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多分さいごの楽器? ③ [音楽]

多分さいごの楽器? ③


ネックを外して調整して、手に入れた楽器を自分の手に合わせたい。新しいまま弾かれてこなかった楽器は、多くの場合多少なりとも木部が縮んで木ねじが緩んでいる。なので状況に合わせて調整する必要があるのだが、これがなかなか奥が深い。ストラトの場合は特にトルクを調整できるねじが複数あるので、ネジの閉め方次第でかなり音が変わると言われており、マニアックな世界に入り込んでそれを追及している旧同社のような人もいると聞く。私の楽器もやはり多少全体が縮んでおり、PGやジャックのあたりの木ねじを3つのドライバを使い分けて慎重に増し締めした。調整は順調に終了。しかしやはり大切なのはネックに仕込まれたロッドであり、調整次第で弾き心地も音も別の楽器と言ってもいいほど大きく変化する。やってみればすぐにわかる。現状を評価すると、僅かな順ぞり。木部の強度だけで弦のテンションとバランスしていると評価。だから強度が高い結構いいネックなのだ、おそらく。しかし木部の強度にロッドのテンションをかけて初めて“鳴る”ネックになるのだから、このまま放置するわけにはいかない。本来の音に戻してあげないとだめだ。しかし私の楽器のネックとボディはがっちりと接合されたような状態になっており、そいつを切り離してあげないとどうしようもない。ラッカーの場合は長期間放置するとネックとボディの接触する部分で塗装が接触して溶け合ってしまい、半ば接着されたような状態になることは珍しくないからだ。なので塗装を傷めないように上手にネックを外す必要があるのだが、私は塗装を温めたり、カッターの刃で切り離したりして準備をするので、これまで問題が起きたことは無い。まともにつくられた楽器であれば、ケアする部分はだいたい決まっているからね。

楽器を手にするようになって30年以上経つ私なのだが、ついにやってしまった。はじめての塗装の“Chip”だ。目立たない場所ではあるが、ポケットの脇?の部分の塗装をネックを外した勢いでわずかにはがしてしまったのだ。その幅0.5ミリぐらい?しかしCancy Apple Redの塗装がはがれると銀色の下塗り?のような層がでてくるので、目立つこと目立つこと、、、ああ悲しい。もう今日は書き込む元気がないな。続きはまたにしよう。しかし楽器自体はロッドを締めなおすことで本来の響きを取り戻して素晴らしい音で鳴ってくれている。運命だと思って受け入れることにしよう。ああかなしい。

タグ:stratocaster
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