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”結晶化”したもの② 自転車  Fuji Feather [雑文]

”結晶化”したもの② 自転車  Fuji Feather


Fuji  Feather.jpg
自転車に真剣に乗ったことのある人ならわかると思うのだが、変速機がついていないシングルスピードバイクというのは街乗りには適さないと思う。平坦なトラックで思い切り走るのであれば話は別なのだが、山あり谷ありの街乗りであれば、少なくとも数段のギアが必要だ。しかしFuji Featherにはそのような便利・軟弱な機能はついていない。この自転車についているのは最低限の磨き上げられた機能だけであり、ブレーキがついているのが奇跡のようなスパルタンな設定だ。大きなホイール、低く設定されたドロップハンドル、思い切り漕ぎ倒すように設定されて高い位置に固定されたサドル。本来は必要がないブレーキワイヤなどは、スチールのベルトで申し訳程度にトップチューブに固定されている。当然のことではあるが、泥除けやキャリアなど、走りには基本的に必要のない機能は一切省かれている。

それでも走りに関係する機能だけはおごられており、中でもフレームのサイズは細かく設定され、国産の自転車には珍しく、身長が6㌳以上ある私のような巨人でも、自分にぴったりと合ったサイズのフレームを選ぶことができる。本来当たり前なのだが、その当たり前の事をあくまでもきちんとやっていることにメーカーの良心と本気を感じる。現在の拙宅にこのような大柄な自転車を置くことは不幸にしてできないが、事情が変わってガレージを持てるようになったらこいつを手に入れようと思っている。この自転車が生産されなくなるようなことは、おそらくないと信じている。

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Kamakura 2017/12-1 [Kamakura]

Kamakura 2017/12-1

内藤家墓所.jpg
ということでまた鎌倉に。私にとってこの場所を訪れることは“命の洗濯“そのものだ。京都などもそぞろ歩いてはみたが、鎌倉の近くで生まれ育った私の場合は、他の場所ではどうも駄目なようだ。洗練されていないのがいい。規模が大きすぎないのがまたすごくいいのだ。

海沿いのお気に入り、光明寺の近くを通りがかったので、そそくさと拝観させていただいた。こんな素晴らしいお寺なのに、閑散としているのが信じられない。なので静かにお参りを。健サンのお墓にお参りして鎌倉アカデミアの碑に頭(こうべ)を垂れて。このお寺は宗教について難しいことを知らない私のようなものにとって敷居が低いのだが、背後にある歴史や物語はたいそう豊かだ。

これまで何度か、お寺の裏手にある空き地のようなところから、物凄い”気“のようなものを感じて足を運んだのだが、何も知らなかった私は(今も大して知らないが)、この場所を古(いにしえ)の”塔“の置き場のようなものだろうと思っていた。それにしては重々しい雰囲気が漂っているのは何故だろう、と、愚かにも思い込んでいたものだ。

それで今日も私は、招かれるようにしてそのあたりを歩き回った。すると内藤家の墓地であることを示す看板が目に入った。そうか、ここがそうなのか。愚かな私は、ここに至って初めて、ここがどのような意味を持つ場所であるのか、理解することができた。日向延岡の城主である内藤家代々のお墓であるならば、粗忽な私が強い”気“のようなものを感じたとしても不思議はないだろう。
和賀江嶋.jpgその後憧れの和賀江嶋をついに実際に目にすることができ、妙本寺 (2).jpg
















大満足した後にしつこくいつもの妙本寺を拝観、大満足して帰途に就いた。

今日もいい一日だった。

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