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新潟 小嶋屋 天へぎ 1890エン [日本蕎麦]

新潟 小嶋屋 天へぎ 1890エン



ということでまたまたへぎ蕎麦だ。小嶋屋は、確か都内に支店があって、
本場の味を楽しむことができるということで、何度か足を運んで夢のような時間を
過ごさせていただいた。おいしい日本酒を廉価で楽しむことができて幸せだった。

さて、本場ではどうなのだろうか?

駅ビルの支店を何とか探し当てることができたので、ほっとして暖簾をくぐると、こぎれいなお店はお客さんであふれており、若い民芸風?の衣装を身につけた若い女性たちがサーブしてくれる。上品で清潔な雰囲気が漂っており、そういったあたりは私の好みだ。

以前に都内のお店に足を運んだ際は、お蕎麦と日本酒だけをお願いしたように思うのだが、今回は須坂屋との比較の意味もあり、私にしては珍しいことなのだが天へぎをお願いすることにした。予想はしていたが、お値段は結構高めだ。都内であれば全く驚くようなことはないのだが、ここは地方都市、、、まあ偏見かな。いいものいいものだし、いいものは値が張るのはアタリマエだ。さて。本当はテーブル席が良かったのだが、案内された比較的広いカウンターで、ゆっくりとお蕎麦を待った。

へぎ蕎麦やはり長細いせいろに乗せられ、小分けされたお蕎麦は、きれいに指で整えられて供された。これは外見からして須坂屋のものとはかなり違う。透明で緑がかった、それこそ海藻を感じさせるようなお蕎麦で、数本口に含んでみると、お蕎麦の薫りは僅かであり、あとは僅かなお小麦と海の雰囲気。表面はつるつるとして寒天のよう。エッジは比較的立っており、星は全く散っていない。蕎麦というよりは太めのそうめんの様でもある。しかしじっくりと味わってみると、ナルホド確かにこれはお蕎麦だ。深みを感じさせる味わいを持っている。同時に供された蕎麦ツユは、あくまでも透明な印象であり、口に含むと上品かつスムースである。そうではあるのだが、お蕎麦も、蕎麦ツユも、セントラルキッチンでまとめて調理されたような印象を与えるのが不思議だ。つまり手作り感が希薄ということだ。だから悪いというわけではないけれど。さて、実食だ。蕎麦ツユがやさしめなので、これはもう、お蕎麦をほとんど全てくぐらせるしかない。若干の違和感を感じつつ、濃厚な蕎麦時間に突入した。

やはり天ぷらについても触れなければならないだろう。私は天ぷらにはあまり造詣が深くないのだが、衣が繊細で、からりと揚がっていることはよくわかる。いい油で適切に揚げられていることは私にも十分感じられた。須坂屋のようにエビが二本ではなく一本しかないこともきちんと認識した。これもやはり塩で楽しむことにしたのだが、お蕎麦に油が回るのを気にするあまり、あっというまに食べきってしまった。獅子唐、カボチャ、茄子といった出現頻度の高い野菜に加えてかき揚げも登場していたのは須坂屋と同じみたいだ。もうすこしゆったりと楽しめばよかったな。お酒を入れたのが悪かったかな。

ということで、二つの銘店を勝手に比べてみる。値段を考えると須坂屋の圧勝なのだが、清潔なお店と女性たちのサービス、それから透明感の高い蕎麦ツユなどを考えるといい勝負かな。前面禁煙であれば僅かに須坂屋がいいかな、というのが現状での私の印象だ。ともあれ、どちらもお勧めの銘店だ。ごちそうさまでした。

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