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日本のクルマを買ったよ  ‐タイヤの経年変化- [クルマ]

日本のクルマを買ったよ  ‐タイヤの経年変化-

クルマが車検から返ってきた。調子は上々で、エンジンに火を入れるとついニコニコとしてしまう。自由な時間がなく、あまり距離を伸ばしていないのだが、最近気が付いたことがある。タイヤの経時的な変化だ。こういった情報を目にすることはあまりないので、自分で体験するまで気にかけていなかった。ハンドルや腰にたくさん情報が入ってくるクルマに乗っているからタイヤのことにどうしても敏感になってしまうのだろう。ともあれ、私が感じたことを短く書いてみようと思う。

いろいろあって選択したタイヤは、純正のポテンザではなくDunlopの Dirrezza ZII Star Specというタイヤだ。信頼するメカ氏に勧められてこれを選んだ。ポテンザはFD2専用設計で、走行性能だけを考えればこれがベストであることは間違いないのだが、おそらくFFのネガを消すために、サイドウォールの硬さなどが特殊な設計となっており、結果として乗り心地が極悪になっているということが懸念され、また、私は恥ずかしながらサーキットには行かないので、耐久性などを考えると、メカ氏は純正を付けるのは私にとってベストな選択ではないというのだ。確かにそうかもしれない。それで結局彼を全面的に信頼し、勧められるままに暫くDunlopと付き合ってみることにした。信頼できるメカ氏に車をまかせ、喜んでお金を払わせていただく、という基本的な私の整備計画通りだ。

これだってセットで20万円弱するタイヤなので、決して安い買い物ではない。しかしタイヤは命を乗せるものなので、値段ばかりをうるさく言うべきではないだろう。品質や安全性、信頼性にこそ注目するべきだ。メカ氏はこれまで何セットもタイヤを履きつぶしているようで、このタイヤも実際に自分の車で試してみたことがある、という話を聞き、彼の言うことはやはり信頼できるとおもった。おかげさまで今のところとても満足している。

そうではあるのだが、新品当初は空気圧をしっかりと管理して、窒素を封入していたにもかかわらず、たいして速度も出さないのにマリのようなポンポンと弾む感じがあり、走行中の音も、新しいタイヤ独特のちょっと派手なものだった。コーナーでは踏んばらないし、雨の日はずいぶん滑るし、何度か怖い思いをしてタイヤを信頼しきれなかった。値段と乗り心地には目をつぶって純正をつければよかったかな?と多少の後悔をしたものだ。しかしタイヤがなじんで表面が剥けて?いくにつれて、だんだんいい感じになってきた。

最初に感じた変化が、“マリ感“が減ったことだ。サスのせいではないと思うのだが、4輪全てが荒れた路面でポンポンと跳ねる感じ、落ち着かない感じがあったのだが、これが短時間で消失した。これでずいぶんと落ち着いた乗り心地になった。また、車検で車を整備してもらったため、エンジンやギヤが静かになったぶん、いわゆるroad holding noiseがめだつようになり、タイヤを交換した当初は、なんというか”ヒイイー“といったようなノイズが目立ったのだが、それが”マリ感“の消失とともにずいぶんと少なくなった。全体に走りがしっとりと落ち着いたものになった。

走行時のタイヤからのノイズの減少とともに、乗り味が落ち着き、雨の日でもほとんど滑らないようになった。純正のポテンザの雨の日のグリップは只者ではなかったので、それには及ばないが、私が通常ドライブを楽しむ速度域では、ほとんど純正と変わらないグリップを発揮してくれるようになった。だから雨の日でも安心して踏めるようになった。言うまでもないことだが、ドライの日なら安全安心というのみならず、懐の深いグリップを感じさせてくれるようになった。このあたりで私レベルが頑張って走ったところで、タイヤの限界のために危険な目に合うようなことは無くなった。公道でタイヤの限界まで攻めると私の腕では命のやり取りになってしまうので試していないが、この時点でタイヤが原因で事故ったりすることは無いだろうな、という、安心感をもってドライブを楽しむことができるようになった。私の日常のドライブをカバーするだけの十分な性能を持っているタイヤであると判断して良いようだ。私の場合はタイヤ交換と同時にサスに手を入れてしまったので、タイヤの性能を評価するにあたって客観性には乏しいのだが、経時的な変化についてはある程度のことを言ってもよかろうと思う。

それでそのあと数千キロ程度、距離を伸ばしてみたのだが、乗り味が少しではあるが固くなってきた。これもサスとの兼ね合いがあるので厳密な議論は不可能だが、サスの減衰力を調整しても印象が変わらないため、少なくともある程度は、乗り味の変化をタイヤの経時的な変化に帰してもよいのだろうな、と考える。

ポテンザは新車から使えなくなるまで、約5万キロ(よくもったものだとメカ氏に驚かれた。)つきあった。タイヤのライフをすべて使い切ったのは実際初めてだ。(タイヤの能力を使い切ったわけではもちろんない)その経験から判断すると、今後2-3万キロは今のような落ち着いた状態が維持されて、その後タイヤがやや硬く、少しだけ滑りやすくなり、乗り心地が悪くなって4-5万キロでライフの終焉を迎えるのだろう。

タイヤの寿命を100%使い切るというのは危険なので、次回は少し早めになってもいいので車検等のタイミングで取り替えてしまおうと考えている。それまでの間、Dirrezzaと仲良く付き合っていきたいものだ。

タグ:DUNLOP Dirrezza FD2
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