徒然 F30 2021/6-3

徒然 F30 2021/6-3


ディーラーを後にするとき、アドバイザーの方は駐車場に停めた私のクルマまで付き合って、クルマ全体の様子を一緒に見てくれた。やはり多少なりともクルマが気になるのだろう。言葉も、全体の態度もぶっきらぼうではあるのだが、おそらく根っからのクルマ好きなのだろう、メカとしては信頼できそうだ。悪くない印象をもった。

その後も信号で止まるたびに繰り返されるジャダーを全身で味わうこととなり、それでも数日はそのまま乗っていたのだが、クルマ全体がガクガクと震えたり、エンジンがストールしたりすることもあったため、そのまま乗り続けることは不可能と判断せざるを得ず、同じディーラーと連絡をとった。

この間、暇を見つけては国内外の情報を収集し、ユーザーグループと連絡を取ったりしてできる限り事態を把握するよう努めた。おそらく事実だろうと個人的に判断したことは、BMWはクラッチに問題があることを把握しており、リコールのような公の形での対応はしないが、ユーザーから相談があった場合、そのクルマがBMWディーラーで整備されてきたことを条件として、あまり走行距離にはこだわらずにクラッチ周りのパーツ交換にクレーム対応として応じてくれる、といったことだった。対策部品が出されているかどうかについては確認できなかった。しかし仮に対策部品が出ていないにしても、パーツを代えてもらえば少なくとも数万キロは快適なドライブが楽しめる筈なので、対応してもらう意味は十分にある。また、通常利用しているディーラーに相談して対応を断られた場合でも、別のディーラーに行けば多くの場合で対応してもらえることも複数のBMWユーザーが教えてくれた。しかしこれは海外の場合であり、国内での情報はあまり出回っていない。私の場合、すべての整備を地元のBMWディーラーでお願いしており、走行距離もたいしたことは無い。頑固で口うるさいが、そんなに悪くない客なのではないかと思いたい。本邦で同じような対応をしてもらえる保証はないが、我が国のBMWHQは、“整備も修理も本国と同レベルの対応をする”、また、”購入先にこだわる必要はない””どこでも好きなディーラーと相談して”と言ってくれた。なので件のディーラーを訪れて上記をアドバイザーに伝え、対応をお願いしてみたわけだ。



続く

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