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2022/06/19   Watagashi-Pair [雑文]

2022/06/19   Watagashi-Pair



ということで、数年前から東野選手のファンだ。渡辺選手ばかりが評価を上げてスポットライトを浴びているような気がしてちょっと悔しい。確かに渡辺選手は素晴らしいし、彼あっての東野選手なのかもしれないが、彼女は彼女で本当に魅力的なバドミントン選手なのだ。

東野選手はネット際の攻撃と並外れた反射神経で評価されている選手だと思うのだが、スキルが上がるにつれてプレイスタイルが少しずつ変わってきており、渡辺選手のスタイルに寄せているように見えることもある。素人としてのつたない私見なのだが、彼女の欠点は長いことディフェンスだと言われてきたのだと思う。かつて渡辺選手と組んでいた、どんな球でも棒立ちスタイルで魔法のように拾いまくる遠藤選手と比べるのもどうかと思うが、攻撃力と比較した場合にレシーブが相対的に弱いといわれるのは仕方がないのかもしれない。ロータスヨーロッパのスタビライザーが壊れやすいように(わかりますか?)、そういった優等生的ではないところも彼女の魅力の一つなんだろうと思う。それがどうしたことだろう、どんなトレーニングを積んだ成果なのか、このところディフェンスのテクニックが誰が見てもはっきりとわかるくらいめきめき上がっているのには驚かざるを得ない。時々神がかったように見える瞬間すらあるようになってきた。それも、遠藤選手のような無駄のない洗練された棒立ちスタイルではなく、全身でシャトルに突っ込んでいく感情丸出しスタイルであることがなんともいい味を出しているのだ。レシーブをミスったときに空を仰いだり、ラケットで頭をポンポンたたいて悔しがるのもなかなかいい。


このところ、インドネシアオープンをPC上で観戦しているのだが、QFのフランスペアとの試合でも、準決勝の韓国ペアとの試合でも、素晴らしい働きをしている。フランスペア戦での最後のwinning shotのときの笑顔は印象的だった。


特に韓国戦は、例によって日本を相手にすると韓国の人たちは2割くらい多めに力を出してくるので、二人ともすごい気合で試合に臨んでいた。全力を尽くして戦った二人は、幸いにして何とか韓国ペアに競り勝つことができたのだが、随分きつい試合だったのだろう、試合直後に東野選手は仰向けにひっくり返ってしばらく起き上がらなかったし、一方の渡辺選手も座り込んで何度もガッツポーズを繰り返していた。本当にお疲れさまという感じだ。


二人の試合をずいぶん観戦してきているが、東野選手は渡辺選手の心のよりどころになっているような気がするし、最近はそのことをほとんど確信している。プレーそれ自体の安定性は渡辺選手に軍配が上がるが(トリッキーな選手といわれているようだが、トリッキーな技を安定して見せてくれるということ)内的な安定性は意外と逆なのかもしれない。ご自分ではインタビューですぐに泣いてしまう性格だと言っていたが。頭の回転が速い渡辺選手と気持ちで持っていくタイプの東野選手は本当に素晴らしい組み合わせだ。男女逆でも面白いかもしれないが、やっぱりこのままの方が個人的には好ましい。


ともあれ、まだまだマイナーなバドミントンというスポーツに全身全霊で打ち込んでいる二人の活躍を少しでもながくみていたい私なのだった。インドネシアオープンの決勝の相手はやはり中国ペアだ。どんなプレイが見られるか、いまから楽しみにしている。



あ、負けちゃったよ。中国強いな。でも今後の楽しみだな。勝てるようになるかな?

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