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浦安 ちんねん 二色もり 850円 [日本蕎麦]

浦安 ちんねん 二色もり 850円

浦安においしいお蕎麦やさんがあると聞いて足を運んでみた。なかなか難解なロケーションで、お店を探すのにはちょっと苦労した。ラブホ街の裏側に位置しており、かわいい女の子を連れたむくつけき男がラブホにしけ込むのを目の当たりにして、おじさんはマジでうらやましかった。

さて。

お店にはいるといくつかの机に加えてカウンターが。1人でお店に足を運んだおじさんとしての私は、当然のようにカウンターに通される。それはよかったのだが、悪い予感が、、、。カウンターからほど近いところに、ふつふつとてんぷら鍋が火にかけられているではないか。これにはまいった。だってアブラで鼻が飛んでしまうし、体中が油臭くなってしまうから。しかしせっかくここまで来たのだから、と、気を取り直してオーダーをいれる。ここは三重のお酒に力をいれているようで、なんと作をおいてある。穂の恵をしめしめと注文、お蕎麦は考えた末に二色もりとした。これは結果的に正解だった。


ちんねんというお店の名前なのだが、すごくセンスがいい。大将の身なりと身ごなしが、なんというかまさにちんねんといった趣なのだ。気になる人はぜひ、実際に足を運んで見に行ってほしい。というか、ご挨拶に伺ってほしい。一方の花番さんは、おそらく奥様だと思われるのだが、なんというかさばけた感じの洋風の美女で、ちんねん大将の奥様としては少し意外な感じ。一升瓶からお酒を注ぐ姿もサマになっていた。おそばにありつく前から、なんだか期待してしまう私なのだった。


お酒は小さなお魚の干物と一緒に供されたのだが、あっというまになくなってしまう。もう一合同じお酒をお願いし、薬味のさらしネギと生わさびを肴にしてお酒をなめた。ネギは新鮮で、わさびはおそらく鮫の皮か何かでおろしてあり、適度に空気を含んで最高においしい。期待が膨らむ。蕎麦つゆは、ありがたいことに小さなとっくりに入れて供された。少量すすってみる。神田の江戸前のそばつゆと比較すると、ややゆるめというか、だしでわずかにのばして甘みを加えたというか。量は少ないが大変結構な蕎麦つゆだ。

さて、お蕎麦の到着だ。最初に供された小さなせいろに盛られたお蕎麦は、二八と思われる。細切りで星は目立たず、そば肌はややあらい。なぜだかエッジが丸くなっている、、、。例によってお鼻ぺったりくんくんしてみると、蕎麦の香りはもちろんするのだが、つなぎの小麦粉が勝っている。ちょっと残念。二八じゃないのかも。それでも半分ほど蕎麦つゆをくぐらせて、大変おいしくいただいた。

その後に供された田舎蕎麦は、かなり太め、大森の有名店を思い起こさせるような男らしい外見のお蕎麦だった。こちらはやや多めに星が散っており、そば肌はなめらかだ。太いので箸でつまみ上げるのはやや困難な感じ。お鼻ぺったりくんくんすると、おお、こちらは素晴らしいお蕎麦の、穀物特有の甘い薫り。これはいい。しかし蕎麦つゆと比較すると強すぎるのでどうしようか。結局お蕎麦の全てを蕎麦つゆにくぐらせて、奥歯でかみしめながら残りの蕎麦時間を堪能させていただいた。その後、タイミングを見計らって、適度なサイズの別仕立てと思われる蕎麦湯が供されたので、それをすべて堪能してから充実した蕎麦時間を終えた。

さてさて、困ったことに体中からサラダオイルのような香ばしい薫りが立ち上っている。お蕎麦にアブラは合わないと思うのは、私だけなのだろうか?しかしお蕎麦そのものはすばらしい。アブラ攻撃さえなければ是非またおじゃましたいと思った。

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