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2023-04-05   大森 柏庵 [日本蕎麦]

2023/04/05   大森 柏庵   おおざる 850エン
                奈良萬  800エン 
                つきだし 220エン しかも外税! 合計2050エン


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私は厳しい職務で疲れ果てていたのだが、お目当てのお店は先方の事情で閉まっていた。しかしこちらお店の前をたまたま歩く幸運に恵まれたため、何も考えずにトコトコと入店した。しかしそれは残念ながら失敗だったようだ。

というのは、店の構えは御覧のとおり大変結構なのだが、店内に入った瞬間に劣化した油の、つまりいわゆる居酒屋の匂いがしたのだ。店内をよく見まわしてみれば、テーブルには鍋のための炉が切ってあるし、メニューはどろどろだし、、、危険なサインはたくさん出ていた。つまり蕎麦ではなくお酒を売る店だったというわけだ。しかし疲れ果てた私には一度下した腰を上げる選択肢はなく、いつも通りお蕎麦とお酒をお願いした。花番さんはいい人そうだが、どうもなかなかこちらの気持ちが伝わらない。それでもお酒はたいへんおいしく、選択に成功してちょっと幸せに。メニューには銘柄以外は何も書いていなかったが、おりがらみの生酒だったのが勝因だったのかもしれない。しかしお酒を供するときに一升瓶を卓上に残すのは感心しない。もっと呑んでほしいのだろうけれど、この一本が封を切ってからずいぶん経っていることもわかってしまったし、瓶の中の酒も温度が上がって劣化が進んでしまうわけだし。そのあたりの配慮をもう少しお願いしたい。

そうではあったが、お蕎麦は評価に値するなかなかおいしいものだった。蕎麦自体は知る限り新宿の渡邉の方向に寄せたような二八で幅がややそろわない感じの細おもて。期待を遥かに上回るほど穀物特有のあまいいい香りがした。素晴らしい、こいつは拾いものだ。ありがたい。一方の蕎麦つゆもなかなか結構なのだが、まとめてたくさん作った印象をぬぐえない。こちらは、私の頭のData baseの中では鳥取の酒蔵のアンテナショップ、稲田屋の蕎麦つゆに似ているようだ。ネギはきれいに切りそろえられているが水にさらしておらず味わいはエグミが残ってワイルド、ワサビはきちんと生っぽいが、おろしたてではなく、正直に書けばすこし古くなったような印象だった。お店の油臭ささえなければ何の問題もないおいしい蕎麦だと思うのだが、、、。

ということで、体を休めた私はそそくさをお店を後にしたのだった。体調が回復して、以前のようにたくさん日本酒を飲める私に戻りたいものだ。他の酒はもういいので、日本酒だけはもう少し呑んでいたいなあ。

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