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2023/05/17   大森 いさ美庵   せいろおおもり 850エン                   寳剱      580エン [日本蕎麦]

2023/05/17   大森 いさ美庵   せいろおおもり 850エン
                  寳剱      580エン


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今日は仕事が本当にしんどかったのに、蕎麦を求めて駅からかなり歩いた。ようやく住宅街の一角、本当に意外なところにお店を発見。やれ嬉しや。私がビル蕎麦とよんでいる営業形態であり、おそらくお店が先祖伝来の土地を持っておられ、ビルを建ててお部屋を売るなり貸すなりしてその1階や地下でお蕎麦屋さんを営業するというやつで、間借りしてお家賃を払うような必要がないので良心的な商売をしていることが多く、はずれが少ない。お店によっては家賃収入もあるかもしれず、なんというか全体に余裕がある感じ。なのでこのお店もおそらく素晴らしいのではないかと期待した。

お店の中に高級感は全く漂っておらず、そこそこ年季が入っているが、天井が高いすがすがしい和風の空間だ。机も無垢の木などではなく、椅子もビニル張りであるが、全体に許せる雰囲気だ。てんぷらなどの油や匂いは客のところまで漂ってこないし、空気がよどんでいないのがいい。それでいつものようにお酒を。寳剱は蕎麦前にちょうどいいような、さっぱりとした質のいいお酒だった。こいつはいつも通りすぐに呑み終えてしまう。さてお蕎麦はどうだろうか。

こちらも年季が入ったせいろにそこそこの多さのもり。手打ち手切りである可能性が高そうな、幅が微妙にそろわない蕎麦がいい。エッジはそこそこ立っており、穀物っぽいざらざらとした表面の断面がやや長方形になったお蕎麦には細かい星がたくさんとんでいる。二八と思ってすすってみると、なかなか深い薫り。ひょっとしたら十割なのかもしれない。わずかにぼそぼそしてはいるが、ぎりぎりのど越しを楽しめる感じのすごく“強い”お蕎麦だ。素晴らしい。この強いお蕎麦に対抗するのに蕎麦つゆは出汁強めで来るのかはたまた醤油多めでくるのか。そばつゆをすすってみると薄い、、、、あ、、、、塩で来るのか。おそらく薄口しょうゆを使っているのではないか?この塩っぽい感じで“強い”お蕎麦とばらんすさせているんだなあ、なるほど。こういうやり方もあるのね。ということで本日は6-7割のお蕎麦をその蕎麦つゆにくぐらることに決定し、あとは一心にお蕎麦を手繰った。すするという感じではなく、奥歯でかみしめる感じでもない。まさに手繰るという感じであった。すこし田舎蕎麦を食べているようでもあるが、しみじみとおいしいと思った。疲れているのかな、オレ。さらしネギはたいへん美しく風味もあって結構だったが、ワサビは粉で、指先で小皿に擦り付けるやり方で供された。これはちょっと残念。しかしじっくりとあじわってみると、このワサビ結構おいしい、やるもんだ粉でも。

ということで、十二分においしいお蕎麦を存分に堪能した私は、鉄瓶で供されたサラサラの蕎麦湯をすべて楽しんで、ありがたいことに供された緑茶まですべて飲み干して、安らぎの時間を終えたのだった。やっぱりビル蕎麦はあたりが多いと思った。いさ美庵、お勧めできます。

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