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大森海岸 布恒更科 粗びき おおもり 1350エン [日本蕎麦]

大森海岸 布恒更科 粗びき おおもり 1350エン


ここに伺うのは恐らく2回目だと思う。あまり交通の便が良くないので、いいお店だとわかってはいるのだが、なかなか足を運ぶことができないのだ。本日もいろいろあって、かなりの長距離を歩いてお店にお邪魔した。遠い記憶で、きしめんのような幅広の粗びきが名物だったように記憶しており、今回は初めてではないのでそいつをお願いした。お店は男性ばかり3名でやっておられた。

まずは蕎麦茶が出され、その後供された小皿には、輪切りの葱、大根おろし、それから山葵だ。山葵は生っぽいけれど、色彩的には粉ものかな?しかし味は大変結構だ。こいつらで十分にお酒が呑めるが、しばらくお酒をお休みしているので我慢ガマン。蕎麦徳利にはトロリとして真黒な蕎麦つゆが。味わってみると、蕎麦つゆはかなりからめで、僅かに粘りがあって、醤油が勝ちつつ発酵の複雑さと幅が加えられたような旨いつゆだった。カツヲはあまり強く感じさせない。しかし物足りなくなるようなこともない。独特のつゆだ。調べてみると、たまり醤油をつかっておられるとのこと。ナルホド。

供された粗びき蕎麦は、厚さが1ミリ弱、幅が4-5ミリはあろうかという、まさにきしめん蕎麦だ。こいつが三つの山に小分けされて、長方形の塗りのせいろに乗せられて登場だ。よしよし。お蕎麦をお鼻ペッタリクンクンしてみると、地味ではあるがしっかりとした穀物薫がある。わずかな小麦粉も私は感じた。手繰ってみると、お蕎麦は厚め、広めであるため、歯ごたえはむっちりしっかり。喉越しは、、、まあ喉越しをうんぬんするようなお蕎麦ではないなこれは。お蕎麦だけで十分おいしいので、どんどんもむもむと食べ進んでしまう。しかし少し考えて、格好は悪いが、ほぼすべてのお蕎麦をくぐらせて手繰る、というか、奥歯で噛みしめることにした。こいつはあっという間とはいかなかったが、無我夢中で食べ終え、濃密な蕎麦時間を楽しませていただいた。

そうまでしてもなお蕎麦つゆが負けている印象ではあるが、やや風変りでありつつ、上質な時間を過ごさせていただいた。名物に旨いものあり、である。その後しっかりと蕎麦湯を三杯楽しんで、機嫌よくお店を後にした私なのだった。ごちそうさまでした。

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