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2022/ 08 / 03 Kiss とTomo Fujita [音楽]

2022/ 08 / 03 Kiss とTomo Fujita



子供のころKissをよく聞いていた。音楽としては正直あまり好きではなかったが、当時の友人たちがみんなKiss大好きでのめり込んでいたので付き合ったというわけだ。Originalメンバーが日本に来た頃の話で、みなそれぞれ魅力的なMusicianであったが、とくに技術的に秀でているわけではなく、なんというか、ShowMenとしては素晴らしいバンドだったのではないか、そんな印象を持っている。その後、おそらくメンバーを代えながら今でもバンドをやっているのではないかと想像するが、しばらく前に、彼らについてちょっと悲しい、考えさせられる話を聞いた。真偽は確認していない。それはつまり、彼らはHispanicに属する人たちで、いわゆる普通の白人ではないのでこのままでは頑張っても売れないことがわかっていたので、派手な化粧で出自が分からないようにしてマーケットに打って出たのだ、と。つまり、あの能天気なメークアップの裏には微妙で難しい問題が潜んでいたという。私としては、かしこいなあ、大人っぽく割り切っていたんだなあ、子供のころはそんなこと全然わからなかったなあ、などと思う反面、なんだかやっぱり悲しいような気もしてしまう。そういえば伝説的なエルビスだって、African Americanの人たちの音楽を白人がやってみせたので大衆に受けたのだ、と一部の人たちには考えているようだし、私自身もそう思う。

さて、TomoFujitaさんなのだが、ギターの先生としてたいへん有名で、私も教則本を買ったりYoutubeを楽しんだり、ずいぶんとお世話になっている。素晴らしい先生であることは間違いなく、異国に溶け込んで大活躍しておられる。同地で長く働いたことがある私なので、いろいろ難しかっただろうに、よくやっておられるなあ、芯が強い人なんだろうなあと想像している。Tomoさんは心の底からギター音楽を愛しておられ、人生を捧げて、それも彼なりのどこか明るいやり方でやっておられるようで、うらやましい限りだ。留学前、おそらく地元では有名なギタリストであったのだろうと想像する。しかし渡米してみれば、信じられないほど上手な人がごろごろしており、そういった才能に恵まれた、努力を重ねてきた人たちが必ずしも報われるわけではないことを自らの目と手で垣間見たのではないかと想像する、というかほとんど確信する。バークリーで頑張って、頭角を現してバンド活動などもしておられたようだが、おそらく様々な壁にぶつかったのではないか?文化と人種の壁というやつだ。あ、言ってしまった。さらに音楽家といえども言葉の問題もあったのかもしれない。営業とかしないとだめだしね。それでもMusicianとして活動を続ける方向性もあったのだろうと思う。Polularな音楽をやるのか、Jazzに行くのか、Studioで働くのか。TomoさんはStudio Musicianを目指したと聞いたがそれはおそらく本当だろう。しかしそれもあまりうまくいかなかったので、音楽の教育に携わることにしたのではないだろうか?彼が人に教えることが上手なのは間違いないが、Musicianメインではなく、教育者になることをあえて選択したのだろう。そう思わずにはいられない。幸いにして彼はそう言った立場が結構好き、というか気に入ったのではないか?そうでなければ30年も続かないはずだ。才能があって努力を欠かさなかったとしてもだ。

KissとTomo Fujitaを関連づける人は世の中に多くはないだろうが、電車の中でそんなことを考えた。時間がないので雑な文章だが、言いたいことを忘れないうちに形にしてみた。

タグ:kiss Tomo Fujita
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