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長谷 土手長 せいろおおもり650+150エン  [日本蕎麦]

2019/1
長谷 土手長 せいろおおもり650+150エン   
       日本酒    600エン

久しぶりの鎌倉、久しぶりの新しいお蕎麦屋さんだ。私が頻繁に足を運ぶ鎌蕎麦屋さんはこのところ3軒に絞られているのだが、1軒目に振られ、2軒目には何故だか足が向かわず(おしゃれな兄ちゃん姉ちゃんの客が多いから)、結局5-6キロ歩いた後に、たまたま目についたこのお店に飛び込んだ。小体なお店は清潔感が漂っており、若女将は大変感じが良い。爪のデコレーションが気にならないわけではないが、机上を癇性に拭きまくっているお姿にはほほえましい気持ちになった。というわけで、いつものようにお酒とせいろだ。入店と同時に蕎麦茶も供されて好印象。しかしすこしぬるいかな?お手拭きがないもちょっと悲しかった。

それではお酒からいこう。銘柄は銘記されていない。高級感はないが、大振りで清潔感のある徳利と猪口で供された。口にしてみると、純米酒レベルのさっぱりとした味わいのお酒。お酒だけだとちと寂しいが、お蕎麦との相性はいいのではないかと思われた。つまみなしでゆるゆるとそいつを楽しんでいると、四角いお盆に乗せられたせいろが到着だ。

四角いせいろにこんもりと盛られた蕎麦は、中細でエッジが立ち、星は全く散っていない。お肌が整った長―いそのお姿から想像するに、機械で打ったものだろう。私は手打ちでも機械打ちでもおいしければどちらでもいいと思っている。うん。かほりは小麦粉が目立ってしまい、お蕎麦の穀物感は遠くの方に控えめに。なるほどなるほどそうなのねここのお蕎麦は。二八よりもお蕎麦の割合は少な目かな、これは。さて、蕎麦つゆは、、、と。見るからに薄めだ。しかも海辺のお蕎麦屋さんによくみられる、カツヲに加えて小魚系の出汁が効いた奴だ。しかしまとまりは大変結構で、全体に上品な雰囲気を醸し出している。完成度が高く、なかなかおいしい。このままごくごくいけそうなやつだ。小皿に供された輪切りのお葱は断面が大きく、透明感があってスバラシイ。やっぱり地物だなこれは。指でお皿に塗りつけるスタイルの山葵は、よくある生のような粉のような奴だ。粉に生を混ぜてあるのか、よくできている粉の奴なのか。薫りは良好で、キックが強すぎないのがいい。お葱も山葵もそれだけでお酒の肴に成る位のおいしさだ。よしよし。

それでは蕎麦時間に突入だ。まずはお蕎麦を半分くらい蕎麦つゆにくぐらせて、、、ダメだ。
それでは七割くらい、、、やはり駄目だ。
格好悪いがどっぷりとすべてを蕎麦つゆに、、、、これでなんとかバランスがとれる。
お蕎麦そのものとしては申し訳ないがうるさいジジイをうならせるような仕上がりではない。しかし料理としてのお蕎麦全体に漂っている上品さ、まとまりの良さ、清潔感はなかなかのものだ。

蕎麦つゆは、これはこれで形になっているので、お蕎麦をこのままでいいから少しだけ細く切れば、表面積が劇的に増えて、蕎麦つゆとのバランスがよくなって、穀物的なかほりも強調できるのではないか?観光シーズンはおそらくめちゃくちゃ混むのだろうから、私自身は今後あまり足を運ぶこともないと思われるが、空いてさえいれば、まったりするのにはよい空間だと思った。ごちそうさまでした。あ、そうだ。蕎麦湯ももっと熱いのを出していただけるとなお結構です、よろしくお願いします。客の回転を上げるためにお茶や蕎麦湯を意識的にぬるめにして出すというやり方があると聞くが、このお店はそうではないと信じている。

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Kamakura 2019 1-1 [Kamakura]

Kamakura 2019 1-1

初鎌をしてきた。しかし何をするというわけではない。
ぶらぶらと街中を歩き、低めの山をうろついたり、蕎麦をすすったり。
それだけでわけもなく元気になる私なのだ。やはり生まれた場所というのは、ヒトにとって特別な意味があるのだろう。

鳥一のコロッケをかじりながら長谷まで歩き、お蕎麦を楽しんだ。
その後、いつもお参りする妙本寺まで足を延ばしたのだが、境内には誰もいなかった。
妙本寺を独り占めだ!贅沢な時間を与えられた幸運に震える。

最近暫く悩んでいることをつらつらと考えていたら、啓示のようなひらめきが降ってきて、
その瞬間に自分にとって恐ろしい結論にたどりついてしまった。しかしそうであるならば、それをやるしかないのだろう。そう決めた。

信じられない程贅沢な時間を過ごし、すこしだけいい人になって家路についた。
ありがとうございました。

やっぱり鎌倉は自分にとっては特別な場所だ。
身を削るような今の仕事を終えたら、
ここに住むことを考えている。

P.S. 鎌倉の神様のお告げに従って大きな決断を下してみた。さてどうなるかな。
  もちろん決断の責任は自分で取るつもりだ。

タグ:鎌倉
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