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Stratocaster 2019-3-10 [音楽]

Stratocaster 2019-3-10


店頭に赴いてみると、若者たちがぎゅわんギュワンと楽器を鳴らしている。音楽というよりはやはり騒音に近いのだが昔の自分の姿と思えば我慢できないこともない。近くで高そうな楽器を鳴らしている若者がおり、外套を着たまま楽器をガツンガツンと引き倒している。オヤジである私を意識している雰囲気もある。その横でゆったりとした空間をもらって、楽器を見せてもらった。

ボディの木目はあまりかわいくないのだが、ものすごく軽い。これはいわゆるスワンプアッシュだろう。ボディを叩くとかんかんと甲高い響きがするのでおそらく間違いない。比較的目の詰んだ、細めの材木からとった材料のようだ。ネックは、と。これは困った。ミネラルが入り込んでいて模様のようになってしまっている。知る限りこのような見かけのネックは、あまり米国では好まれない。昨日には遜色ないが、値段を抑えて売られていることが多いのだ。さらに、このネックは板目で木取りしてあるのだが、なんとうっすらと虎が入っているではないか。私にとって、これは不安定の印なのであまり嬉しいことではない。しかしねじれたりはしていないのでまあ問題ないだろう。

木部の加工はさすがのクヲリティで、全く問題ない。しかしネックが僅かに順反りしていること、本物の50年代物によくあるようにPGが既に浮いてしまっており、PUがやや浮いてしまっていること、ネックの調整が悪いので、弾いてみても全体に響きが悪く、“Magic”のようなものを感じないこと、、、。どうしようか。しかし傷が入っていなければ買ってしまおう、あとはどのようにでも自分で調整するから、とまで考えて楽器屋まで行ったのだから、もう買うしかないだろう、エイ買ってしまえ、買ってしまった。どうせ20万足らずのお金だ、お金で済むことなんだ、、、なんといい加減な奴なのだろうか我ながら。

正直な話、傷さえなければ某大手量販店から送ってきた個体の方が出来がいいとさえ思った。自宅に帰り、早速ネックを外して調整だ。買ったその日にばらすというのもどうなんだろう。ネックはきっちりとボディにはまっており、ポケットの加工精度は申し分がない。流石は国産だ。しかしラッカーが渇ききる前に組み上げてしまったようで、ネックとボディが接触する面のラッカーが荒れてしまっているのが気に入らなかった。木材の水分管理の問題もあるのかもしれない。それで調整して組み上げて、弦を張り替えてみた。翌朝チェックしてみると、ネックはまだまっすぐにはなってはいないもののかなり修正されており、弦高もずいぶんと下がった。挽いてみるとトレモロを生かしたStrato特有のしっとりとした弾き心地であり、新品なのにボディが軽いだけあってビンビンと全体が鳴る。チューナーを付けると共振してしまってチューニングができないほどだ。もう少し様子を見ないとホントの実力はわからないけれど、とりあえず自分の実力に見合ったStratoを手に入れることはできたと思う。

某通販大手の品質管理は必ずしも最高ではないが、レトロで見てみると、値段に見合ったサービスであると言えないこともない。細かいことが気にならない方であれば、某通販大手から楽器を買っても問題となることはあまりないのではないか。今後直輸入の楽器を買うようなことがあれば、またチャレンジしてみようとさえ考えている。

とりあえず、私の久しぶりのStratoのお話はおしまいだ。

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Stratocaster 2019-3-9 [音楽]

Stratocaster 2019-3-9

さて、Sagawaのお兄さんに楽器をお返しして数日待ってみた。お兄さんも不満そうであったが仕方がない。するとなかなか丁寧なメールが来て、迷惑をかけた、品物は受け取った、お金は返金する、とのことであった。打痕についての評価や記載がなかったが、おそらく楽器はもう一度新品として売りに出すのだろうな、と理解して、議論することはやめた。不幸な出来事であったが、取り合えず全てのお金が帰ってくれば十分だ。成り行きを見守ることとしたい。その後銀行の口座番号などの問い合わせがあり、後日幸いにして払い込んだ全額は返金された。まあ不幸中の幸いといったところだろうか。

これから自分的に、Stratoをどうしよう。やっぱり日本製のFender、しかもMary Kaye
モデル以外のStratoは考えられなくなってしまっている。しかしもう通信販売はこりごりだし、一般の楽器店の店頭品も同じことだ。メーカーで通販をしていることは知っていたため、Fenderに電話してみた。在庫があれば、おそらく傷一つついていない楽器が手に入るはずだ。しかしサポートのオジサンは、もうすべて出荷済みであるという。あとで分かったことだが、この楽器は2018年の10月前後に出荷されているため、まあメーカーに在庫がないのは仕方がないものと思われた。

次にあたってみたのは、山野楽器とか、銀座のヤマハとか、格が高そうに思われる楽器店だ。そういった店では楽器を大切に扱う可能性が高いため、傷がついていない個体が手に入るのではないかと考えたのだ。数か所、あまり時間をかけずに行ける範囲で調べてみたが、全てのお店でもう在庫していないという。さあ困った、どうしよう。

やはりFenderのサポートに相談してみたところ、Digimartで在庫を調べて、一軒一軒あたってみたらどうかという話になった。なるほどそれがいいだろう。それで一軒一軒、あまり時間内けれどもあたってみた。信頼できそうな大手から初めて小さな小売店まであたってみたところ、店頭に出していない個体があるという情報が。これは都内大手の楽器販売店であり、これまでにそこで楽器を調達したことはない。相手をしてくれた人は話が早く、反応が適切であったため、直接出向いて現物を見てみることにした。傷さえなければ、とにかく我が物にしてしまおう、と決めて。

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