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不動 鍋店株式会社 吊るし無濾過 純米大吟醸 1800ml 3497円 [日本酒]

不動 鍋店株式会社 吊るし無濾過 純米大吟醸 1800ml 3497円Fudou.jpg


私は日本酒を買うときには自分なりに厳格なガイドラインを決めている。それは、いつものお酒屋さんで一升3000円以下のものを買う、有名銘柄にプレミアムを払わない、といったものだ。しかし今回は例外的に値段もお店も裏切って、こいつを買ってみた。理由は聞かないでほしい。私の尊敬する作家が、“選択肢のうちの一番上と一番下は選ぶな、そいつはイナカモノのすることだ”と遺言したため、奮発しても2番目のものにすることが多いのだが、今回はこの決まりも破ってしまった。実に恐ろしきは日本酒のチカラ、、、。とにかくこいつを呑んでみたかったのだ。我ながらお恥ずかしい。

それで一升瓶をぶら下げて家に帰ってきた。ちょっと冷えすぎているようだが、とても適温に温まるまで待てないので開けてみる。プシュ?プシュっておまえ、、こいつは日本酒だぜ。それでもお鼻を近づけてクンクンするまでもなく、おお、おお、いーい薫りだ。けばけばしくない自然な吟醸香。フルーツというよりはお花のような感じ。自然で鼻につくような人工的な印象はない。少量口に含むと、僅かな苦みとともにかすかな酸味、ピリピリするのはわずかに発砲しているのか?本当か?その次に迫ってくるのは、爽やかでないわけではないが、むしろ深さを感じさせる味覚の塊だ。爽やかに拡散するのではなく、お口の中でじんわりとまとまっていく感じ。そして滑らかかつしっかりとした味わいを舌と喉に残しつつ、一口目の不動は私の胃の腑にじんわりと納まっていった。手間暇をかけているお酒であることは間違いない。たまにお酒だけを少量呑む感じのときに合うのではないか、というのが本日の印象だ。たくさんは呑めないタイプのお酒だろう。今後数日の味わいの変化が楽しみだ。

お酒は一升瓶に限る。だって封を切って、少しずつ大事に呑んでいくと、空気と混ざったお酒が少しずつ成長して、味が変わっていくのだ。この変化は4合瓶では味わえない。冬場は寒い部屋にそのまま置いておくのがいいと思うのだが、夏場は冷蔵庫に入れるかどうか迷うところ。最近の大吟醸なんかは夏場の常温には耐えられないだろうからね。ともあれ、こういった繊細なお酒を楽しむことのできる日本に住んでいて、私はほんとうに幸せだ。

タグ:不動 日本酒
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