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徒然 Mazda2 2019/9-2 [クルマ]

徒然 Mazda2 2019/9-2


最近必要に迫られてレンタカーを使ったのだが、偶然にもMazd Demioが割り当てられた。運が良いのか悪いのか、縁のようなものを感じた。じっくりとクルマを味わってみた。外見はよく見知ったMazdaDemioそのものであり、塊感がある小型の車両だ。FFなのにノーズが長く、全体にスポーティな印象を与える。悪くないなと感じた。シートに座ってみると、着座姿勢が高いことが気になった。大柄な私であっても頭を天井にこするようなことは無いが、もうすこし低く座れるとよりスポーティーな運転感覚を楽しめるのだが。シートの前後長が短めであることは、私の場合収まりが悪くない印象であった。ポジションを合わせるのに若干苦労したが、チルト+テレスコがついているハンドル周りのおかげでいい感じに座ることができた。体の真ん中にハンドルがあるというのはやっぱり気持ちがいいものだ。コクピットはそれを強調するようなデザインになっている。しかしナビの画面がドライバーを向いていないことはちょっと不自然だ。小さめのハンドルも悪くないし、6㌳を軽く超える私のような人間もきっちりと座らせてしまう作りは改めて素晴らしい。足回りのフラットな印象を与える造りも高得点だ。フロントドアを閉める音、その外側を叩いた時の音なども合格点だ。決して高額なクルマではないのにいい味が出ている。

このクルマはレンタカーであるため、車内の装備は必要最低限だ。それでも貧相な印象は受けず、ウレタンのハンドルやシフトノブ、サイドブレーキなども、使っていて決して悲しくなるようなことはない。リヤシートにも座ってみたが、短距離であれば十分我慢できる乗り心地。トランクだって荷物の出し入れはやりやすいとは言えないものの、必要十分であって機能的だと思った。レンタカーゆえ複数の人に雑に扱われる運命であるこのクルマなのだが(私自身は大切に扱うが)、トランク付近のバンパ上面に多数の傷がついていたことは、トランクの使いにくさを端的に表現しているものと思われた。文章が固くなってきたのでこれ以後柔らかい表現でいく。


私にはたまたま距離を走り、年数を経たクルマが割り当てられた。走ってみるといわゆる“ヤレ感”を感じさせ、新車を購入した私にとってはそういった経年変化による乗り味の変化は大変興味深いものだった。ブッシュが固くなり、ダンパが抜けつつあるDemioはこんな感じになるんだなあ。ドイツ車とは違ったどこか繊細な乗り心地であり、同時にしなやかでかつしたたかな、日本車独特の良さを感じさせる。華奢で繊細なのだが、一見大したことがない部分にとてつもないノウハウが注ぎ込まれており、その期になれば延々と長距離を走り続けられるという、日本車らしいPros and Consをわかりやすく持っているクルマなのだなあ、とシミジミと感じた。

走り出してみると、FFの不自然さと良さを同時に併せ持っている印象。以前に本気で乗り回していたFD2のようにFR的に走って曲がるわけではなく、FFなりのナチュラルな運転感覚を十分に感じさせる仕上がりとなっているようだ。マニュアルモードを多用してエンジンの“おいしい部分”を味わうように努めたが、距離を延ばすにつれてDモードで走り、ステアリングに集中する時間が長くなっていった。これはマニュアルモードの出来が悪いのかもしれないし、私が少し疲れていたせいなのかもしれない。1500CCの小さなエンジンの場合、いわゆる“おいしい”回転数の幅が狭いため、個人的にはマニュアルで乗ることが最善だと考えているのだが、やはりそれもエンジンの特性によるのだろう。このエンジンはオートマで使われることを前提に開発されていることが私的には明らかとなった。

急カーブを様々な速度で走り、急坂を上ったり下ったり。渋滞にはまったり高速道路を走ってみたりもした。けっこう繊細なのだが、どんなドライバーでも受け入れるような鷹揚さを併せ持っている。急勾配の下り坂を高速度で駆け抜けようとして怖い思いをしたのだが、このクルマ、Mazdaによって頑張って作られていることは間違いがない。後ろのドアを叩くととっても安っぽい音がするのだが、それ以外はBasic Carとしてとてもよくできていると思った。つまり私の目は確かだったと再確認したというわけだ。このクルマとしばらく暮らしていけるな、と確信した。

そんなこんなで、私自身のMazda2が自宅に届けられる日を楽しみにしている私なのであった。

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