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2018/9 本八幡 菜   塩にぼし つけ麺    950エン [つけ麺]

2018/9 本八幡 菜   塩にぼし つけ麺    950エン


本八幡の有名ラーメン店、菜である。すでにロートルである私の体はもうラーメンを求めることは全くと言って無いのだが、所用があって近くを通りがかる機会を逃すことなく、長年の課題であるこのお店を訪れた。ようやく宿題を果たすことができてうれしい。

伺ってみると、なんというか、いい味出している系のお店の作りであり、壁の絵などはおそらくご亭主がお書きになったのではないか。アート系の方?がやっておられるラーメン屋さんとお見受けした。お店はやや狭いカウンターのみであり、暖簾(実際にはないが)をくぐるとぎょろりとした目つきのご亭主に座席を指定される。席の後ろにはWater serverがあり、話では聞いていた様々な色のプラスチックのコップが並べられている。セルフと理解してお水を飲んで待つ。ほどなくオーダーを促されるので、塩にぼしのつけ麺をお願いした。二玉という記載があるため、おおもりは私にしては珍しくお願いしなかった。

お水をすすりすすり、ご亭主の立ち居振る舞いを拝見した。狭いカウンターの中には様々な道具が整然と置かれており、ご亭主は無駄のない洗練された動きで仕事をしておられる。すべてに道具には、決まった置き場所があり、使い方にもご亭主特有のこだわりがあるのだろうとお見受けした。お店は決してゴージャスな作りではなく、年季も入っているが、いまだ清潔感を保っているようだ。清潔病の私でも、お尻が浮くようなことは無かった。私の席は不幸にしてトイレに近い場所であったのだが、幸いにしてトイレ的な雰囲気を感じることもなかった。ご亭主の強いこだわりで、店内をびしっと管理しておられるのであろう。一人で仕事をしておられることからもそれがうかがわれた。バイトなどはほとんど使わない方針なのではないか、と、邪推する。だってこのご亭主を満足させるレベルの仕事ができる人なんていなそうなんだもの。妄想しながらご亭主の仕事ぶりを楽しく拝見させていただいた。

ほどなく、まずつけ汁(塩だれ)が供された。いい味出している器には、ほとんど油が浮かんでいないつけ汁、その中にチャーシューなどが刻まれて沈んでいる。しかし一枚だけ大きなチャーシューが半分顔を出しているのが嬉しい。海苔は4枚、家系のラーメンのように器に屹立している。そして麺が供された。麺は僅かに透明でウェーブがかかったやや太めの麺。色彩的にはかん水強めかな、と思ったか、数本手繰ってみるとそんなことは無い。きちんと小麦の薫りを漂わせているが、強烈、というレベルではない。歯触りよく、ややむっちりとしており、歯切れも良好。喉越しは、、、まあ蕎麦ではないのでそれはいいだろう。

ということで、なかなか強い麺であることが分かったので、塩だれを少しだけすすって割合を考える。たれは油のチカラではなく、出汁を背景として塩の切れ味で勝負するような構成になっているようなので、麺を全てたれに漬け込む必要があると判断した。しかしたれの中にはいくつかの具材が沈んでいるので、混ぜるかどうか迷うところ。しかしあまり混ぜることなく手繰り始めた。

蕎麦ではないので器を持ち上げるわけにはいかず、つよくすすりこむとたれが飛び散りそうで、いつもと要領が違うことにやや戸惑う、しかしやがてそれにも慣れた。麺の状態が変わってしまうため急いで食べようとしたのだが、幸いにしてゆっくり食べても麺は過度に柔らかくなったりはしないようだ。神経が行き届いた、レベルの高いつけ麺、という印象をもって食べ終えた。

麺も、たれも、全ての具材は吟味されており、調理も洗練されている。しかしなんというか、今一つパンチが足りないような印象であり、それは無加調に慣れていない、私の舌ががさつなのだろうと思われた。血圧が高い私は、塩気の強いスープを残すべきなのだが、調子に乗ってスープをお願いしてつけだれを全て味わい尽くしてお店を後にした。スープは手間暇をかけた洗練されたものだと感じた。たれを割る前のスープそのものを味わってみたかった。

このお店の良さを理解するためには、何度か通ってみる必要がありそうかな、と感じた。また、つけ麺ではなく普通のラーメンでお料理を評価するべきかな、とも思った。ごちそうさまでした。納得がいくまで何度か通ってみたいと思いました。

ウズマサのつけ麺が期間限定で復活するという情報を得たので、できれば足を運んで、そちらも久しぶりに楽しんでみたい、と考えている。時間を取れるかどうかが問題だ。

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