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Stratocaste2019-3-1 [音楽]

Stratocaste2019-3-1

かつてFender Japanが出来たころの衝撃は大きかった。何といってもガキンチョには手の届かない憧れのブランド、“Fender”を国内で製造してしまうのだ。衝撃を感じないわけがない。嬉しい一方でなんだか寂しくもあり、Fenderの価値が下がってしまうような気もした。当時は情報も少なかったし、富士弦、神田商会等々の入り組んだ複雑な関係も全く知らなかった。ただただ楽器のヘッドに刻み込まれたFenderの文字を眺めてうっとりとしていたものだ。当然カタログをもらいに行ったし、楽器も実際に店頭で手にしてみた。ストラトの最上位モデルは確か当時112000エンだったかな?120000エンだったかもしれない。同じモデルでも上中下があってまるでお寿司のようだったのも印象的だった。とにかく当時の100000エンは私のような紅顔の美少年には大金であり、そうこうしているうちにESPのTelecasterモデルを作ってもらって購入したんだったっけ。見に行ったサンバーストでローズ指板のFJストラトは神々しく私の心を貫いたが、ラッカー仕上げと思われる塗装は鈍く深い光を怪しく放っていた。しかし実際に私がFJを手にすることはその後もなかった。ご縁がないということだろう。

現在のFenderJapanは、Fenderのくくりの中でMIJとしてラインナップされており、上から下まであるFenderの楽器の中で、“中くらい”といった位置を占めているようだ。“安くて美味しい“的なPositionだ。しかし国内販売モデルにはさらに上質なものがあり、これは恐らく米国製とのバッティングをおそれて日本国内のみでの販売となっている。現在FJを製造しているのはダイナ楽器であり、みんな大好きなFujigenではないようだ。

そんなFJなのだが、複数の楽器をすでに身近においている私にとってはあまり魅力的に映るものではなかったし、某ギタリストがFJよりもFujigenがいい、と評価していることも耳にして、確かにそうだろうな、などと感じていた。しかし、しかしである。私の頭の中のStratocasterが具現化したような楽器をFJが作っていることを知ってしまったのだ。衝撃だった。

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