SSブログ

2018/5 鎌倉 千華庵 [日本蕎麦]

2018/5 鎌倉 千華庵 ざる蕎麦 大盛り    税抜き1300エン位?
       天青 千峰 朝搾り       税抜き980エン


Chihana Ann.jpgこちらは鎌倉の人気店らしい。何といってもロケーションがいい。鎌倉のスーパースター源頼朝のお墓にほど近い民家を改造したお店なのだ。なので建物そのものに期待しても報われることは無いが、お蕎麦そのものはかなりのレベルだった。手短かに報告したい。

これまで何度かこのお店の前を通りがかったが、いつも満席で何人か待っている方たちが。ポリシーとして並んでまでお蕎麦を食べようとは思わないので、今までこのお店のお蕎麦を楽しむ機会に恵まれなかった。しかし最近は朝方、空いている鎌倉を訪れることが多いためか、今日はたまたま席が空いていたようだ。さて。

お店は真っ白な建売住宅を改装したようなつくりで、なんだか海の家のようになっている部分もある。しかし建物内部は標準的なお蕎麦屋さん的な構造となっているため、そのあたりに席をとった。私的にはそうでないと落ち着かない。店内の清掃はあまり行き届いていない印象であったが、まあ許容範囲か。しかしまあ、事前に予想した通り店内にはJazzが流れていたのには笑った。誰が始めたんだ蕎麦屋Jazz。できれば別々に楽しみたい私なのだがまあそれはいいだろう。とにかく蕎麦だ。オレは蕎麦を喰いに来たのだ。早速いつものようにざるのおおもりをお願いした。日本酒のメニューを眺めると、湘南で醸されている銘酒、天青があるではないか。反射的に後先考えずに、そいつもお願いしてしまった。

天青と一緒にいかの塩辛が供されたことは嬉しかった。だってここは海からほど近い土地なんだぜ?塩辛をなめ、生臭くなった唇を天青で流す、、、あっという間に全て飲み干してしまいそうだ。鎌倉、蕎麦、天青。私的には最高の組み合わせであり、3つがそろえばとりあえずは幸せだ。まったりとした昼前の鎌倉時間を楽しんだ。お手軽な天国だ。

さて、ほどなく供されたお蕎麦は、丸いざるに乗せられており、蕎麦は細く、星はほとんど目立たず、エッジがきりりと立っている。十割蕎麦なのだというが本当か?蕎麦つゆはありがたいことに徳利で。小皿にはさらし葱、生山葵の定番の薬味に加えて八つに切られたスダチが乗っている。なかなか美しいビジュアルだ。さてさてと、蕎麦から取り掛かることにしよう。

お箸は先がとがった木の洗い箸で、この手のお蕎麦の場合によくあるパターンだ。蕎麦を数本手繰ってみると、コキコキとした歯触り、意識せずともプンと薫る甘い穀物の薫り。のどこしも悪くない。再び数本手繰りよせ、こんどはお鼻クンクンの儀式だ。おお、スバラシイお蕎麦の薫りよ。確かにこれは十割蕎麦だ。丁寧な仕事がしてあるし、もりの大きさだって、いわゆる銘店盛りと比べて二割増しだ。悪くないでしょう?さて、それでは蕎麦つゆはっと。すすってみると、かなり辛い。しかしこいつはかなり旨いぞ。再び蕎麦猪口に移してじっくりと味わってみると、まとまりも薫りもスバラシイ。リファレンスにしている神田まつやの蕎麦つゆと比べて全体にやや濃いめ、甘さはわずかに強め、出汁感もやはり強めだ。いわゆる江戸前の蕎麦つゆにかなりオーバーラップする味わいだ。徳利にわずかしか入れられてないことだけが恨めしい。薬味を全てお酒のつまみとして楽しみつつ、蕎麦を2割ほど蕎麦つゆにくぐらせることを決めた。しかしこのお蕎麦そのものもいいつまみになるなあ。何はともあれ、あとは無念無想の蕎麦時間に突入するのみ。先のとがっているお箸を操り、あっという間にざるの上の繊細なお蕎麦を手繰り終えた。その後供された蕎麦湯はやはり別仕立てであり、いわゆるポタージュ状というカテゴリーに属するものだった。


観光客相手に設定された値段は感心しないが、それ以外は文句のつけようのないお蕎麦だった。天青もおいしかったなあ、、、。ごちそうさまでした。また足を運びたいけれど混んでいるからなあ、、、。








nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理