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徒然FD2 2017/9-4 [クルマ]

徒然FD2 2017/9-4

FD2が手元に帰ってきた。通勤が娯楽になった。このクルマはリヤに大げさな羽が生えている以外、外見は比較的地味な、いわゆる羊・狼クルマだと思う。まあブレンボなんかは隠しようがないけどね。そうではあるが、クルマとしての内容は、かなりのレベルのスポーツカーと言ってよいのではないか。自分にとってのスポーツカーってなんだろうってこのところ走りながら考えることが多い。絶対的なスピードが速いクルマがスポーツカーなんだろうか?自分的にはそうではないようだ。

1. クルマへの入力に対してリニアな反応が返ってくること。
つまり、ハンドルを切っただけ曲り、アクセルを踏んだだけパワーが取り出せて、ブレーキを踏んだだけ減速できるということ。ハンドルを切った時にロールする角度や速度なんかも大切な要素だと思う。リニアということがめちゃめちゃ大切で、まあ、長く乗っていれば慣れてしまうのかもしれないが、自分の感覚とクルマからの応答がぴったりと一致している必要があると思うのだ。FD2は上記のすべてに対して、私の要求を満たしている。VTEC領域に入った時のアクセルに対する反応は、リニアではなく、こちらの予測を数割上回っているため、ぞくぞくするわけだが、この部分は意図的にリニアにならないように作られているのだと思う。コンピュータのセッティングを変更すれば、リニアに近づけることができると聞いている。

2. 運転中に必要な情報が十分に取り込めること。
これは、スピードやタコ以外にたくさんのメータをつけておく必要があるということではない。ハンドルを握っていると、ハンドルからのフィードバックによって路面の様子、タイヤのよじれ具合、それから滑り具合なんかがわかること。シフトレバーやクラッチからの感覚で、自分が選ぼうとしているギアが速度やエンジンの回転数に対して適切であるかわかること。視界が広く、遮るものがなく、前後左右の見通しがいいこと。シートからお尻に伝わる振動や加速度で、路面の様子や車全体の動き、滑りなどがわかること。エンジンの吸排気音や周囲の音など、少なくとも必要最小限の音が聞こえること。

こういった二つの要素に絞り込めるような気がしている。だから私個人としては、スポーティーなドライビングを楽しむために、大きなエンジンとか最新の装備なんかは必ずしも必要ではない。スポーツを謳った高額なクルマを無理して買う必要は感じていない。

私自身のFD2は、本来“ただ早ければいい”という存在であるFD2を、必要に迫られて性能を落とさずに乗り心地をコンフォート方面に振り(ホンダアクセスのサス)、タイヤをサイドウォールの柔らかいものに代え(ダンロップディレッツア)、ドライバーズシートをフルバケに代えてある(Bride)。これらのチューニングで効果が最も大きかったものは、フルバケの導入だった。体が安定してハンドルやペダルの操作の精度が上がることはいうに及ばず、視点が下がることで視野が感動的に広くなり、お尻から圧倒的に多くの情報が得られるようになったからだ。シートを代えるだけで全く別の乗り物になってしまった。同乗する家族の負担を減らしつつ、高身長の私がドライビングを最大限楽しめるよう、必要に迫られたファインチューニングを施す結果となってしまったが(私は本来ノーマル至上主義者)、新車の状態で十二分に作りこまれているFD2なので、これ以上手を入れるところはないと思っている。

ドライブ中は十分に外部からの情報を十分に取り込みながら、このクルマならではのリニアな反応を楽しみ尽くしたい。10万㌔を後にした今でも、これからのクルマ生活に期待してわくわくしている。

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