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2022/05/23   鳴り出した [音楽]

2022/05/23   鳴り出した



いろいろあって、Heritage以外弾かないとあれだけ誓ったのに、GASにやられた私は国産のストラトを手に入れてしまったのだ。購入後問題が見つかり、返品したり、新しく受け取ったものにも若干の問題が生じて販売元に対応してもらったり、やはり悪いことはできないものだ。Heritageが怒っているのかもしれない。もうしわけない。というわけで、反省して売ろうとしたり、倉庫にしまい込んだり、職場に置きっぱにしたりしたこのストラト(極太ネックがついたMary Kayモデル)なのだが、最近腰を痛めたためストラップに慣れようとして、立っていても座っていても肩にこいつをぶら下げている。それでようやくなれてきて、体のどのあたりにぶら下げると負担が少ないか、だんだんわかってきた。角度を変えたり、ストラップの長さを変えたりと、いろいろやってみた末に何とか収まりがつくようになったわけだ。そうなってみると、ストラトってすごいということがしみじみと分かってくる。体のカーブにぴったりと寄りそうようなボディシェイプをしているのだ。ようやく、あまり体に負担をかけずに長時間演奏することができるようになってきた。やはりLeo Fenderは天才だ。エレキといえばストラト、というくらいエレキのイメージそのものになっているこの楽器なのだが、いじをはらずにもっと早い時期に付き合えばよかった。まあ後悔しても仕方がないのでこれからせいぜい楽しまsてもらうとしよう。さて。


手許には60年代のアルダーボディでローズ指板のものと、50年代モデルのアッシュボディでメイプル指板のものがあるのだが、音的には60年代モデルが使いやすいが、私の体にはどうも古いものの方が合うようだ。テレばかり弾いてきたのでどうしてもアッシュの感じが馴染みがいいように思うし、50年代モデルの太いネックがオーダーメイドのように私の掌にぴたりとフィットするのだ。しかし私のMary Kayモデルは店頭で展示されている間に木が動いたらしく、購入時には各部のネジがゆるゆるになっていたり、指板の一部のラッカーが欠けていたり、ボディの角のあたりにバフがかかっておらず、ざらざらだったりした。しかしあまりにネックのシェイプが私に合うので手放せず、今でも拙宅に生息しているというわけだ。この楽器は重量が軽く、ネックが太く大きいので、ギター本体ではなくネックを弾いている感じなのだが、それがまたいい。しかし結構弾きこんでいるのだが、全体に今一つ鳴りが悪く、言葉は悪いがしけったような音がする。まあアンプを通せばがいいことなのだろうが、今一つ納得がいかない。このあたり、FCSにかなわないところだ。


ところが、だ。昨日長時間こいつをぶら下げて練習したりPCをいじったりしていたところ、ある時から突然ボディ全体が鳴り出し、歌い出したのだ。私がこの楽器を鳴らすコツを体得したのかもしれないが、少なくとも意識的に何かやったわけではない。昨日はJazzのブロックコードの練習をしたので、随分たくさんストロークを刻んだことはまちがいないが、それは私的には特別なことではない。ともあれ、何かが起きていることは間違いないことなので、今後しばらくはこいつをメインで弾いていって、楽器がどんなふうに変わっていくか、楽しみたいと思う。楽器がいつの間にか鳴るようになった、という経験は何度もしているのだが、突然鳴るようになった、という経験は初めてで、なんとも心躍るようだ。楽器を“育てる”って、こういうことなのかもしれない。ちょっと楽しい週末を過ごすことができた。


腰をいたわりながら、せいぜいこの楽器をたくさん弾いていこうと思う。
タグ:stratocaster MIJ
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