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ストラト [音楽]

ストラト

ストラトの守備範囲は言うまでもなくとても広い。ロック、ブルーズあたりから始まって、ジャズだってフォークだって腕さえあればそれなりにこなせるように思う。ブリッジ付近のメカメカしい感じが気にいらないが、慣れてしまえばそれも味のうちだ。毎日弾いているとだんだん体に馴染んでくる。特にストラップを使うとテレとの違いは大きく、バランスはいいしわき腹も痛くならない。なにより全体にかっこいいじゃないか。やっぱりLeoFenderは天才だったんだと毎日教えられる。50年代の太くて丸いネックのデータを取ってきて、そのままCNCルーターで再現したネックがついたストラトを使っているのだが、こいつが私の大きな手にぴったりと馴染むのだ。なんというか、幅は広くないのだが奥行きが深い感じであり、私のために造られたようなネックのような気がしてかなり気に入っている。若いころは分からなかったが、スプリングの響きをPUが拾う感じとか、シールディングが不完全であるために維持されている高音の抜けとか、歳を取って耳は悪くなっている筈なのだが、違いが分かるようになってしまったため、弾くのが楽しくて仕方ない。しばらくはストラトを追求していきたい。

現在手元にある楽器はボディはテレキャスで馴染んだアッシュであり、メイプルネックがついていることもあり、木材全体としてはテレキャスと鳴り方が大きく違うわけではない。なのでローズ指板でアルダーボディの、それこそ良くあるストラトに興味が出てきてしまった。数十年前に初めて手にしたエレキに戻るのもおかしなものだと思うが、上下がやや削れて真ん中が目立つ感じに響くストラトを手に入れたいと考えるようになった。

今手元にある楽器がぼろぼろになるまで弾きこむのもいいし、あまり轢かなくなってしまった楽器を人手に渡すのもいいかもしれない。忙しいので暇はないが、いろいろ楽しみながらやってみようと思う。しかしおそらくエレキとしては一番凡庸な、ローズ指板、アルダーボディでサンバースト仕上げ、60年代モデルに収束する私のギター人生ってなんだったんだろう?

→一本注文した
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