SSブログ

2023/05/10   大森町 もりいろ 二種もり                  紀土      1815エン [日本蕎麦]

2023/05/10   大森町 もりいろ 二種もり
                  紀土      1815エン


IMG_20230510_181050.jpg

















ようやくこちらに足を運ぶことができた。早朝から夕方まで働きづめに働いて、疲れ果てた状態でお店に。このところ控えていたお酒を嗜むこととして、奥行きがふかいカウンターで私にとって懐かしい味わいの紀土をなめながらお蕎麦をまつ。初めてなのでいつもどおり”おおもり”でいきたいところだが、大盛りの設定がないようなので、二種もりにすることに。さて、どんなお蕎麦が出てくるのだろうか。

供されたお蕎麦は予想を裏切らない素敵な焼き物の平皿で銘店盛り。水切りに自信がおありなのだろう。一枚目は表面がざらりとした穀物を感じさせるような十割蕎麦。薫りは控えめで、生鮮食品そのものといった目が覚めるような一枚だった。高度に洗練された芸術品のようなお蕎麦に若干のいなたさを加えたような趣で素晴らしかった。二枚目はいわゆる挽きぐるみと思われ、お蕎麦にあわせてやや太めに切りそろえられており、野趣豊かでこちらも素晴らしい。二枚ともあっという間に食べ終えてしまったが、のど越しを楽しむのではなく、田舎仕立てのような極端に太いお蕎麦ではないにもかかわらず、奥歯でかみしめる系のお蕎麦と思った。好き嫌いは別として、Perfectに近い仕上がりでいうことなしだ。

そばつゆは藪系とは一線を画すような、バランスのよい、常識的な濃さの中に深みを感じさせる、欠点が見つからないような完成度の高いもので、蕎麦湯で割ってもその印象が変わることはなかった。どうすればこうなるんだろう?と思わせるクリーミーに仕上げられたワサビ、美しく盛り付けられたさらしネギも素晴らしかった。

店内は花番さんと板さんお二人で切りまわすにはちょうど良い広さ、しかし満席になったらそこそこ席が多いので大変そうだと思った。とにかく清潔で落ちつた雰囲気で大変結構。なにより奥行の深い白木のカウンターが気に入った。

ということで、噂にたがわぬ素晴らしいお店だった。あとはお店の中に、なんというか、“影“のような”よどみ”のような空間があれば完ぺきなのではないか。また足を運びたいが、暖簾をくぐるには少しだけ気合が必要かも。とにかくお勧めできるお店であることは間違いない。”食事蕎麦”ではなく”趣味蕎麦”であることさえ間違えなければ。

お勘定、なんか安すぎないか?

ごちそうさまでした。

つぎは、いさ美庵を予定している。

タグ:日本蕎麦
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。