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2023/03/18   秋葉原 匠 [日本蕎麦]

2023/03/18   秋葉原 匠   百十郎
                ざる       1810エン



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いまはコロナのリスクが低いかな?と判断して久しぶりのお蕎麦やさん参りだ。たのしみたのしみ。秋葉原に雑用があったので気になっていたこちらに足を運んだ。暖簾をくぐるとカウンター席に案内された。ちょっと自閉症になりそうな感じだったので、背筋を伸ばして気合を入れてお蕎麦を楽しむことにした。もう昼の部はおしまいなんだし、客はまばらなのでボックス席を使わせてくれればいいのに。しかしまあそんなことはいいだろう。蕎麦食いに来たんだから蕎麦が良ければいいのだ。いつものように初めてなのでざるの大盛りをお願いしたのだが、“そういうのはやってません”と花番さん。この方は正直かなりあたりがきつい。慣れればいいのだろうが初めてなのであまり良い印象は受けなかった、残念。しかし本当に久しぶりの小さな蕎麦旅なので、すぐに機嫌を直して注文を通した。普通のざるとおそらくハウスワインのような扱いの百十郎というお酒だ。

ほどなくお酒が供されたのが、酒器はゴブレットと言ってもよいような大ぶりのガラスのコップであり、掌でお酒を温めるとほのかな薫りが楽しめるのでこれは気に入った。清潔感があっていいよね、ガラスのコップは。このお酒は純米とのことだがいい感じの純吟香。口当たりも味わいもいいのだが、コクがなくあと味さっぱり、すぱりと切れてのどの奥に消えていく。なるほど面白い、こういうのを選ぶお店なのね、うん。待つことしばし、供されたお蕎麦はざるにこんもり。ざるを逆にしてほんの少量を供すタイプかと思って血圧が上がりそうになったが、落ち着いてよく見ると、ざるは大きめで平らにしつらえられており、食事と言ってよいほどのお蕎麦の量で一安心。たくさん食べたいからね、できれば。しげしげ眺めてみると、エッジが立った細めのお蕎麦で、田舎ではないので星は飛んでいない。おそらく氷水で〆てあるため、ふわりとした例の甘くて深い穀物の薫りは伝わってこない。温度が上がればいいのかな?しかし待てるはずもなくすぐさま手繰ってみると、上質さを感じさせる味わい、歯ごたえ、喉越しだが、薫りは弱めで余韻は極めて短い。お酒の百十郎と同じようだ、おもしろい。そばつゆは甘さ控えめで辛みが勝った、コクは控えめであと味が弱めのしつらえになっている。さらしネギは当然あっさり、しかしそれでもネギらしい力づよさを残している。おろしたてにちかいワサビは、鮮烈な印象をあたえる。上手に調理してあるなあ。

ともかく久しぶりのお蕎麦だ。すぐに蕎麦時間に没入してあっという間に手繰り終わってしまった。全体として上質、さっぱり、あと味さわやかであった。鉄瓶にいれて供された蕎麦湯は、そば粉を熱湯、もしくは茹で湯で溶いたものとおもわれるが、温め方が足りなかったようで粉っぽく、ちょっと残念な感じだった。あと、すごい店名つけたねえ、ということと、あまり松翁は感じなかったなあ、ということは書いておこうかな。あ、100銘店2022なの、なるほど納得だ、うん。

久しぶりの自分にとって新しいお蕎麦屋さんの訪問であり、好みはともかくとして上質なお蕎麦を楽しむことができてたいへん幸せだった。あたりがきつめの花番さんは、おそらく通いつめれば微笑んでくださるタイプなのではないだろうか?チャンスがあればまた伺いたいと思った。近くに多数の若者たちが列を作って並んでいたのだが、あれは何だったんだろうか?宗教?異常な雰囲気を醸し出していたなあ、ヲタク系ではなさそうだった。調べてみると、どうも人気のあるラーメン屋さんが近くにあるらしい、面白いなあ。また行ってみよう。秋葉原は結構奥が深いのかも。次は眠庵に行ってみたいなあ。

タグ:日本蕎麦
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