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2022/06/25  5F1 [音楽]

2022/06/25  5F1



調子の悪いこいつをどうしようか考えた。ずいぶん長い間シンプルで生々しい音を楽しませてもらったのだが、いまはノイズがのって使い物にならなくなってしまったのだ。いったいなにが起こったのだろう、ほんとにもう。とにかくもう物を増やしたくないのでこれ以上アンプは買ったり作ったりしたくない。しかしこのまま終えてしまうのはいかにも中途半端だ。さあどうしよう。パーツなど全部を捨ててしまう選択肢も真剣に検討したのちに自分なりの結論を出した。

5F1のシンプルな回路をもう一度くみ上げて、そいつで真空管アンプの作動原理をもう一度さらいなおすことだけはやりたい。その後、いくつかの宿題をやってみたい。例えば、実用的なトーン回路を追加すること、ブライトスイッチをつけること、NFB(フェンダーで言うプレゼンス)のダイナミックな調整ができる小さな回路をつけること、などだ。すべて簡単なことだし、実際今までも何度か試みたことなのだが、ノイズが増えたり動かないことがあったりで、すべてを自分でコントロールできていたわけではないのだ。なので、やりたいことを確実にやるという具体的な目標を設定して、せめてそこまでやってみようと思う。その後、自分に最も向いた回路が明らかになったとしたら、キャビなどを買い込んで最後のアンプを組むことも考えたい。なんか偉そうになってきたけど。

作業の前提として、特別ではない現在手に入る安価で良質なパーツを使うこと。たとえばスプラグのAtomなどの値が張るものは使わない。今手元にある回路の正常な部分を最大限生かすこと。少しずつ慎重にやること。納得がいくまで徹底的にやること。などを設定した。あ、そうそう。ヒーターのPseudo Center Tap?という回路も試してみようと思っている。これは抵抗2本の簡単なものだが、作動原理がどうもようわからないのだ。しかしなによりもその前に、もう一度一番単純な5F1回路をくみ上げて鳴らしてその音をじっくりと味わうことから始めなくては。あ、そうだ。スピーカーもVintage的なものに代えてみるかな、ちょっと高いけど。

手元にある回路には、平滑回路に電解コンデンサを多めに投入したり、抵抗ではなくトランスを使ったり、まあ少しだけではあるが謎のオリジナリティを加えてあるのだ。なので、まず平滑回路のCapを減らして大きくて重いトランスを外した。その後、おそらくまだ生きているとは思われるが、耐圧が大きく比較的高価な電解コンデンサを新しいものに泣く泣く交換し、抵抗もやはり新しく小さな、それでもワット数が十分大きなものに交換した。これで電源部は完成なのだが、気に入らず1回やり直したため、ベーク板が汚れてしまったのが残念。まあしかしこんなものだとおもう。年取って細かいことが見えなくなっているしね。仕上がりはこんな感じだ。薄めのシャシーに収めるために、電源部とアンプ部を分けて作ることにしたのでこうなっている。また、こうしておけばあとで電源部だけいじる時などに作業がやりやすいことも織り込み済みだ。ばらばらにする過程で、すべてのパーツをチェックしたのだが、電解コンの容量は抜けていないし、すべての抵抗も正常値、その他の配線も見る限り完ぺきだった。あの、演奏中やスイッチを切った時のドカーン、、、バリバリーという音の原因は見つからず。ちょっと困ったな。なのでばらばらにする必要はなかったのかもしれない。お見せするほどのものではないのだが、外観はこんな感じだ。



Power.jpg












次にアンプ部なのだが、こちらもすべてのパーツをチェックした。6V6の8番ピンにつながる抵抗が熱くなることはあらかじめ知っていたのたが、これはすこし小さく作りすぎてしまったので、お隣にある電解コンとの距離が取れず、熱でやれれたのではないかと想像した。しかしパーツは正常で問題なさそうだ。さて困った。原因はなんだったんだろう。同じ問題が繰り返されたら目も当てられないぞ、、、。チェックしたその他のパーツもすべて正常だ。くみ上げなおすことにしたのだが、その過程で12AX7の3番ピンに行く抵抗に抱き合わせられたパスコンを外した。オリジナルはそうなっているためなぜここにパスコンをつける設計が多いのかと調べてみたところ、そうすると回路が安定するし、1段目の増幅率が上がるのだそうな。近い将来どうしてそうなるのかをマジで勉強しなくては。以前に人様にお売りした、完ぺきにくみ上げた5F1は、驚くほどノイズが少なかったのだが、回路にはこのパスコンが省略されていた。故意にそうなっていたのではないか?なのでそれにならってパスコンを外したわけだ。エレキのひずみが少ない加工されていない生に近い音を、少ないノイズで聞きたいということだ。ということで、容量が抜けたりしてはいないが、怪しいと思った6V6の8番ピンにつながる電解コンを新しいものに付け替え、同時に物理的に大きすぎるセメント抵抗を酸化金属皮膜抵抗に変更した。これでアンプ部は完成だ。外観はこんな感じ。やり直しの半田が痛々しいが、それでもこっちは結構かわいく仕上がっていると思う。電解コンが少し曲ってついているので、あとでハンドパワーで直しておこう。



Amp.jpg












今日はまあ、このあたりにしておこうと思う。何より大切なギター弾く時間がなくなっちゃうからね、うん。

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