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鎌倉 蕎麦・酒 青海波 ざるそば 950エン [日本蕎麦]

鎌倉 蕎麦・酒 青海波 ざるそば 950エン
        京都  まつもと 600エン


以前からよさそうなお店だとは思っていたのだが、座敷で靴を脱ぐのが苦手で、、、。だって足が臭そうなオヤジが(俺も立派なオヤジだが)裸足でぺたぺた歩いているところを自分の洗い立ての靴下で歩くのはちょっと嫌なのだ。わかっている、わかっている、私は清潔病なのだ。言い訳はスマイ。

しかし某店と某店を振られた私には蕎麦成分が不足しており、もう我慢の限界だ。ああ、本当のことを言えば今日は竹扇に行きたかったのだ。しかししかし、ダメなものはだめだ。靴下を汚す?ことを受け入れてこのお店に伺うことにした。心を鬼にして靴を脱ぎ、案内された店内はありがたいことに清潔感があり、親戚のお家に伺ったかのようだ。お店の方の客あしらいもナチュラルかつフレンドリーで居心地が良い。それでようやく腰を落ち着けることができた。

冷たい蕎麦茶で喉を潤してから京都のお酒をお願いした。これは、、、うん、、、。まあ、人生短かいんだ。うるさいことを言わずにおいしく楽しもう。それで供されたお蕎麦は、、、と。塗りの角盆の上にはいい味を出した薬味の小皿、蕎麦つゆの入った徳利、それから蕎麦猪口。お箸は残念ながら洗いバシで、先っちょが細くなってイガイガがついている奴だ。そいつが上品な箸袋に入っていた。編み上げた丸いざるに乗せられたお蕎麦はきれいな細切り、二八と思われるやつだ。目の調子が悪いので詳細な観察はできないが、断面には細かい穀物の粒々が表現されており、エッジはきりりと立っている。繊細で美しいお蕎麦であり、丁寧な調理がされているように見受けられた。お蕎麦の長さから判断して手打ち機械切りと思うがどうだろうか。さてさてそれで、待ちきれずに数本手繰ってみると、歯切れ、喉越しは結構。粘りは細いだけあってあまりなく、手繰った際のにっちょり感には乏しい。いつものようにお鼻ペッタリクンクンしてみたが、残念ながら穀物のむせかえるような甘い薫りは感じられなかった。ちょっと悲しい。しかしめげずに蕎麦つゆをやってみよう。見かけはやや黒っぽい蕎麦つゆなのだが、神田まつやのものと比べてみると、甘みは少な目、出汁感は強め、全体にまとまりはよくなぜか全体としてさっぱりとした印象を受ける。これはなかなかいいぞ。

小皿に乗った輪切りの葱は、いい感じに水で晒され、水を切ってあり、葱の品質も調理もとてもいい。これだけでおいしいお酒の肴になってくれた。しかし山葵が乗せられていないのはナゼ?忘れてしまったのかしら。まあいいや。それで4割くらいお蕎麦を蕎麦つゆにくぐらせることに決めて、あとは一気に蕎麦時間に突入して忘我の境地をさまよった。この間僅か数分だと思われるが、お蕎麦ってなんだかはかない食べ物なのね。まあそこがいいんだけれど。一見たくさん載っているように見えるお蕎麦は、例によって編み上げられたまあるいざるの底がへこんでおらず上に出っ張っているため、量的にはいわゆる銘店盛りに近い感じだった。お蕎麦の薫りと量以外はかなり満足、それでは蕎麦湯に移ろう。

小さな湯桶に入れて出された蕎麦湯は、かなり粘度の高いポタージュ状。そのままでは蕎麦つゆと混ざらないくらいトロリとしている。味わいはなかなか深く、体が温まる感じの蕎麦湯だった。湯桶を真横にして根性で全ての蕎麦湯を楽しみつくし、ちょっと足の裏に気持ち悪さを感じながら(ちょっとしつこいか)お店を後にしたのだった。お店で客と思われる小さな子供が走り回っていたのがちょっと玉に瑕だったかな。まあそんなこと言っても仕方がないか観光地だし。

鎌倉の蒸し暑い午後、心が涼しくなるようないい時間を過ごさせていただいた。ありがとうございました。

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