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日本のクルマを買ったよ -12- 高速道路って怖い 他 [クルマ]

日本のクルマを買ったよ -12- 高速道路って怖い 他

1.多忙で、自分だけの為の時間が無い。朝晩Hondaを駆ることだけが楽しみだ。それはまあいいのだが、今朝方、高速の合流で、小さなHondaが本線に入ってきたのだが、周囲を全く見ていない。スピードを全く落とさずに本線に合流しようとしている。頭がおかしいのか?車は真っ黒に塗られており、ウインドウも当然の様にかなり濃い色に着色されている。周りを全く見ていないのかもしれない。“君子危うきに、、、”と考えて、そっとブレーキを踏んで前に入れ、可及的速やかに黒いHondaから離れることにした。その後遠目に見ていると、今度は大きなトラックの前にぎりぎりで突っ込んでいった!これはダメかだめなのか???キン○○がきゅっとひきしまった。本当だから仕方がない。幸いにもトラックのブレーキが間に合い、難を逃れたが、トラックは怒ってホーンを鳴らしまくっていた。当たり前だ。朝早くから人騒がせなやつだ。

2.最近、やはり高速運転中に、酔っ払い運転を始めて目にした。やはり黒いHondaであり、大きめのミニバンだった。例によってガラスは濃い色が、、、。Hondaに乗る人は私もそうだがおかしい人が多いのかそうなのか?このクルマは結構スピードを出して高速を快調に飛ばしているようにみえたのだが、このクルマの後に、数台の車が列をなして走っている。“抜いていけばいいのに、、、”と思ったのだが、それは実際は不可能であった。黒いHondaは走行車線と追い越し車線の間をふらふらと走り、それを抜かそうとする車がいると、ふらふらと寄ってくるのだ。ホーンを鳴らすとびっくりするのかいきなりハンドルを切るし、それでいてスピードは落とさない。恐らく酔っていて操作がきちんとできないのはわかるが、抜かれたくないのか?それでもチャレンジャーなドライバーたちは一人また一人とこの黒Hondaを抜いてゆく。見ている方は気が気でない。結局私自身はこのクルマと仲良くする勇気がなく、接触されるのも嫌なので、暫く距離を空けて、酔っ払い運転を眺めながら、物思いにふけらせていただくこととした。ものすごく怖かった。

3.前にも書いたのだが、結局ディーラーを5つまわって、そのたびにグレードの違うオイルを入れられてしまったり、傷をつけられたり、頼んでもない整備をされたり、ずいぶん不愉快な思いを繰り返した末に、私と同じFD2に乗っているメカニックに出会うことが出来、最近はようやく満足のいく整備をしてもらっている。やれ嬉しや、一安心だ。この人は口下手だが、整備はすべて任せて大丈夫そうだ。それで勧められるままに結構頻繁にオイルを変えている。これまでに、ディーラーのお勧めのグレードの低いもの、Mobil1、無限の製品などを試してきた。しかしやはり基本は純正だろう、と考えて、Goldというヤツをお願いしてみた。話に聞くところによれば、Hondaが出光に作らせているオイルであり、これを使ってエンジンが開発されているのだという。しかし最近ディーラーであってもこれを置いてあるところは少なく、普通にオイル交換をお願いするとMobil1を勧められることが多いようだ。しかし私はGoldを試してみたい。それでいつものメカニックさんにお願いしてGoldを入れてみた。1リッター3000円近い、信じられない値段だったが、とりあえずお金のことはいい。これを入れて乗ってみた。すると、数百キロ走ったあたりから、Mobil1との違いを感じるようになった。エンジンの回転が軽いのだ。しかし無限のオイルほどではない。回りすぎるような怖さは無いが、レッドまできっちりと、安定してエンジンが回る。しかしそれでも壊れてしまいそうなやばい感じは全くしない。それで通常の走行が楽しくなり、結局エンジンを回して楽しむようになってしまった。それでも燃費が10㌔を切るようなことは無い。なんと素晴らしい事でしょう。純正の安心感、というプラセボ効果は確かにあるものと思われるが、オイルによって、特に高回転まで回した時の感覚や、エンジンの音はずいぶん違う。極端かもしれないが、別のエンジンになったみたいに感じることすらある。やはり、高性能NAエンジンを楽しむのであれば、オイルの選択は重要だ。とても満足したので、しばらくGoldでいってみよう。しかしこの値段はどうにかならないものか。HondaのディーラーにHondaのオイルを持ち込むのはさすがに失礼で気が引ける。今度相談してみよっと。

4.FD2には持病がある。クラッチを踏むと、ギコギコいうようになるという。私の個体はそのようなことが無かったため、“あたり”個体と考えて安心して乗っていた。しかし最近この“ぎこぎこ”が私のクルマにもついに発生し、乗っていて気になって仕方がない。FD2というクルマは、クルマの運転それ自体を楽しむためのものだから、運転が楽しくなければ乗っている意味がない。モノを運んだり、長距離を走って疲れないためのクルマではないのだ。それで信頼している件のメカニックさんに相談した。彼のFD2は既にクラッチのマスタシリンダを交換済みであるという。そうであるならば、自分のものも交換して欲しいと考えるのが人情というものだ。しかし無償の交換は3年までだ、とつれない言葉。クルマの基本的な機能が3年でダメになる、というのは許しがたい話と思うが、ギコギコいうだけで機能には問題が無いから3年までということらしい。おそらくごねれば、うるさい客対応に切り替えてただで直してくれるような気がしている。しかし、ディーラーともめるのはもうたくさんだ。どうしようか?彼はとりあえずグリスアップして様子を見てくれ、という。これもおそらくマニュアル的な対応なのだろう。要領よくクルマの奥深くにぷしゅっとグリスを拭いてくれた。せっかくやってくれたのだから、とそのまま車に乗っていた。当初は調子が良く、新車に戻ったような踏み応えだったのだが、2000キロを過ぎて、またギコギコが再発した。どうしようか。車検と一緒にマスタシリンダの交換を考えているが、その前に多少クレームをつけた方が良いかどうか、少し考えている。Hondaは技術で売っている会社だと理解している。かつては、少なくとも私の経験では、ディーラーでは過剰なくらいのサービスをしてくれたものだ。モノをくれ、とか、値段を安くしろ、なんて考えているわけではない。クルマに問題があるのであれば、びしっと直してほしいということだ。製造上の問題があるなら、やはり責任を持って直して欲しいと思う。文句を言ってくる客だけに対応、というのは勘弁してほしい。話が逸脱しつつあるが、どうしたHonda、がんばれHondaと言いたいだけだ。それでも、少なくとももうしばらくはFD2と付き合っていきたいと考えている。

タグ:FD2
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日本の車を買ったよ  13 Honda S660 [クルマ]

日本の車を買ったよ  13 Honda S660

山蕎麦を楽しんだ帰りに、Hondaのディーラーを見つけた。何気なく通り過ぎるつもりだったのだが、いいものを見つけてしまったのだ。それは店内の真っ赤なS660。たまらず車を止め、FD2にちょっと目をつぶってもらっていそいそとお店の中に。週末なのにカッコイイ若者の店員がササっとでてきてくれて感じがいい。お客さんは少ないようで、なんだか不景気な雰囲気だ。不景気→客が少ない→客単価が上げようとする→客が来なくなる という負のスパイラルに落ち込んでいるように感じられた。

ともあれ、S660だ。誰も車を見に来ていないことが信じられない。“とにかく座ってみてくれ”というので、よだれを垂らしながら車に向かう。パッと見ると、赤く、小さく、塊感があって、なかなかよい。それで指一本で開けるドアハンドルを引いて結構長ーいドアを開け、”よっこらせ”と乗り込んでみる。サイドシルはスポーツカーとしては薄いが、高さがあり、こうすることで室内の幅と、ボディの強度の確保を両立しているようだ。シルを握って中に乗り込む必要がある。古いスポーツカーの文法どおりなのだが、いかんせん私は巨人でクルマはちっぽけだ。それでもいそいそと乗り込んでみる。”よいしょ、、、っと”。乗り込んでしまえばこっちのものだ。不自由は全く感じない。さて、、、と、、、。ペダルの位置はなかなかいい。ヒール&トーもやりやすそうだ。椅子をいっぱいに下げれば、巨人である私の下半身にもフィットする。いいぞいいぞ。すこしドキドキしてきたぞ。自分にも乗れるかもしれないぞ。ハンドルは下が直線となったD型で、ものすごく小さいのでスポーティーなドライブフィールが得られるだろう。皮で巻いてあってなかなかいい感じだ。FD2のハンドルよりも質感が高いかも。

展示車両はCVTであったためギヤをコクコクとやってみることは残念ながらできなかったが、ノブのついている位置は適切だと思った。手を伸ばした自然な位置にノブがついている。ハンドルは上下動のみでテレスコはついていないようだが、なんとか私の体でも適切な角度に調節することができた。よし、いいぞいいぞ。どらポジはばっちりだ。教科書通りの姿勢を保つことができる。この車が私の体に合えば、経済的な通勤ができるかもしれない。期待が膨らむ。FD2ごめんなさい。だんだん本気モードになってきた。

通年でオープンを楽しめる環境には住んでいないので、キャンパスに骨を仕込んだ凝ったつくりのトップを付けて、私の長い背中を伸ばせるか試みてみた。なんたって座高が三桁に届こうという私だ。車に乗り込んで、、、首を横に曲げて、、、ゆっくりと背中を延ばす、、、、ことは残念ながらできなかった。天井に頭が届いてしまうのだ。いろいろやってみてもやっぱりダメ。調べてみると、椅子からトップまでの高さは、895㍉しか確保されていないという。あきらめるしかない。S660みたいな車こそ、日本に住んでいる我々だけが享受できる良質な文化なのだと思うのだが、私のような規格外人物はこれを楽しむことができない、、、、極めて残念だ。

私は巨人なので、車に乗ると上下の視野が極めて狭い。大きなSUVに乗ればその限りではないのだが、いまの私はそのような車には興味がないのだ。日本で乗るべき車ではない、と思うからだ。オープンであれば、私のような巨大なオヤジにも広い視野とさわやかな風を楽しむことができる、と期待したのだが、世の中そんなに甘くないようだ。残念だ。

FD2とお別れする気持ちはさらさらないのだが、浮気はいけないと知っているのだが、それでもロドスタの発売がちょっと気になるこの頃なのであった。

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タグ:s660 HONDA
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日本のクルマを買ったよ -14-  スポーツカーのすゝめ [クルマ]

日本のクルマを買ったよ -14-  スポーツカーのすゝめ

最近仕事でも趣味でも高速道路を走ることが多い。高速コーナーなどでFD2の本領を発揮させて胸のすくようなコーナリングを楽しんでいる。ひらひらとコーナーを駆け抜ける感覚はサイコウだ。しかし私は決して非常識な速度で走ったりはしない。だって人生長く楽しみたいからね。私のクルマはサーキットを走ることが出来るポテンシャルを持っているので、走る・曲がる・止まる、というクルマの基本的な機能については、かなりレベルが高く、私の腕では限界が見えることがほとんど無い。ほぼ全てのリソースを走りに集中させているため、その分内装や防音など、はじめからあきらめてしまっている部分も多く、特に乗り心地はものすごくワイルドで、乗っているだけで強烈な腰のマッサージになる。とても人様をお乗せ出来るような乗り物ではない。こんな愛車を気に入っている。価格が高いクルマではないが、どんなに高いクルマの隣に止めたとしても、恥ずかしいと思うことは無い。スバラシイ。

防音や制振のための部材を大幅に省き、更にエンジンの吸気音を故意に車内に導くようにしてあるらしく、走っているときに耳にする“音“の世界はものすごいことになる。天井の防音材は抜かれてしまっているようで (本当か?) 雨が降ってきたりすると、雨音が大きく響き、まるで雹か何かが降ってきているかのようだ。はじめて雨の中をドライブした時は、本当にびっくりした。太くて固いタイヤが発するロードホールディングノイズや、ギヤ鳴りの音などもあり得ないくらい大きいため、ドライブ中の車内は雑多な音の洪水のようだ。しかし人間とは恐ろしいもので、何にでも慣れてしまう。最近は、クルマを運転しているときに静かだと物足りず、壊れているのかも?と心配になってしまう。だから家族持ちがFD2を買ったとすると(もう売っていないけど)、ドライバーはともかく、同乗している家族が音を上げるのは時間の問題だろう。しかしそれでもさすがにCIVIC,グリンハウスは広く、天井は高く、トランクは広大なので、ある意味実用的なクルマと言えないことは無い。

それで、一人で気分よく高速道路を飛ばしていた時の話だ(しつこいですが法定速度です)。合流して4車線となり、その後トンネルに入っていくというトリッキーなセクションだったのだが、左から合流してきた白く大きなワゴンが、スピードを出しすぎてバランスを崩し(またワゴンかよ!)、私の斜め左前を走っていた4トントラックにぶつかりそうになった。“ひえー、どうすんだよ”とちら見していると、トラックがフルブレーキをかけ、幸運にも事故を避けることが出来たのだが、その後白ワゴンはコントロールを失って、勢い余ってトラックの前に出てしまい、その後尻を振りながら私のクルマの前に、、、、。“なにやってんだコノヤロー!”白ワゴンを転がしていた中年のメガネ親父は(私もそうだが)、必死の形相でハンドルにしがみついている。緊急事態なのに我ながらよくそんなものまで見えたものだ。親父は尻を振りながら私の走っている車線に、、、。“車線を守れよバカヤロー!”なんて叫んでみても無駄だ。相手は暴走白ワゴンだ。コントロールを失ったワゴンは今まさにそのふやけきった尻をFD2の鼻面にたたきつけようとしている、、、、、許さん!私はガツンとフルブレーキング!まるでドライビングゲームの様だ。外は暗く、高速道路の人工的な灯りに照らされており、都会の未来的な景色の中で現実感が全くない。私は本来沈着冷静な人間ではないのだが、この時恐怖を全く感じなかったのは不思議だ、しかし本当だ。何キロ出ていたのかはわからないが、ペダルを踏んだ瞬間にいままで後ろに流れていた景色が逆回転を始め、液体の様にとろけ始めたと思った刹那に、今度はものすごい速さで前に流れ始める。バックミラーを見る、、、クラクションを鳴らしながら、後ろのクルマのドライバーが目と口を大きく開いてきょろきょろ、、恐怖の形相だ。こんな一瞬の出来事なのに、我ながらよく、、、まあそれはいいか。このまま速度を下げ続けると、後ろの車がFD2のおかまを掘ることは間違いない。それは勘弁してほしい。それで今度はジワリとブレーキを緩めて、前のクルマとの距離を見極めながらアクセルを入れる。エンジンの甲高い咆哮とともに、再びじわじわと景色は後ろに流れはじめ、やがてものすごい速さで後ろに飛んでいく、、、。よし、なんとかやばい状況を切り抜けることが出来たようだ。この間僅かに数秒だが、漫画のようで全く現実感がなかった。ふと我にかえり、白ワゴンに近づいて激しくパッシング、クラクション攻撃を加えたついでにここには書けないような下品な言葉で怒鳴って差し上げた。しかし白ワゴンは完全にシカトだ。サルの様に背中を丸めて正面を見据えて運転している。やはり私はワゴン車は嫌いだ。それでも事故にならなくってよかったよ。

FD2のようなクルマは速く走るためだけに作られているのだと思う。走りの基本的能力が高いので、いきおい危機回避能力も高くなる。受動的な事故回避能力が高い、と言い換えることも出来ると思う。私自身はものすごいスピードを出すようなことは無く、コーナーで“スゲースゲー”と興奮するくらいが関の山なのだが、今回のシビアな状況は、普通の車に乗っていたらとても避けられなかったと思う。このクルマがぶつかった時に乗員の安全を保つ機能はおそらくそこそこで、あまり期待できないのだろうと思うが、ぶつかる前に、危険から逃れることのできる可能性は普通のクルマと比べれば間違いなく高い。ニア事故から事故までのマージンが広いと思うのだ。もちろん最終的にはドライバーの能力が事故るか回避できるかを決めるのだが、それでもクルマの基本的な能力以上のものは出せないので、私のような凡庸なドライバーであったとしても危機回避の可能性が大きく高まるのではないか、と思ふ。

そんなこんなで、より多くの人にスポーツカーに乗ることをおすゝめしたい。

タグ:FD2
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日本のクルマを買ったよ -15-  さよほならノーマルサス [クルマ]

日本のクルマを買ったよ -15-  さよほならノーマルサス
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さて、FD2である。我が愛車は快調に距離を重ねている。最近の私の楽しみといえばドライブ以外にはなく、愛車に乗り込むことだけが心の慰めだ。

買ったクルマがクルマなので、私はこのFD2の乗り心地に文句を言うつもりはさらさらなく、室内のいわゆる”低級な雑音”もほぼ全く気にならない。最近はオーディオを使うことなく、常にエンジンの雄たけびやギヤの鳴き声?に耳を傾けながら楽しく運転にいそしんでいる。しかしである。男には、いや、オヤジには家族というものがあるのだ。オヤジたる者、家族を満足に養うことなしに生きていくことは許されない。我が家にも山の神というものがおり、我が愛車の乗り心地がお気に召さないとおっしゃる。これを無視することは当然できない。山の神のご機嫌が悪いくらいなら知らん顔を決めこむこともできようが、最近は腰に悪いとおっしゃる。これは捨て置けないご宣託だ。神の言葉には従う以外の選択肢は許されない。我がFD2の50,000キロを支えてくれたノーマルサスに、別れを告げることにした。ノーマル至上主義の私にとっては、断腸の思いである。

ノーマル至上主義を笑うなかれ。きちんとした会社の有能なエンジニアが、莫大なお金、時間、手間暇をかけてほぼ完成された商品として作り上げた作品がノーマルなのだ。だからこれに手を加えるということは、ほぼ常に“改悪”である、というのが私の考えだ。特殊な用途に使うケースを除けば、こう言い切ってしまって良いように思う。さらに、ノーマルの改造に使うお金があるのであれば、ガソリン、タイヤ、高速代などに使って、少しでも沢山走り回って楽しみたいものだ、と考える。だってクルマは乗るために作られたわけだから。もちろん車いじりの楽しみを否定はしない。しかし私の場合はいわゆるメンテを楽しみたいわけで、改造を楽しもうとは思わないところが少し違う。まあ、クルマとの向き合い方は人それぞれではあり、車庫を持たない者のひがみなのかもしれないが。とにかく、私のクルマとの付き合い方の基本は、0.車は一台でいい 1.ノーマルを基本とし、余計な手を加えない 壊れたら純正部品で直す 2.無駄なものを乗せない 3.メンテに手間暇とお金をかける 4.最後まで付き合う これだ。だからまだ十分に機能を保っているノーマルサスとお別れするのは、ちょっと悲しいわけだ。しかし背に腹は代えられない。

さて、それでサスをどうするか、である。いろいろと考えてみた。私のクルマはFD2の最終形であるのだが、初期型と比べてサスのセッティングがずいぶんマイルドになっているという。そうではあっても、履いているタイヤのサイドヲールが非常識に固いこともあり、ものすごくハードな乗り心地になっているわけだ。初期型のアシはどんなことになっているのだろうか。想像するだにオソロシイ。例えば高速道路の段差を超えるとき、通常のクルマでは“タンタン”とかるくいなすべきところを、FD2の場合“ダンッダンッ”しかもそのあとごく短時間だが“グワンビヨン”という後味がついてきて、これがかなりいい感じの腰のマッサージになるわけだ。これを我が家の山の神はお気に召さないとおしゃる。何とかしなくてはならない。

これまでに書いてきたように、私はついに信頼できるメカニックと出会うことができた。日頃の精進?のたまものだ。私をはるかに超えたクルマヲタクだ。なんと素晴らしいことだ。だからこの問題も、すぐに彼に相談した。身近に相談できる人のいる嬉しさよ!彼の意見は、“ノーマルが一番”“タイヤを変えればずいぶん楽になるはず”という、極めてまっとうなものだった。彼への信頼がいやがうえにも増す。それでタイヤの現状を一緒に見てもらったのだが、幸か不幸か、まだしばらくは持ちそう、ということで意見が一致した。だとすると、タイヤの寿命が尽きるまで、山の神にお待ちいただくか、サスを代えるかの2択しかない。

、、、、、結局山の神のお怒りを恐れて、我が愛するメカニックには呆れられながらもサスを交換する腹を決めた。大枚●○万円かかるが、家内円満には代えられない。この際お金のことは忘れたふりをするしかない。そうと決まれば話が早い。どんなサスを装着すればいいのかを決めればいいのだ。あとはメカ氏にお願いすれば問題解決だ。

呆れるほど長い、それでも結構楽しい時間を使って、結局ホンダアクセスの減衰力調整付きのものを選択した。専門メーカーの製品も魅力的ではあるのだが、ホンダ車に特化したアクセスの安心感には代えられない。アクセスのサスは、しっとりとした大人っぽい味を出しており、一説によれば、タイムは落ちないのに乗り心地最高!という、私のために作られた製品であるかのようなうわさも聞いた。実際にこのサスを装着した車に乗ったことはないので、出たとこ勝負ではある。やってみるしかないようだ。心配することはない。万一失敗したらノーマルに戻せばいいのだ。このサスは5段階にダンパーの強さを調節することができるので、腰に優しいセッティングからサーキットを責めるようなセッティングまで、ダイヤルひとつで変えることができるという。本当か?ホンダがそう言うなら信じるしかないだろう。

ということで、サスの入庫を待つまでの間、ノーマルサスとのお付き合いを楽しんでいる。改めて味わってみると、これは確かに固い。しかし固いだけではなく、奥行きの深い、走りこむほどに味わいが増すような、素晴らしいセッティングだと思う。しかし、、、。女々しいのでこのあたりでやめて、時間を作ってノーマルサスがついているうちに精一杯あっちこっち走り回ってこようと思う。

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日本のクルマを買ったよ -16-  箱根ターンパイク [クルマ]

日本のクルマを買ったよ -16-  箱根ターンパイク
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ということで、サスがノーマルなうちに、無理をして時間を作り、いろいろと走り回っている。きょうは昔から走ってみたいと思っていた箱根ターンパイクに初めて行ってきた。ここは、箱根の観光道路であり、風光明媚な風景を楽しみつつ、山岳ドライブを楽しむことのできる場所なのだと思う、多分。

昔々、私が家族旅行を楽しみにしていたような昔。まだ若かった父が、“この道は短いくせに料金が高い”と文句を言っていたことを昨日の出来事の様に記憶している。ハナタレ小僧であった私は、父にこの道のドライブをねだったが、私の願いは冷たく却下された。その時の私の悲しい記憶と共に箱根ターンパイクは私の心の奥深くにしまいこまれていた。なぜ突然そんなことを思い出したのか、自分でもわからないが、思い出してしまったものは仕方がない。実際に走ってみて、私の記憶の中のターンパイクを完結させてあげたい。この場所はよく自動車専門誌で撮影に使われていることは認識していた。営業の一部として、恐らく雑誌などに撮影の場所を提供しているのだろう。善は急げという。とにかくターンパイク行ってみよう。

Webで調べてみると、MAZDAターンパイク箱根という名前が付けられており(ネーミングライツというやつだろうと思われる)、必要十分な情報が得られる(http://www.htpl.co.jp/)。私の理解が正しければ、僅か10数キロの有料道路をドライブする料金がなななんと720円なのだという。何かおかしくないか?高くないか?どうするか、つらつらと考えてみたのだが、一度くらい経営に協力してもいいかな、と考えて行ってみることにした。考える前に飛べというやつだ。まあ、大した金額ではないけれど。

それで早速FD2のエンジンに火を入れ、湾岸から最近開通したばかりのC2のトンネルを使って東名に入ったのだが、ドライブは快適そのもので、あっという間に箱根に着いてしまった。私のクルマは乗り心地がお世辞にもいいとは言えないが、慣れてしまえば長距離だって全く問題ない。都内から京都まで日帰り旅行をしたこともあるが、さほど疲れることもなく、腰に程よいマッサージをすることが出来たように記憶している。ともあれ、今日の目的地は箱根だ。ターンパイクを目指し、小さな料金所で現金で大枚720円を払って早速クルマを乗り入れた、、、。

うーん、ずいぶん古い道路だな、整備はされているが、年季が入った路面は結構荒れている。平日のまだ明るい時間だからなのか、行き交う車もものすごくまばらで、自分の好きなスピードで走ることが出来た。桜のトンネルのようなものもしつらえてあり、春に訪れればさぞかし美しいだろう。しかし桜は咲いていなくとも、箱根の連山を遠景とした織りなす木々のありさまは、心に染み入る美しさだ。目にも優しく、次第に心が柔らかくなる。この道にはサルなどの動物も出るらしい。実際路上に舞い降りた大きな鷲を目にすることも出来、運が良かった。そんなエピソードに期待しなくとも、ところどころに観光スポットが設けられており、車を止めて景色を存分に楽しむことが出来る。しかし残念なことに、私がここを訪れた際は霞がかかったような天候であり、はるかに広がる(と思われる)遠景を楽しむことは出来なかった。いいことがあれば(鷲)、ダメなこともある(霧)。世の中そんなもんだ。

そして、よく専門誌で“金魚鉢の駐車場”などと書かれている誰もいないスポットに我がFD2を止め、記念写真を撮った。持参したコーヒーを飲み(珈琲は自分で淹れたのがいつだってサイコウだ)、しばし山の澄み切った空気を楽しんでから駐車場を後にした。この道路の終点、小山のてっぺんには、MAZDAスカイラウンジと呼ばれる多角形の建物があり、食事もできるのだという。駐車場にはなななんと沢山のNDと呼ばれる世代のMAZDA Roadstarが並べられており、比較の為かBMWのRoadstarも数台並べられていた。壮観だったが、内部で何らかのイベントが行われているような雰囲気であったので、建物に入ることはせず、そのままドライブを続けることにした。湯河原に下ってゆく道を選んだのだが、急勾配を下りながら右に左にRの小さなコーナーが連続する山岳道路であった為、FD2を駆る私は至福の時間を楽しむことが出来たのだった。いい一日だった。

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日本の車を買ったよ -17- 爆走1500㌔ [クルマ]

日本の車を買ったよ -17- 爆走1500㌔
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その後、こりずにFD2を駆る爆走を続けている。

とある休日の朝、ふと思い立って遠方にある特別なお寺のことを考えた。
そのお寺は、我が家から700㌔以上離れたところにある。
お寺以外には何も、見たり触ったりしたいものはない。
お金も時間も、体力も必要なので、このお寺に足を運ぶようなことは考えてもいなかったのだが、人生は短いので精一杯楽しむべきだ、と、自分の尻に蹴りを入れ、それからFD2のご機嫌をうかがってからドライブを楽しむことにした。我ながら狂っている。

タンクをハイオクで満たし、都会を抜けだすとそこはどこまでも続く高速道路だ。日本の山や森の美しさを堪能しながらFD2を自由自在に走らせた。自分だけのペースで走り続ける高速道路は快適そのものであり、時々出くわすオービスやNシステムやTシステム?のようなものにビビりつつ、ほとんど休みを取ることなく700㌔を走り続けた。楽しかった。これだけ走ると、さすがに腰が歌い出し、オシッコと腰の運動のために僅かに2回の休憩を要したが、それ以外はほぼ飲まず食わずで目的地に到着することができた。さすがに体力だけで世の中を渡ってきた私だ、と一人で満足してニヤニヤする。もう少し遠くまで、日帰りで行けるのではないだろうか?

いかに日が長くなったと言っても、明日は早朝から仕事だ。逆算すると現地に滞在できる時間は1時間ほどしかない。その1時間は私にとって宝石のような密度の濃い時間となったが、結局目的とするお寺の周りをぐるぐると走り回ったり、車を止めてお参りをしたりして過ごすほかなかった。それでも自分にとっては本当に内容の充実した、楽しい時間だった。これもFD2のおかげだ。ありがたいことだ。

帰り道は空が暗くなってしまったため、往路ほど起伏に富んだ豊かな時間を過ごすことはできなかったが、それでも我がFD2に絡んでくるBMWなどもおり、刺激的なドライブを楽しむことができた。ドライブは瞑想することに似ている。

おかげで、心がしっとりと落ち着いた一日を過ごすことができた。FD2は1500㌔のドライブをやすやすとこなしてくれたが、一日で1500㌔というのは個人的にも新記録だ。サスを取り換えるまでに、何回かこのような小旅行を楽しむつもりだ。




タグ:FD2
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日本の車を買ったよ -18- 困ったやつがいた [クルマ]

日本の車を買ったよ -18- 困ったやつがいた

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前回“爆走1500㌔”というブログを書いて、昔読んで憧れた、浮谷東次郎の“がむしゃら1500キロ”という本を思い出した。浮谷東次郎と聞いてもピンとこない若者たちよ、一読をおススメする。ともあれ、FD2の話題を続けよう。

先日爆走した1500㌔のほとんどは、言うまでもなく有料の高速道路だったのだが、道路の上でおかしな体験をしたので、報告したい。私のFD2は見たとおりのドブネズミ色で、ドノーマルで一切の飾りを施していないので目立たないことこの上ないクルマだ。しかし遠くから見れば羽も生えていることだし、アクセルを開けば結構いい音がするし(騒音ともいうが)、で、稀に人から絡まれることがあるのだ。そういう話を書きたい。

高速道路で気分よく飛ばしていたら、ふわふわと自由な感じで走り回っている某ドイツ系高級車がいた。なかなかいいクルマだな、と眺めていると、加速して私の前にでてきて、バックフォグを浴びせていなくなった。ああまぶしい、何のためのフォグだとおもっているんだこいつは?と思って頭にきた。そのクルマはすぐに私の視界から消えたので、まあいいや、と面倒くさいことを考えるのをやめて運転というこの上なく楽しい行為に再び浸りこんだ。私はその後追い越し車線に移ってゆるゆると加速したのだが、そうするとどこからそのクルマが再び現われて、私のクルマぎりぎりまで後ろから迫ってくる。私の頭の後ろには目が着いていないが、ミラーを見た感じでは、恐らく30-40センチ程度まで近づいているようだ。ああ、これは頭の狂った人なんだな、勘弁してくれよな、と考えてすぐに車線を譲った。そのクルマが加速して私のクルマを追い越して行くことを期待したのだが、そうはならなかった。某ドイツ系高級車はまた私の前に出てきて、、、、。このあたりでこのクルマが私にかまってほしがっていることを確信した。しかしそのやり方はなんだかかなり古臭く、汗臭い昭和の香りがするようだ。“ロータスの狼”なんて言ってもわかってくれる人はほとんどいないと思うが、まるであんな世界に突然しかもむりやり引きずり込まれたような気がした。正直に言って暑苦しい人が今でもいるんだなあ、と思った。日本の由緒正しい田舎のど真ん中の高速道路で、私はなんだか勝負を挑まれているようなのだった。そういうのはご免こうむりたい。キミとは一緒に遊びたくないんだよオレは。

この人は多分友達がおらず、誰も相手にしてくれないので、目に付いた車に絡んでスピード競争でもしているんだろう、と見当をつけ、寂しい人だなあ、あまり親しくなりたくないなあ、とシカトを決め込んだ。するとどうだろう、その車は今度は追い越し車線に移り、私のクルマの真横を走り出した。運転手は私にぴったりと並走しながらこちらを見て、何かを話しかけてくる、、、。気持ちが悪い、、、。これもやっぱりシカトするしかないだろう。それできっちりとシカトした。するとそのクルマはしばらく私の真横を流していたが、ようやくあきらめた様子で、やがて鞭を入れたように加速してどこかへ走り去ってしまった。

クルマのナンバーも記憶したし、記録も画像で残すことが出来た。警察に提出して危険行為として報告することも考えたのだが(警察が報告を受け取ってくれるかどうかはわからないけど)、考えているうちに空しく、そしてなんだか悲しくなってしまったので、今のところ警察には連絡を取っていない。皆さんはこんな人に絡まれたことがありますか?私はあります。

それでとってもいやな気持になりました。
もうやめてね。

タグ:FD2
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日本のクルマを買ったよ -19- 軽自動車にやられた [クルマ]

日本のクルマを買ったよ -19- 軽自動車にやられた
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わたしのFD2は時間がかかる整備中なので、仕事に行くにも買い物をするのも、必要があればディーラーにお借りした代車(軽自動車)に乗って出かけるしかない。私は仕事で長距離を走る機会が多いので、ディーラーの担当者にあらかじめ断ってから結構な距離を乗らせてもらって驚いた。少し書いてみようと思う。

整備をお願いした際、代車が軽車になったときいて、やっぱりちょっとがっかりしてしまった。だって排気量が1リットルもないクルマに乗ったって楽しくはないだろうから。しかし実際に貸し出されたクルマを子細に見てみると、ほぼ新車であることが分り、おそらく担当してくれた方はいろいろ考えてこれを貸してくれようとしたのだろう、と解釈して、お借りした代車を精一杯楽しませていただくことにした。人生残り少ないので、小さなことで文句を言っても仕方がない。前向きに明るく生きていきたい。ともあれ、お借りした代車はHondaのN Boxというやつで、この車が私の軽自動車に対する考え方を180度変えてしまった。本当にびっくりした、、、。

このクルマは660㏄のNAエンジンを持つ、まるでさいころのような不格好な形をした小さなワゴン?なのだが、こいつが本当にすごい奴だった。本来は、子供が何人かいる若い家族のためのクルマなのだと思う。しかしそれだけにはとどまらない魅力と能力を持っている。

何がすごいかって?まず形がすごい。もちろんデザイナーの方は頑張ったのだろうが、これ以上ないくらい単純で、機能に徹した形をしている。遊びの要素をほとんど感じさせない。立方体をいくつか組み合わせただけのような。軽自動車の規格を調べてみると、
全長 3,400mm、全幅 1,480mm、 全高 2,000mm以下
排気量660cc以下、定員 4名以下、貨物積載量 350kg以下 なんだそうだ。そういったもろもろの規格一杯に作りこんだ感じが漂っている。

また、大きさもすごい。このクルマは、高さが178㌢もあり、巨人である私が座っても頭の上にこぶしがいくつも入る。何故こんなに背を高くしたのか、ちょっと理解に苦しむくらいだ。走るときは空気抵抗も大きくなるだろうし。そうではあるが、頭の上のスペースに余裕があるというのは気持ちがいいものだ。それだけでなく、室内スペースも無駄がなく効率的かつシンプルに作られており、大人4人が、本当に無理せず普通に座れる構造になっている。後ろのドアは左右両方ともスライドドアであり、しかもモーターで動かすようになっている。これは人数の多い家族の場合は確かに有用だろう。私には使い道がない機能ではあるが、それでもなかなか良くできているとは思う。人や大きな荷物の積み下ろしにはすごく便利なのではないか。後ろのハッチも大きく開き、わずかではあるがトランクスペースも確保されている。ついでに前席のドアは、真横になるまでガバリと大きく開くように作られている。大胆だ。人間が使う空間は広く、天井も床もほぼフラットで、横の壁はほぼ垂直に立ち上がっている。身もふたもない?が、限られた空間を利用しつくそうという態度はスバラシイ。

足回りもわたしの予想を超えた性能を与えられているようだ。大きなさいころの四隅に小さな頼りないタイヤがついているのだが、馬鹿に出来ない走行性能を持っているようだ。足腰が想像を超えてしっかりしかもしっとりとしていて、頼りがいがあるのだ。意外、といったレベルを超えて、乗っていると楽しくなってしまうのだ。ボディは開口部がこんなにたくさんあるのに結構頑丈で剛性感がある。これがまず不思議かつ意外だった。丈夫なシャシーは走行性能や乗り心地など、すべての基本だ。形はおかしいが、このクルマは基本がしっかりしているようだ。重量は結構あるようだけれど、まあそれは仕方がない。クルマの背が高いので倒れないようにするためにサスはある程度締め上げてあるのかと思っていたのだが、上記のようにいきいきとしなやかで、かつ頼りがいのある、予想を超えてしっとりとした足をしている。ドカンガツンと、道路の様子をそのままストレートに伝えてくるFD2に乗り慣れている私の感覚は少しずれているかもしれないが。着座位置も高く、遠くまで見通すことができ、乗り心地も望外によいため、ハンドルの軽さが気にならなければ運転がものすごく楽だ。鼻先が短いので、それに慣れるまで多少の違和感を感じざるをえないが、あくまでも常識的な運転をしていて足回りが腰砕けになるようなことはない。調子に乗って下り坂で急カーブを攻めてみた時は、前輪が取れてしまうような怖い思いをしたのだが、それ以外は素晴らしく頼りがいのある、しかもコクと味わいがある、しかも乗り心地の良い足回りをしている。限界を超えると、突然コントロールがものすごく難しくなるようなセッティングなのだろうけれど、クルマが古くなってもこの味が保たれるならばすごいな、と思った。チルトのみでテレスコがないハンドル周りのため、最適なドラポジが取れないことだけだけが残念だ。

エンジンはどうか?残念だが大きな車体と比べて相対的に小さいエンジンを積んでいるため、いくらエンジン屋であるホンダのクルマであるといっても力不足は否めない。まあこれは予想した通りだ。しかし物は考えようだ。力強い走り方は出来ないのだから、アクセルを閉じ目にして、ふわりふわりと滑走するような感覚で乗ってあげればいいのだと思う。こういった乗り方をしてみても予想外に速度が乗っていて、驚くことがけっこうあった。レッドゾーンすれすれまで回してエンジンの反応を楽しんでみたが、華はないものの信頼性の高い、危なげなく距離を重ねることのできる実直なエンジンなんだなあと感じた。

ブレーキはいわゆるかっくんブレーキに近いもので、ある程度以上踏み込むと、アシストが強く入ってグッとブレーキがかかる、といったタイプ。これは車の性格上、使われ方を考えるとこんな風に設定されていても仕方がないだろう。むしろ適切な味付けというか。

ミッションはCVTで、実用上何の問題もないが、エンジン音とスピードが上がってゆく感覚が一致しないため、個人的には苦手だ。ストレスを感じてしまう。しかし必要十分な仕事をしてくれているのは確かだ。耐久性もおそらく高いのだろう。

そんなこんなで、乗れば乗るほど、実用車として真面目に作られているクルマであることがひしひしと感じられた。また、随所にユニークな設計がなされているようで、大変気に入った。大男が一人でこのクルマを転がしているのはあまり絵にならないと思われるが、自分のことを自分で見ることは出来ないのでどうでもいいことにしよう。運転が楽しければそれでいいのだ。スーパーカブのようなクルマってどんなだろう。トヨタカムリとかが近いかな、などと暇なときに考えてみることがあるのだが、このクルマも候補に挙がるのかもしれない。


すっかり気に入ってしまったので、距離を伸ばしても問題ないかどうか、ディーラーに許可をもらってから、仕事先に連れて行った。500㌔ほど走って、心行くまでこのクルマの持ち味を楽しんだ。6時間弱で結構な距離を走ったが、目が疲れたこと以外、ほとんど目立った疲労を感じなかった。なかなかすごいことだと思う。腰も、首も、肩も大丈夫だ。

あまりステキとは言えないエンジン音はやや気にいらないが、100㌔+の長時間クルージングを楽勝でこなす。急なコーナーでさえなければ、たいていの場面で快適な乗り心地を楽しむことが出来る。前も横も投影面積が大きいので、横風に弱いのが玉に瑕だが、それ以外に走行上の問題はなかった。比較的高い速度で走っている時に、周りで何らかの事故が起き、それを回避する必要があるときは、走りに余裕がないので、対応が遅れるだろう。実際ちょっと怖い思いもした。しかしそれ以外、懸念される材料は皆無で、快適そのものの長距離ドライブを楽しむことが出来た。驚いた。

あまり燃費は良くないが、たくさん荷物を積み、のんびりとベンチシートのような椅子に座って、お茶を飲み、音楽を聴きながらイージードライブ、、、、。こんな車が100数十万で手に入るのだ。日本で軽自動車が売れる理由がよくわかった。実用性だけを考えれば、これ以上は何も必要がないからだ。私の場合のように、クルマにおかしな夢を託したり、Fun to driveとか、わかったような呪文を唱えさえしなければ、我々が住む小さな島国である日本の中で使う、という前提であれば、このクルマ一台でほとんどすべての場合、ドライバーやその家族のニードを満たすことが出来てしまうだろう。こんな車を一台買ってしまったら、誰もクルマが趣味、なんて言わなくなるだろう、多分。

やっぱり人間何でも試してみるものだ。そんなこんなで軽自動車を心ゆくまで堪能している最近の私なのであった。でもやっぱり軽自動車といえば、S660が気になるかな、、、。

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日本のクルマを買ったよ -20- ホンダアクセススポーツサス(長文注意、内容空虚) [クルマ]

日本のクルマを買ったよ -20- ホンダアクセススポーツサス(長文注意、内容空虚)
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ということで、ついにノーマルサスとさよほならすることになった。交換する前に結構な距離を走ってノーマルサスの味わいを堪能したので、あまり後悔はない。といってもまだ50000㌔しか載っていないのだが。このサスの耐用距離が何万キロに設定されているかはわからないが、峠に行ったり多少飛ばしたりはするものの、サーキットに行くわけではないので大した負荷はかかっていない筈、個人的にはまだまだ初期の性能に近い能力が残されており、捨てるには忍びない。新しいものに取り替えていらなくなったサスはしばらく倉庫で保管して、どうするか考えることとしよう。欲しい人もいるかもしれないし。さて。

それでホンダアクセススポーツサスである。実際はタイヤを交換せずにサスだけアップデートして、サスのみを交換した違いを感じてみたかったのだが、わが信頼するメカ氏によれば、“ノーマルタイヤは一見きれいに見えるが実用上はもう限界、危険“とのことであった。それで彼が推薦するダンロップのタイヤにかえてみることにした。サスとタイヤを一緒にかえざるを得なかったため、サス自体の変更による乗り心地や走行性能の変化について客観的に評価することは不可能となってしまったが、まあそれはいい。仕方がない。楽しく安全にドライブを楽しむことが出来ればそれでいいのだ。

ディーラーのサービス部門が込み合っているということらしく、いろいろあってわが愛する“銀ちゃん”を1週間も泊まりに出し、先だってようやくわが手に取り戻した。1週間オレは寂しかった。メカ氏は、いつも通り満足のいくメンテを施してくれ、返ってきた車の内外はまるで若返ったような輝きを放っている。もう大丈夫、これからは問題があればメカ氏に全てお願いし、私は頑張って働いてお金を貯めてきっちりと支払いさえすればいいのだ。なんという安心感、これこそ私がディーラーに求めてきたものだ。“クルマに関するすべてを丸投げしてお願いし、きっちりと仕事してもらって、黙ってお金を払わせていただく”ということだ。

話は紆余曲折するが、自動車評論家の書く文章には、クルマを買った後のメンテについてはあまり書かれていない。そんなことを書いたって商売にならないのはわかるが、実際にクルマを長く乗ろうとした場合、いろいろな問題が起こるわけで、そういった時にディーラーがどう対応してくれるか、ディーラー以外のクルマ関係のお店をどのように使えばいいか、そういった視点からの記載をどんどんするべきだと思う。そうしなければ、この業界の歪のようなものは改善されないだろうし、特に都市部においては、嫌になってクルマを降りる人もいるだろう。クルマを乗る人の総数が減れば、メンテは商売として成立しにくくなり、競争が減ればサービスの質も落ちていくしかないだろう。これ以上、おかしなことにならないように期待したい。

私は帰国していろいろなディーラーをまわり、外車系のディーラーがサービス部門を含めたサービスが充実していることが多い事(利益率が高く設定されているから?)。車自体はクルマ好きにはあまり評判が良くないが、トヨタのサービスの方たちの教育がびしっとなされており、工場の中や工具などももきれいに整備されていること。マツダのサービス工場は、意外だが(失礼)きれいなところが多く、顧客の作業見学を積極的に受け入れていること(全てのディーラーがそうなのかは未確認)、などなど、いろいろなことを知ることになった。その後業界で長く仕事をしている方と運よく知り合いになり、製造と販売が全く別の会社であることが多い事や、同じ系列のディーラーでも実際は商売敵関係にあることなど、業界に昔から横たわる構造的なひずみや矛盾についても少しずつ知ることとなった。

わが愛するHondaのディーラーはどうだろうか?残念ながら他社と比べて特別に条件がいいとは言えないように思われる。私の運が悪かっただけかもしれないが。直資100%と(小声で)謳っているディーラーもあることはあるのだが、地元のクルマ屋さんが(恐らく)お金を払ってHondaのディーラーの顔をして営業していたり(それはそれで立派なディーラーなのだと思うが)、同じ地域にあるHondaディーラーでも、バックグラウンドが違うために営業やメンテの実力が段違いだったりすることも珍しくないようだ。サービス工場はほとんどのディーラーで(合計10か所以上は回った)古かったり汚れていたりしており、工具なども清潔に整えられてはいなかった。清潔感が足りないと感じることが多かった。また、サービスの方たちのつなぎも汚れていることが多く、ずいぶん残念な気持ちになった。Hondaは、個人的にはクリーンで先進的なイメージを持っているブランドなのだが、サービス工場も同じようにクリーンで先進的であってほしい。私は清潔病なので是非そうあってほしい、多少作業料金が上がっても構わないとまで思っている。一消費者としては、とにかく廉価に質の良いサービス(メンテ)を受けたいと願うばかりだが、具体的に自分が住んでいる地域でどのディーラーに足を運んでどうすればいいのか、本当のところを教えてくれる人はいない。詳細な情報はなかなか手に入らない。

私の場合、隣の県で何とか最終型の売れ残ったType Rを手に入れ、その後は地元のディーラーでメンテを、と考えていたのだが、どうもこれは間違ったディーラーとの付き合い方のようだ。ある業界人によれば、“自分の店で売った車以外は知ったことじゃあない”というのが基本的な姿勢らしいので。しかしそんな事情を知らなければ、“おなじHondaなんだから面倒見てくれよ”と言いたくなる。多くの人が同じように感じるのではないか。自分の店で売った車でないならば、HondaでもToyotaでもどうも関係ないらしい。そう伺ってびっくりした。

話はやや広がってしまうが、Toyotaは他社のクルマのメンテを受け入れてくれることを知ったので、ためしにオイル交換をお願いしてみた。HondaのくるまをToyotaのサービスで乗れるのであればサイコウだと思ったのである。ストレスフリーで、完璧に近い整備をしてもらえるのではないか、と期待した。しかし、残念ながら私が目を付けたToyotaの整備工場の責任者の方は、“Hondaのクルマには興味があるが、構造が特殊なので、うまくできないかも”と、やんわりと断られた。“オイルフィルタの交換にSSTが必要となるようなことがあるのだ“という。やれやれ。86に買い替えて、SubaruのクルマをToyotaのサービスで乗ることも考えてみたが、やはりFD2を愛しているので踏み切れなかった。話を元に戻す。

それで別の業界人に内部事情を教えていただき、地域に複数あるHondaディーラーのうちで最も長くやっていて実力がある、と教えられたディーラーに行ってみた。しかし詳細は述べないがここに愛車を預ける気にはなれなかった。“営業やメカの方が、TypeRのことを知らない、扱った経験が乏しい”というのが最大の理由なのだが、看板を挙げているブランドのクルマでさえ、ディーラーのメカたちは細かく知っているわけではない、という事実を目の当たりにしてがっかりした。このことは、業界の問題の一つなのだそうだ。そりゃあそうだろう。

うまく行かないのでくさってしまい、特殊なクルマを選んだ自分が悪かったのだ、と後悔したのだが、最後の希望を託して車を持ち込んだ某ディーラーで(ダメなら本気でFD2をおりるつもりだった)、私のクルマと同じものを愛用しているメカ氏に知り合うことができ、それ依頼私のカーライフは光が差したように明るいものになった、というわけだ。実はあの時、FD2を売ってNDに乗ろうと思っていたのだ。数が出ている歴史のあるクルマであれば、経験と情報を蓄積したメカの方は多くいるだろうし、NDをきちんと扱うことのできるショップもあるだろう、とふんだのだ。また、FD2はキリキリと走る以外には脳が無いクルマで、これでまったりクルージングする気になれない、というのも、FD2には大変申し訳ないが、本当の気持ちだった。しかしメカ氏に出会い、今回サスとタイヤをかえることで、私のカーライフは新しい局面を迎えたのだ。

メカ氏は改造や不必要な部品の交換を勧めることなく、神経質な私のやりすぎ整備の要求をやんわりと断る。良心的だ。それでも流暢とは言えない言葉を尽くしてクルマと整備について説明してくれる。身なりにかまわないいわゆる“おたく”なのだと思われるが、車に関する知識と経験は、私のはるか上を行っている。走行距離もとてもかなわない。いろいろあって、私のクルマを任せるに足る人だと思ってありがたくお付き合いさせていただいている。彼は“ノーマルが一番”“一か所いじるとやめられなくなる”と、ノーマルの足の素晴らしさを強調し、私自身もそれに同意していた。しかし“山の神”のご宣託が下ったことを伝えたところ、今回の私の決断を渋々受け入れてくれた。それで“乗り心地が良い”という“軟弱な“評判が高いホンダアクセススポーツサスを選択した私を理解してくれた。“いい値段するけれど、信頼性はばっちり”だと評価してニッコリしてくれた。

しかしタイヤについてはなかなか厳しい意見を主張。私は通勤を基本として、たまに峠に走りに行く程度の使い方しかしないため、ノーマルでついてくるポテンザの更新を彼は勧めなかった。曰く、”ポテンザはサイドウォールが固すぎる””サーキットに行かないならば意味がない””価格も仕入れ値も高すぎる””耐久性も高くない”等々。それで私の用途にぴったりで値段も比較的リーズナブル、性能的にも十分だというダンロップのタイヤを選んで勧めてくれた。私に否やはない。彼の選択を受け入れることにした。彼自身もかつてそのタイヤを使っていたことがあり、長短双方を知り尽くしているというので。

そんなこんなで、タイヤとサスを丸ごと交換してもらった。私はこれまで30年ほど車に乗ってきたが、転居などを繰り返したこともあり、不幸にして同じクルマを長期間乗り続けることが無かった。結果として、今までにこんなに大がかりな整備を経験したことは無い。自分にとってこれは大手術だ、また、同時にFD2の持病である”クラッチギコギコ”も一緒に直してもらった。マスタシリンダの交換をした、ということだ。そんなこんなでいろいろなところをいじってもらうことになったため、1週間彼にクルマを預けたのだが、FD2無しで暮らすのは結構寂しいものだった。しかし実はその間、代車に浮気して楽しんでいたので、まあいいとしよう。

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上記の整備で、わがFD2はまるで別物になった。まず、車高が1センチほど低くなり、後輪のキャンパが大きくなって、いわゆる微妙に”ハの字”をかいたクルマになってしまった。ちょっと下品かもしれない。フロントは一見変化がわからないが、もともとほとんどないタイヤとボディの隙間が、ぼぼゼロになったというか、タイヤが内側に入り込んでいるというか。車高1㌢は誤差だ、という人がいるかもしれない。しかしそれは大間違いだ。運転席から見える”景色”も大きく変わった。今までは前を見ている、という印象であったが、整備後は、上を見上げている、という印象が加わり、”地を這っている”感覚が強調されて、同じスピードで走っていてもスピード感は1割増しになった。同時にコーナリングの時の安定感が2割くらい増した印象で、ロールしても怖さを感じない。ものすごい変化だ。

当然ながら道路に対する“タッチ”も大きく変わった。納車されたときは5段階の調節のうちで一番柔らかい“1”に設定されていたのだが、道路からの情報は直接ハンドルに伝わるものの、大きな入力はいい感じに角を丸められてシャシーに伝わる。ぶるぶるとおかしな振動が伴うことは無く、入力の後にびしりと収まる。コーナーにさしかかった時のロールが心なしか大きめに感じる。気のせいかもしれないが。それでもある程度以上のロールは許さないので、高めの速度でコーナーに入っていっても、低くなった実感がある車高と相まって恐怖感は全くない。舵角はすこし大きめになっているのかもしれないが、コーナーで遅くなっている感覚はない。また、ポテンザには感じなかったことだが、タイヤが風船のようにしなって、サスと一緒になって路面の凸凹を吸収している実感がある。ポテンザは、おそらくFFのくせを弱めるために(あっているだろうか?)サイドウォールがものすごく固いので、走っていてタイヤそれ自体の風船感覚が全くないのだ。

走っているときの“音”も大きく変わった。
走行時の“音“は、FD2の場合、大きく分けて、ロードホールディングノイズを主とするタイヤやサス周りの音、それから吸排気に纏わるエンジンからの音、さらに、軽量化のために遮音が省略されていること等による、ギヤからのメカノイズの3つある。さらに内装がこすれたり共振したりするために生ずる、あまり良いとは言えない低級ノイズが加わって、ものすごくにぎやかな音がするのだが、このうち走行時のロードホールディングノイズが今回手を入れることによって激減し、相対的にエンジンとギヤ、特にエンジンの音が目立つようになった。なんのかんのいってもHondaのクルマの主役はいつだってエンジンだ。アクセルの開閉に伴って変化する、K20Aの官能的な音を更に深く味わうことができるようになった。FD2は移動のための道具ではなく、運転すること自体を楽しむクルマであるから、こういうのが好きな私のような人間にとっては大きなプラスの変化だ。


そんなわけで、私のFD2は全く別の乗り物になってしまった。普通のクルマに近づいた、という表現も可能かもしれないが、ボディ全体の剛性感はやはり基礎体力の高さを感じさせていい感じだ。“1”という軟派な設定は自分は使わないものと思っていたが、これでも全然OKかも。この設定だと、すこしゆっくりとクルージングを楽しもうかという気になる。味わいの深い、奥行きのある乗り心地だ。気に入った。クルマを買い替える気持ちが全くなくなってしまった。これから“1”以外に、4段階も選択肢が与えられている。前後の設定を少し変えるのも面白いかもしれない。これからが楽しみだ。

それでは、このあたりで今回の整備の最終テストに移りたい。“山の神”のお裁きをあおぐのだ。いつもの様に隣にお乗りいただき、いつものスピードでいつもの道を走る。と、“山の神”はお疲れのようで、程なく眠りにおちられた!すやすやと眠っておられる。ギャップを超えても目を覚ますことはない。これは合格だ!

とりあえず暫くは、この“1”の設定を中心に楽しんでみようと考えている。クルマのチューニングってすごい。びっくりした。でもあまりはまらないようにして、お金と時間をタイヤ、ガソリン、それから高速代に回そうと思っている。ギターの轍は踏まないぞ、と。とりあえずはこれで幸せだ。

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Hondaでのできごとなど [クルマ]

いろいろと書きたいことがあるので、しばらく気軽に書いてみようと思っている。

私のクルマはサーキットを走れるようなクルマなのだが、まごうことなくHondaの国産車だ。だから行き届いたサービスをそこそこのコストで享受できることを期待していた。しかしそうはならなかった。営業さんもメカさんさえ私の車のことをあまり知らず、調べることもなく私からみると適当な整備をしたりクルマに傷をつけたりしてくれた。とっても残念。プロなんだから、知らなかったら人に聞くとか調べるとかすればいいのに、と思う。愛車のサスをHondaAccessのものに取り替えたところ、ものすごく快適で乗り心地がよく、運転していても楽しいのだ。これまでに相談したHondaの社員の方たちは、今お世話になっているメカさんを除いてほぼ全て否定的な話ししかしてくれなかった。時間をちょっと無駄にしてしまった気分だ。自分は仕事でこんな適当なことはしないぞ、人様に迷惑はかけないぞ、と、ふんどしの紐を締めなおした。

幸いにして暫くはあてにしてよさそうなメカさんを見つけたが、何時まで面倒を見てもらえるかわからない。この先どうしていったらいいのかな、なんてたまに考える。

Hondaを動かなくなるまで乗って、その時にもしまだ売っていたらRoadstarに手を出すつもりなのだが、今から頼れそうなMazdaのディーラーを探している。実はもう一箇所見つけてある。外車はもういいかな。日本に住んで、日本のヒトが作ってくれた日本車に乗りたい、と心のそこから感じている。いいんだ安っぽくてもえばりがきかなくったってオレは。

なんだか、アメリカに住んでいるみたいだな。
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