない、満足だ。

お店が清潔で、座敷を使わせてもらえることを鑑みれば、ノーマルのざる880円、大盛りはプラス350円も納得できる。しかしここは千葉県、しかも駅からずいぶん距離があるお店なので、もう少しお安くするか、もしくは盛りを大きくしていただきたい、というのが私の個人的な希望だ。しかしそうすると客層が変わってしまうのかもしれない。少量の蕎麦を上品に、値段は気にしない、という一群の人たちはどこにでもいるわけなので。

別仕立てのたっぷり供された蕎麦湯を飲みきり、さらにそば茶をいただいて、濡れ手拭いで存分に手を清めてから幸せな気分になって帰途に就いた。よいお店でした。ありがとうございました。

良い;本八幡の銘店。知る人ぞ知る、といったタイプのお蕎麦屋さんでしょうか。竹やぶ系、というのは本当でしょうか。
もっと良くなる;このままでもよいのでは、と思いますが、個人的には値段は据え置きで、盛りをもうすこし、、、。しかし難しいところですね。
また行く?;Yes
総評;千葉県の西端にある、マニアックなお蕎麦屋さん。駅からは遠いが、広めの店内やお店を囲む日本庭園など、街中ではないことを逆手に取った商売を上手に成立させている。クルマがないと行きずらい。車で行くとお酒が呑めない、、、。
トイレ;未使用
駐車場;数台分確保されています。


2016年 6月 ざる おおもり 1200円だったような

いつものように個室に案内していただき、ゆったりとした気分でお蕎麦を楽しむことができた。本日はせいろを二つ重ねたスタイルではなく、上に盛り上がった竹を編みこんだせいろの上に適量のお蕎麦を乗せて供された。全体の印象は前回と同じ。前回の記載を完全に忘れていたため、自分もう一度で読んでみて、うんうん、その通りね、と一人で納得してしまった。やや全体がバラバラな印象を与えることと、蕎麦つゆの塩を感じさせる部分以外は、とっても満足だ。お酒を供するごく薄いガラスでつくられた徳利も、お猪口もとてもいい。いつもの花板さんも、さっぱりしているのに目配りができているようで、とてもよかった。ご馳走様でした。


2016年 9月 ざる おおもり まちがいなく1200円
お店がTVに出たそうで、混むはずのない時間にお客さんがたくさんいた。お蕎麦の味はいつも通りだが、正直言って居心地はよろしくなかった。接客にご家族と思われる少年が活躍していた。問題はないのだが、お蕎麦屋さんには年齢にもよると思うが子供は馴染まないと思うがどうだろうか。お店のためには良いことなのだとは知りつつ、はやくいつもの状態に戻ってほしいと思った。客って身勝手なものなのね。しかしお蕎麦はいつもながら結構でありました。



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