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Kutu 4 [雑文]

Kutu 4


その後、痛みだした膝をだましだまし長距離のWalkingを楽しんでいた。しかしどうも膝の調子が良くない。違和感が消えないのだ。いろいろとやってみて、下半身、特に膝のストレッチを念入りにすることで、膝の違和感がごく短期間で消えることが分かった。これは素晴らしい体験だった。ものの数日で効果が表れて、自分の膝が新しくなったようだった。ジジイになっても体を大切に使えば、身体能力が上がる可能性がありそうだな、と一人満足し、なんだか意味もなく気分のいい日々を送っていた。私は歩いてさえいれば、たいていの嫌なことを忘れ、内的に落ち着いた、静かな時間を過ごすことができるのだ。昔は嫌いなジョギングを何度も試みたのだが、全く駄目で続かなかった。延々と歩くことが自分に合っていることを発見してからは、生きることがすこしだけ楽になったようだ。

さて。

それで気分よく、お気に入りのGoroのチロリアンを履いて舗装路の上を思い切ってかなりの長距離行を計画した。膝が調子を取り戻してからの試運転だ。しかし、結果から言うと、残念ながら駄目ダメだった。せいぜい10数㌔しか歩いていないのだが、膝の違和感が痛みに変わり、バスに乗って帰宅。情けないが仕方ない。帰宅してから詳しく調べてみると、やはりすこし膝が腫れてしまっており、数日間湿布のお世話になった。膝の痛みは湿布とストレッチですぐに元に戻ったようではあるが、今後の長距離歩行人生を考えると慎重にならざるを得ない。無理をしてこれ以上膝を痛めつけるのは得策ではないだろう。

この靴はおそらく7年前に購入し、大事に、しかし徹底的に使ってきた。普通に使っている分には今だって問題ない筈だ。良心的な手作りで皮の厚さは誰もが驚くくらいにぶ厚く、ソールは登山靴用のビブラムソールそのものだ。チロリアンなのでひもでの調整があまり聞かないことが問題を複雑にしているのかもしれない。最初は足の裏が痛くなり、そのうち左足の親指の付け根が腫れた。今度は右膝だ。放置すれば、痛みはおそらく股関節に移っていくだろう。さてこれからどうするか。できればGoroチロリアン2足だけで残りの人生を渡り切りたいのだがどうもそれは難しそうだ。気に入った靴を履けなくなるなんて情けないことだが仕方がない。底敷きを専門家にオーダーメイドで作ってもらってもうまくいかなかったし、ソールを柔らかいものに張り替えることをGoroに相談したけれど、あまり良いお返事はいただけなかった。靴下だって散々いろいろなものを買ってみたけれど、あまり厚いものを履くと足が靴に入らなくなってしまう。それでも最良と思われるものは見つけることができた。それを使ってさえこの靴での舗装道路長距離行はダメなのだ。本来は傾斜のきつい高原、草原のようなところで使うことを想定して作られた作業靴なのだ。舗装された道路の長距離歩行に向かないことは重々承知している。低い山のハイキングなんかには具合がいいのだけれど。それに私の歩く距離も長すぎるのだろう。この靴を体に合わせることさえできれば、自分としてはもっと距離を伸ばしたいのだが。

いろいろと靴のことを調べながら、だましだまし体を慣らし、体が出来上がったころにまた試してみるか。体重もあと数キロ減らしてみるつもりだ(実はダイエットも最終目的にいまいち到達していないので忘れたふりをしているのだ)。それまでしばらくは、この靴を再び封印することにする。返す返すも残念だ。

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