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2023/12/02   Fujigen Telecaster Thinline その後⑥ [音楽]

2023/12/02   Fujigen Telecaster Thinline その後⑥



その後も本気でこの楽器を弾き倒している。いろいろ言いたいことはあるが、大変いい楽器で、実用性という点から評価すると、満点に近い。Fujigenの値上げ前の普通のテレは、今でも市場に流れており、8万エン台で手に入るはずなので、新しい廉価な楽器が欲しい方には是非お勧めしたい。私もあと一本欲しいくらいだ。しかしさすがにもうやめておこうと思う。

使い込んでいると、いろいろなことが気になる。ほとんどの場合フロントPUを使うのだが、Vを絞っていってもトレブリーな感じが色濃く残るので、手を加えることにした。Joe BardenのTwin BladeのPUは、Danny Gattonのために開発した極めてOriginalityの高いもので、TwinBladePUのOriginalであり、専門家の尊敬を集めているようだ。以前はJoe自身が会社を切りまわしていたはずだが、いまは丸ごと売却されてJBEという名前を名乗っている。Customer Serviceは大変Friendlyで体温が伝わるケアをしてくれるのだが、製品の外観が、なんというか、ちょっと雑な感じに仕上がってきているようなので、私の楽器の装着した10年以上前の製品と、おそらく音は違うのだろうと思われる。ともあれ、このPUは外見はともかく、音質的にはVintageよりなので、他のテレ用のハムバッキングPUと比べると、シングルに近い、というか、Originalに近い設定になっているようだ。もちろんノイズは全く乗らず、Dead Quietであるが。

ということなので、Vノブについている、ハイパスFilterを外すことにした。黄緑色のあまり色気のないCapacitorが使われているが、Fujigenのすることなので、音質的にも選び抜かれたものなのだろうと思われる。もしくは、Capをかえても音はたいして変わらないと割り切って、確信したうえで廉価なものを使っているのかもしれない。外見に反して値段が張るパーツである可能性も否定できないが、私が調べた範囲では、そういう可能性はなさそうだ。ということで、ハイパスFilterを外すことにする。何度もPG
を外すとネジ穴がバカになるので避けたい作業なのだが、注意深くねじ穴を探りながらやるのは慣れているし、まあまあスキルは高いと自負しているので何とかなるだろう。PU
を他の個体に移植することも考えて、配線を最短に切り詰める作業はしていないのだがどうしようか。ともかく、気力が充実している朝方に、作業することとしたい。弦を外して、楽器を磨いて、準備万端整えた。

結構大変だった。
Before.jpg

















こうなっていたんだけれど、、、After.jpg













こうした。一部の配線を手持ちのものに代えて、ハイパスフィルターをはずす。結構狭いので作業がやりにくいことやりにくいこと、、、、。

外したパーツは、、、
Highpass Capacitor.jpg

















こんな感じだ。お世辞にも高級パーツとは言えないが、きちんと仕事をしてくれていたようだ。ああ、オレのほうは体の節々が衰えているし、時間はないし、結構疲れてしまった。なさけない。しかし傷一つつけないでやり切ったので、まああたりまえなのだが、良しとしようか。

あ、そうだ。アースの引き回し話なのだが、今回はきちんとチェックした。弦アースはリアPUを通してきっちりと取れていたし、PGの裏のアルミ箔もBlace Switghの筐体をとおしてきちんとアースに落とされていた。この楽器はかなりきちんと作られている。正直びっくりだ。特に値上げ前の個体はお買い得と言っていいだろう。テレ好きな皆様には強くおすすめしたい。今後は、ナットの微調整をしたらとりあえず完成かな、、、。
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西荻窪 鞍馬 箱盛りそば 大もり 1340円 [日本蕎麦]

西荻窪 鞍馬 箱盛りそば 大もり 1340円kurama.jpg

本日はわざわざ西荻窪へ。目的は鞍馬だ。実は他店にふられて鞍馬にお邪魔した。私はお蕎麦だけは、長い時間待ったり、並んだりするのは嫌なのだ。やっぱりご縁がないと。とにかく初鞍馬だ。幸いにしてさほど待つことなく席に着くことが出来た。

待ちながらしげしげと店内を見回す。和風で居心地が良い。テーブルが4-5個と、あとは大きなお一人様用テーブルが一つ。お店の奥にはそばを挽く機械がデンと構えている。まるでお店の主人のような顔をしている。調理場の中には、確認できる範囲で、割と若い男性が二人。年配のオーナーと思われる方はおられなかった。お店はおかみさんと思われる女性がきっちりしきっておられて気持ちがよかった。

お客さんの中には、まだ明るいのに日本酒を気持ちよさそうに”やって”いるお年寄りが複数おられ、非常にうらやましかった。リストを拝見すると、おいしそうなお酒が目白押しでよだれが出そうだ。しかし私はお蕎麦を食べに来たのだ、、、。

それで自分の中ではすでにして非常に有名な、箱盛り蕎麦の大盛りをお願いした。日本茶が供されたが、濃く淹れられたわりには苦味の少ない、薫りもゆたかな、おいしいお茶だった。お蕎麦への期待が高まる。暫く妄想しながら、周りの人たちや建具の様子なんかを眺めながら、楽しくお蕎麦を待った。

床に並べられた石みたいなのは、傷んでいてあまりきれいじゃあないな、とか、電気は和風でいいけれど、ホコリがたまっていて清潔感が足りないな、、、とか。丁度の雰囲気はとても良いが、個人的にはもっときりきりとお掃除をお願いしたいと思った。そうです私は清潔病なんです、、、、。我ながら困ったものだ。また、てんぷら系の種物をオーダーするお客さんたちも多く、お店の中に油の薫りが充満しているのも正直気になった。しかしそれはまあ仕方がない。都会の人気がある小さなお店なのだから。

程なくお蕎麦が供された。おお、これが有名な鞍馬のお蕎麦なのか。塗の四角いお盆に乗っているのは、長方形の私的には非常に有名な、ふたがついた蕎麦を入れた箱、大根おろし、山葵、ネギの薬味が乗った小皿、さらに蕎麦つゆが入った小さな徳利だ。美しい。

箱のふたをあけると、美しいお蕎麦。やや平べったく、角は過度に立っておらず(シャレではないです)、いかにも手打ち、という顔をしており、お蕎麦の幅が微妙に整わない感じも好ましい。星は目立たず二八のようにも見えるのだが、能書きには十割と書いてある、、、、と、このあたりでお蕎麦の薫りにアタマをやられた。個人的にものすごく好きな薫りだ。私のお蕎麦を評価する一つの軸に“栗のような薫り”というのがあるのだが、ここのお蕎麦は間違いなく“栗”を感じさせる。これまでにであったお蕎麦の中で、私のこの個人的な基準を満たすのはこのお店で僅かに3件目だ。ほかの2店は、、、、まあそれは良しとしよう。それでアタマをやられてしまって、お蕎麦をお鼻にぱったりとつけ、クンクンやって幸せになり、そのままお蕎麦をわしわしとほとんど全て食べてしまった。これはおいしい。

“栗の薫り“がするお蕎麦は間違いなくおいしいのだ。それで例によって糸の様に細く切られた輪切りの葱(白髪ねぎではなく、真っ白い部分の輪切りだと思う)、小さくまとめられた大根おろし、それから薫り高く辛さはあまり感じさせない山葵を、つまみのようにして各々楽しんだ。それでようやく蕎麦つゆだ。順番がおかしいがまあ仕方がない。物事には勢いというものがあるのだ。これを徳利から蕎麦猪口に移して味わってみた。醤油や塩気が背景に引っ込んだ、カツヲが前にでた蕎麦つゆだ。ほのかかつ自然で上品な甘みも感じる。手がかかっているのは間違いない。このままどんどんおいしく飲めてしまいそうだ。すごくおいしい。しかしお蕎麦はそれなりに力のある仕上がりなので、合わないかも、と考えた。それで半分ほど蕎麦つゆに浸して、、、、お蕎麦の勝ち。しかしそれ以上お蕎麦を蕎麦つゆに浸す気になれずに結局全てのお蕎麦を食べきってしまった。魔法の様な早食いをしてしまった。

というわけで、アタマがしびれるようないい薫りにやられてあっという間にお蕎麦を食べ終えてしまった私だったのだが、もう一枚、とも考えた。しかしお蕎麦の順番を待って切なそうな顔をしているお年寄りも複数いたので、早々に席を立った。おいしかったがもっと食べたかった。もっと書きたいような気もするのだが、この先何度か足を運んでからにしようと思う。とりあえず鞍馬とのfirst contactは幸福な体験だった。値段もこれなら高くないかな、と思った。

私が入店した時だけならいいのだが、例えばハワイの高級ホテルにいるような感じの複数のご夫婦がテーブルを独占しており、次々に注文を追加して、待っている人たちを完全に無視して長っちりを決め込んでいる。また、おそらくは常連さんと思われるのだが、やはり外はまだ明るいのに、何度もつまみを頼んで長時間テーブルを独占している。これはどうかと思った。お昼のお蕎麦屋さんは、さっと食べて席を立つのが適切であるように感じた。まあ、人それぞれなので、アタマにきたりはしませんけれど。

お蕎麦の食べ具合を見ながら、蕎麦湯が供されたのだが、これがほぼ1リットルはあろうかというくらい、大量だった。これはもう大喜びで、どんどん飲ませていただいたのだが、時間とおなかの具合を考えて、蕎麦猪口に2杯で終わりにせざるを得なかった。残された蕎麦湯に、女々しい心が残った。

徳利から蕎麦猪口に蕎麦つゆを移すと、徳利の構造上、どうしても多少の蕎麦つゆが垂れてしまうことと、お店がいまいち清潔ピカピカではないこと、また、蕎麦湯を呑みきれなかったことがくれぐれも残念だった。またここに伺いたいと強く強く思った。流れているクラシックもなかなかいいと思った。蕎麦つゆの謎を解くまで、折を見て何度か通いたい。まだ私の中での”初鞍馬”は、終わっていないと思った。

良い;誰でも知っている、西荻の本格派お蕎麦屋さん。泣く子も黙る名店、と個人的には認識している。
もっと良くなる;このままでいいかな?徳利の形も変えていただくとなお良いです。お掃除もうすこしだけお願いします。そうです私は清潔病なのです。
また行く?;Yes!
総評;西荻窪の泣く子も黙る名店。あと何回か通わないと、本当のところを理解できないような気がしている。とりあえず、ここのお蕎麦は“うまい”です。スバラシイ。
トイレ;未使用



2016年2月 再訪 箱盛りそば 大もり  1340エン
        

仕事のついでに幸運にも西荻に足を運ぶことができた。当然のように鞍馬にお邪魔した。比較的早い時間だったためか、並ばずにお蕎麦を楽しむことができた。しかも今日はこのまま家に帰ることができる。となれば、呑まない法はないだろう。ということで、お気に入りの田酒をお願いした。上品なガラスの水差しのなかで涼しげに揺れている田酒、素晴らしい。おちょこもずっしりとしたガラスのものだったが、呑み口が薄いのが良かった。のんびりとなめていると、前回同様の箱盛り蕎麦。お蕎麦だけかわいい女の子が出してくれた。個人的にはおかみさんでも十分うれしいのですけれど。それで前回同様、玄蕎麦は違うのだろうけれど、ブレのないお蕎麦を一心不乱に手繰って、今日の鞍馬体験を終えたのであった。今日も素晴らしかった。ごちそうさまでした。今日はたっぷりと湯桶に満たされた蕎麦湯を根性で全部飲み干して、達成感とともにお店を後にしました。満足しました。しかしこのお店のお客さんの平均年齢は驚くほど高い、、、、。オレなんか小僧っこだ。


2017/9 再訪 箱盛りそば おおもり 1340エン

幸いにして鞍馬を再訪することができた。我ながらなんと運のいいことよ。昼さがりに伺ったのだが、例によって年齢相が高いお客さんたちがいい雰囲気を醸し出している。常連と思われる方々は、のんびりと昼酒を楽しんでおられる。私は残念ながら雑用で忙殺されており、午後の予定が詰まっているためよだれを垂らして我慢するしかない。いつものように角盆に清潔な紙がしかれ、小皿に輪切りの繊細なさらし葱、大根おろし、細かくすりおろされた生山葵。その脇には小さな蕎麦猪口と、おそらく蕎麦つゆを供するためにわざわざ作らせた広口の徳利に少量の蕎麦つゆ。これだけでお酒が呑めるのに、、、いや、今日は我慢だ。冷たいお茶を飲みながらじっくりと待つ。しかしあまり混んでいなかったためか、ほどなく箱盛りそばが供された。蓋を開けてみると、見目麗しいきれいなお蕎麦。しかしお蕎麦の薫りは前回よりも控えめな印象。それ以外はぶれを感じさせない、質の高い完成されたお蕎麦だ。特筆すべきは蕎麦つゆだ。今日の蕎麦つゆは、高いレベルに洗練された端正なつゆであり、そのまま全て飲み干したい衝動に駆られて我慢するのがつらかった。神田まつやより薄め、甘さ控えめ、出汁の方向性が違ってカツヲ小魚系以外のものがすこし加えられているようだ。全体のまとまりは大変結構であり、お蕎麦と一緒でなくてもすでに完成された“料理”になっていると感じた。

なんとか自分を律しきって落ち着きを取り戻し、いつものルーチン通りにお蕎麦を楽しむことにした。まずはお蕎麦にお鼻ペッタリして薫りを全身で味わう。もう一度蕎麦つゆをすすってお蕎麦とのバランスを考える。結局半分弱程度お蕎麦をくぐらせることとした。あとは夢中の蕎麦時間で、あっという間にお蕎麦を手繰り終わってしまった。なんのかんの言ってもとてもおいしいお蕎麦だ。薫りがもうすこしだけ強めで、もりがもっと大きければ、注文の付けようがないスバラシイお蕎麦だ。今日もごちそうさまでした。

終わりに近づくにしたがって濃さをましてどろりとしてくる、別仕立てと思われる湯桶
にみたされた蕎麦湯を、夢中で全て飲み干して、満足してお店を後にした私なのだった。ダメだ今日は頭が回らない、、、



2018/5 再訪 箱盛りそば おおもり 1340エン
四季桜        700エン
本日も大変結構でした。しかしお子さんが騒ぎまわり、親御さんがこれを放置しておられたのには閉口。静かに、しかも無心に蕎麦を食べているお子さんはほほえましいのだが、小体なお店なので走り回る子供はどうしようもない。オジサンは退散するしかない。



2019/7 再訪 箱盛りそば おおもり 1340エン
       四季桜        700エン

本日も大変結構でした。お客さんが奇跡的に少なく、お店を短時間独占できたのも最高でした。四季桜もいつも通り”サラウマ”で、とっても満足。




2023/1 再訪 箱盛りそば おおもり 1430エン(税込み)

思い切って再訪。久しぶりに蕎麦らしい蕎麦を口にすることができて幸せだった。幸いにして比較的リスクの低い環境で食事を楽しむことができた。穀物らしい甘い香りを放つ蕎麦、深みのあるいつもの蕎麦つゆ、透明なさらしネギ、おろしたての生わさび、水分を程よくきった大根おろし、ポタージュ状の蕎麦湯、、、。すべてが大変結構でした。幸せな30分を久々に堪能させていただいた。ありがとうございました。おおもりは箱ではなく縦に割られた竹にのせて供されたが、以前からこうだったっけ?ほんとはお酒欲しかったけれど事情があってお茶のみ。お茶もお代わりさせていただいたのだが、こちらも大変結構でした。



2023/4 再訪 箱盛りそば おおもり 1485エン(税込み)

機会を得て再訪。いつもながらの素晴らしいお蕎麦を口にすることができて幸せだった。穀物らしい甘い香りを放つ蕎麦、透明なさらしネギ、おろしたての生わさび、水分を程よくきった大根おろし、ポタージュ状の蕎麦湯、、、。深みのあるいつもの蕎麦つゆ、、、あれ?そばつゆが少しおかしいかも。なんだか薄く感じられるのだ。私の体調のせいかもしれないが、一応素直に感じた通りを記載しておく。蕎麦湯で薄めて味わってもやはり同じ印象。深みとわずかな発酵的な味わいがいつもと比べるとすくなくて残念。しかしそれ以外はいつもどおり、たいへん結構でした。横綱相撲的お蕎麦?ともあれ、幸せな30分を久々に堪能させていただいた。ありがとうございました。おおもりは本日は以前同様箱に入って供されたのだが、やっぱりこの方が落ち着きがいいかな。ほんとはお酒欲しかったけれど事情があってお茶のみ。こちらも大変結構でした。

お蕎麦屋さんで並ぶことはしない私なのだが、たくさんの人が店の間に並んでいるのに、それを完全に無視して、まったりとたくさんの料理を広げてお酒を飲んでのんびりしている人たちがいたのだが、私にはそれはできないな。そりゃ気に入ったいい店でのんびりしたいよオレだって。でも日本人としてはどうなんだろう。人を待たせてむしろ気分がいいのか?狭い日本なのに自分さえよければいいのか?蕎麦屋に子供を連れてきて好き勝手に騒がせているのも同じだ。今日のドモコは比較的おとなしくしていたので気にならず幸いだった。以前に名人級の蕎麦食いのドモコがいて惚れ惚れしたこともあったよなあ。まあとにかく、お店が混んでいるのなら早めに切り上げて、このお店で食べる幸せを早めにみんなで分け合った方がいいかな、と思ってしまうのだ。赤い顔をして、よーじで大きな音を立てているお金持ちそうなご老人がいたが、私はこういうのは好きではないな。日本人はどうなってしまったんだ。

悲しい気持ちで電車に乗っていたところ、小さなドモコをつれた初老の男性が、空いた席にドモコを座らせた。隣に座っていたインド系とみられる男性は、嫌な顔をしていたのだが、それでも立ち上がって初老の男性、おそらくじいちゃんだと思うのだが、彼にへたな日本語で”ドゾドゾ”といって席を譲った。私はびっくりすると同時に、ものすごく幸せになった。当たり前だが礼儀正しく思いやりのある外国の方はたくさんいるのだ。それにしても初老のじいちゃんが、優しくしてくれた外人さん(この言い方はよくないかな)にきちんとお礼を言わなかった。そのことがたいへん残念であった。

まあ、プラスマイナスゼロの一日だったと言えるのかもしれない。



2023/12 再訪 箱盛りそば おおもり 1485エン

いつもの素晴らしいお蕎麦を久しぶりに堪能した。店内の温度が低かったので、自分の味覚が鈍くなってしまったのが残念だった。お蕎麦は文句なし。いつも通りのクオリティだ。そばつゆをそのまま半分以上ごくごく飲んでしまった。至福の時間だった。

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2023/11/22 Mastery Bridge [音楽]

2023/11/22   Mastery Bridge


Leo Fenderはおそらく天才だ。諸説あるが、何もないところからスタンダードとなる楽器を生み出すなんて普通の人間にできることではない。しかも複数の後世に残る楽器を生み出しているのだ。そういう特別な存在であるLeoなので、彼の作った楽器、彼の考えた楽器の仕様には、必ず意味がある筈だ。とりあえず間違いない。

しかし、それにしてもJazzMasterのブリッジ~トレモロの仕様には驚かされる。チューニングの安定性がほぼ全く担保されていないからだ。しかしJMという個性的な楽器の開発には歴史的な背景がある。当時のJazz系のMusicianの多くはおそらくGibsonに流れたため、起死回生の一手をLeoが打ったのだろう。思い切った、というか、非常に面白い作りをしている。とくにブリッジの仕様や、テイルピース(トレモロ)までの弦の張られ方など、ユニークだ。しかし切り口を変えて眺めてみると、Gibson系の設定に似ていると言えなくもない。ブリッジの構造なんでGibsonそのものだし、ブリッジからテイルピースまでの弦の貼り方なんかも、伝統的なフルアコなんかと似ている。ブリッジからテイルピースまでの距離が長いため、ロングスケールにしてはテンションが弱めに設定されていることもよく考えられていると思う。スケールが短いGibsonに寄せていると言えないこともない。しかしブリッジ全体が二つの点を支点にしてトレモロをかけると前後に揺さぶられるように大きく動くというのは革命的というかめちゃくちゃというか、、、とにかくものすごい設定だ。チューニングにシビアなギタリストにはとても使えないつくりになっている。自分も考える打に恐ろしいと思う。絶対無理、というヤツだ。いろいろと調整して名人芸的な使い方をすれば、、、というのは理解できるが、物には限度があるというものだ。JMを真剣に使うのであれば、ブリッジを固定して、トレモロを使うときは、コマの上の弦を滑らせるしかない。そうではないだろうか?誰でも思いつく単純なアイディアなのだが、実際の製品に落とし込んでそれなりの成功を収めているのはMastery Bridgeの製品位しかないと思う。そもそもあまり人気のないJMの、しかもなんだかマニアックなパーツであるため、量産効果は望むべくもなく、単価は高めに設定されている。しかも円安が叫ばれる昨今、日本国内での販売価格は驚くほど高い。なので、ドルを持っている人は個人輸入を試みるべきだろう。詳細は省くが、私は廉価なものであれば個人輸入することに慣れているので、てもとにJMがないにもかからわず、近い将来の購入の可能性を考えて、夜間に、まあストレス解消の最後の手段でもあるのだが、この会社の製品をぽちってしまった。もう1週間は経っているのだが、なかなか話が進まない。送料をケチったのがいけなかったのかもしれないが、なんともイライラさせられる。今空の上なのだろうか?海の上ではないと思いたい。

ロック付きペグ、つばだし指板、弦間隔を最適化したハムバッカー、HSHの設定、シングルサイズのハムバッカ―、ノイズレスPU、フロイドローズ、2点支持のトレモロ、5点式のブレードスイッチ、弦が切れにくい駒、ロック式のストラップピン等々、Fenderの楽器の欠点を補い、機能を拡張するModifyは枚挙にいとまがないが、この領域では、つばだし指板の開発など、日本人もけっこう頑張って存在感を示している。素晴らしいことだ。Mastery Bridgeも、こういった一連の機能改善~拡張パーツの一つのスタンダードになりつつあるのではないか、と、個人的には考えている。また報告したい。


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2023/12/06   Mastery Bridge [音楽]

2023/12/06   Mastery Bridge



Mastery.jpg












ようやくついたぜ


Delivered
JAPAN
December 5, 2023, 12:01 pm

Out for Delivery
JAPAN
December 5, 2023, 8:55 am

Arrival at Post Office
JAPAN
December 5, 2023, 3:08 am

Processed through Facility
KAWASAKI PORT, JAPAN
December 5, 2023, 1:00 am

Customs Clearance Processing Complete
JAPAN
December 5, 2023, 12:59 am

Held in Customs
KAWASAKI PORT, JAPAN
December 4, 2023, 9:00 am

Customs Clearance
JAPAN
December 4, 2023, 8:59 am

Processed Through Facility
JAPAN
December 3, 2023, 3:52 pm

Departed
TOKYO, JAPAN
December 1, 2023, 8:45 pm

Departed
CHICAGO, UNITED STATES
November 30, 2023, 3:51 am

Arrived
CHICAGO, UNITED STATES
November 27, 2023, 9:54 am

Processed Through USPS Regional Facility
CHICAGO IL INTERNATIONAL DISTRIBUTION CENTER
November 26, 2023, 5:33 pm

Processed Through USPS Regional Facility
CHICAGO IL INTERNATIONAL DISTRIBUTION CENTER
November 26, 2023, 5:29 pm

Shipment Received, Package Acceptance Pending
CHICAGO, IL 60607
November 22, 2023, 4:04 pm

Arrived at USPS Regional Facility
CHICAGO IL INTERNATIONAL DISTRIBUTION CENTER, UNITED STATES
November 21, 2023, 11:52 am

Arrived Shipping Partner Facility, USPS Awaiting Item
ITASCA, IL 60143
November 20, 2023, 11:36 pm
Shipping Partner: GlobalPost

Arrived Shipping Partner Facility, USPS Awaiting Item
CAROL STREAM, IL 60199
November 20, 2023, 6:27 am
Shipping Partner: GlobalPost

Arrived Shipping Partner Facility, USPS Awaiting Item
CAROL STREAM, IL 60199
November 19, 2023, 2:44 pm
Shipping Partner: GlobalPost

Arrived Shipping Partner Facility, USPS Awaiting Item
CAROL STREAM, IL 60199
November 18, 2023, 3:20 pm
Shipping Partner: GlobalPost

Departed Shipping Partner Facility, USPS Awaiting Item
AURORA, IL 60502
November 18, 2023, 2:35 pm
Shipping Partner: GlobalPost

Arrived Shipping Partner Facility, USPS Awaiting Item
AURORA, IL 60502
November 18, 2023, 12:31 pm
Shipping Partner: GlobalPost

Arrived Shipping Partner Facility, USPS Awaiting Item
SAINT PAUL, MN 55131
November 17, 2023, 10:23 pm
Shipping Partner: GlobalPost

Arrived Shipping Partner Facility, USPS Awaiting Item
MINNEAPOLIS, MN 55416
November 17, 2023, 5:26 pm
Shipping Partner: GlobalPost

Shipping Label Created, USPS Awaiting Item
MINNEAPOLIS, MN 55416
November 17, 2023, 2:32 pm

タグ:Mastery Bridge
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2023 COLLECTION MADE IN JAPAN HERITAGE 60S JAZZMASTER [音楽]

2023 COLLECTION MADE IN JAPAN HERITAGE 60S JAZZMASTER



JM2023.jpg












何も考えずにこいつを手に入れた。手元に着た楽器は、まあそれなりに丁寧に作られている。しかし細かく見てみると、Bodyのバックに浅い細い長い傷。ボタンか何かでこすった後なんだろうと思う。Polishで軽く磨いてみても消えない。Dynaの品質管理はこんなもんか?まあそうなんだろう。かつて購入したDyna製の楽器で、ボディの一部にバフが当たっていなかったこともあったっけ。残念だがFujigenには軽く負けているな。ちょっと悲しいが仕方がない。店頭品よりはましと思ってあきらめるしかないか。せっかくFenderから小売店を通さずに出来立てほやほやの楽器を直接買ったのに残念だ。運送業者にギター好きな人がいて、、、いやいやもうやめよう、失礼な発想は。とにかくもう細かくてくだらないことは考えないことにする。苦しいだけだからね。あ、低音弦のハイポジのあたりがなんだかアブラギッシュでてかてかしているぞ。こんなところだれかが弾くということは考えずらいので、、製造~搬送過程での問題だろう。まあこれもイイことにしよう。あ、この楽器の指板はローズのラウンド張りなんだ。そうなんだ。新しい発見だ。新品なのにローズが汚れていて、拭きあげるとクロスが真っ黒になる楽器は珍しくないような気がするのだがどうしてなんだろうか。

ボディを抱えた感じは、さすがに大きい。相対的にボディが薄い感じがするし、ネックが遠くについているような印象を受ける。しかし斜めに構えることが前提に設計されているので、座っていても立っていても演奏が楽だ。これがこの楽器を購入した目的なのでこれでいい。買った甲斐はあるというものだ。弾いてみると、スプリングの共鳴が結構あって、不思議な感じ。サスティンが短いのは構造上のものだろうか。なんかFenderのSolidギターを弾いている気がしない。もちろん胴鳴りはないわけだが。

ネックはどうだろうか、、、木目はあまりよくないな。数年前であればはねられた可能性があるほど、派手な鉱物混入のシミと節がある。ネックのにぎりはやや太めのCといったところ。ローポジが太めに設定されているのが私の手に馴染む。何とかこのままでも受け入れられるかなという印象だ。もう少し太いとなおいいのだが。指板のはじを丸めていないので少し指が痛いが、それでも結構弾きやすい。指板のRが7.25なので、昔の楽器を弾いている印象。コードにはいいが、チョーキングには向かないというヤツだ。しかしこれでいい、これがいい。自分的には十分つかえるとおもう。しかしすでに順ぞりしているのは何とかしてほしい。木部の管理がいまいちなのはいつものことだがこれも少し残念だ。自分で調整できない人はどうしているのだろう。

ともあれこの楽器、全体にきちんと作ってある。木材の質は最高ではないが良質、アルダーの3Pを覚悟したが、塗装を透かして詳しく検分したところ、2Pの可能性が高そうだ。Off Centerの2PというのはFenderの伝統なのか。しかしネックといい、ボディといい、塗装のせいもあるのかもしれないが、全体の鳴りはかなり控えめだ。生音はこもっている感じでぬけが悪い。手元にあるFCSとくらべても、MIJのLimited Collectionと比べても、正直ちょっと寂しい感じ。この感じ、つくりはいいがなりが控えめ、というのは、以前に短期間手元に置いてあったMIAのTele、JimmyPageのミラーテレに似ているかな。あの楽器は手に入れて、本気で付き合うつもりだったのだが、ナットの切り方に問題があって交換をお願いして、結局交換してもらう予定だった個体にも問題(センターずれ)があって、返品になってしまったんだっけ。残念だった。高いがサービスのいい信頼に足るお店だった。あれからわけのわからない買い物を繰り返してここまで来てしまったのだが、今手許になるこの完成度がいまいち低いマスプロ楽器で打ち止めにできるかどうか。わたしはこれでできると思っている。自分に必要なものはすべて盛り込まれているからね。アンプを通せばそれなりの音になるはずだ。まだ大きな音では鳴らしていないけれど大丈夫だと思う。

期待していた弦のテンションなのだが、想定より強めに感じる。指にまとわりつくような感じが欲しかったのだが、それは残念ながら手に入らないようだ。今後、トラスロッドを調整したり、弦高を下げたり、細かい設定を追い込みたいのだが、MasteryBridgeが来てからやろうかな。それまではこのまま弾いていこう。OriginalのBridgeは、質量が控えめに作られており、Leoが作っただけあってそれなりに考えられた構造で、結構よくできていると思うのだが、トレモロを使うと大変なことになるのはやはり想定通り、というか当初の想定を超えている。これはひどいよ。これではまったく音楽にならない、というのが正直な感想だ。この不安定なブリッジを手なづけてこの楽器を使い込んでいるつわものMusicianももちろんいるだろうけれど、私がやりたいことは楽器の調教ではなく音楽そのものなので、改良版のDefactStandardであるMastery Bridgeを装着してから設定を追い込みたいと考えている。とにかく腰を傷めずに長時間弾いていられる楽器が必要なんだよ今のオレには、うん。あとは”色”かな。この色の楽器が欲しかった。

まじめなハナシ、この楽器は”形”と”色”を買ったようなものなのだ。それにしてもSonicBlueっていい色だなあ。たしか昔Cadelacを塗った色かなにかだった筈だ。私の楽器はとりあえずこの色がいいな。この色で全てそろえてしまおうか?これで2本目なのだよ。もういいかげんにしろと、天下来声が聞こえてくる。わかっている、わかっているけどやめられないのだ。しかし自分的にももうこれでやめにしたいのだが。この楽器を引き倒すことができるかどうか。とりあえずMasteryBridgeが手元に届くのをまって本格的に稼働させるつもりだ。その他もろもろ、つまらないものを買っているのだがまた報告したい。読んでくれる人はあまりいないだろうけれど。

その後ブリッジまわりをいじり倒しているのだが、調整すればするほど驚くほど楽器の鳴りが変わり、自分の好みに楽器が近づいていく。調整することになれているものにとっては、これは素晴らしい持ち味だと思われる。Bridgeを変えてしまう前に、とりあえずOriginalを弄り回して楽しみたいと思う。久しぶりに純粋に楽しい。この楽器と一緒にいればとりあえず幸せだ。

タグ:JAZZMASTER Fender
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2023/12/09   Mastery BridgeのSet up [音楽]

2023/12/09   Mastery BridgeのSet up



Mastery.jpg












こういう作業は気力体力が充実していると大変楽しい。なので、よく寝て、早起きして、作業に臨んだ。今回の作業の質は80点だ。弦を外し、ネックを外して、まずロッドを回す。新しいにもかかわらず木部がかなり動いて、この個体の場合は乾燥しており、ロッドが全く効いていない。ゆるゆるにして、それからナットが効きだすまでゆっくりをドライバをまわす。いったん止めて、45度くらい回してみる。通常はこれでいったん弦を張って様子を見るのだが、木部とロッドがなじんでいない印象。更に45度回した時点である程度しっくり来たので、この段階でしばらく様子を見ることとした。指板にオイルを塗って清掃。この作業でもネックが多少動くのは言うまでもない。ずいぶん乾燥していたからね。また、高音部のテカリはフレットを打ち込む際のボンドをふき取った跡らしいことが分かった。今回はオイルはあまりたくさん使わずにふき取り、取り付け準備完了。ここで全体をチェックしてみると、木部のつくりはほぼ完ぺき、さすが日本製だ。しかしヘッドに弦を巻いた際にこすりつけたらしい傷を発見。マイナス1ポイント。それから高音部の指板脇にも塗装の乱れがある。あまり時間的な余裕がない作業を要求されているのかなあ、と勝手に想像した。ボディの浅い長い傷マイナス1ポイントもあるので、全部でマイナス3ポイントくらいかな。しかしネックは2023/4の製造とある。とすると、製造してから半年ほど、保管されていたということになるのだろうか。このシリーズは、100本前後の小ロットの生産とは聞いているが(この色は売れないので50本という噂を聞いたが本当か?)、基本はマスプロダクションなのでいろいろあるのだろう。ともあれ、DynaやFenderには木部の乾燥にはもう少し気を遣ってほしいかな。これは販売店ではなく、製造~保管されていた過程での問題なのだから。Dynaの楽器は仕上げに多少雑なところが残されていて愛嬌があるのだが、これまで手にした楽器はすべて、手に入れてからかなり木部が動いているので、必ずしも言い過ぎではないだろうと思われる。フジゲンやFCSと比較するのは無理があるのかもしれないが、事実は事実として指摘しておきたい。なので、店頭でタメシビキをしても、本来の音は聞くことができないわけだ。自分でセッティングを煮詰められない人は、長い間そのまま楽器を使うのではないだろうか。


Head Scar.jpg












しかしそれ以外、さすが日本製の楽器で問題は認められない。このあたりはMIMとかMIAなどと比較した場合、安心感がある。特にボディの塗装の質感なんかは手元にあるFCSの楽器に迫る味わいで大変結構だ。ネックポケットなどをしげしげと観察して撮影。やはりOff centerの2ピースアルダーで、結構質が高い木材が使われているようで安心した。よし、ネックを元に戻して完了だ。作業の途中でネックをポロリと落としてしまったのだが、もふもふのジュータンと厚手のタオルを抜け目なく弾いてあったのでノーダメージ、JazzmasterはやはりHeadが大きく重いので、ストラトと同じようなやり方ではうまくいかないことがあるぞ、ということだろう。とにかく作業場のヒヤリハットがあったので、作業全体の質は大きく下がってマイナス20点だ。ネックポケット内のネックの両側にボディが押し付けられた跡がついている。木部が縮んだのか塗装の問題なのか。気に入らないが見えないところなのでまあいいことにする。これは問題にはならないだろう。さて、ネックをボディに合わせよう。幸いにして、ネックポケットの工作精度はかなり高いので、弦を張らずに木部の造作を頼りにネックを固定。念のため本締めは弦を張って確認してからにしよう。アルダーなので、ネックを固定するプレートがボディに沈む感覚が全くないので気を遣わないすむのがいい。やっぱりLeoが設定した通り、アルダーボディ、メイプルネック、ローズ指板という組み合わせが王道なんだなあ、と、こんなところでもしみじみ実感した。自分で楽器をいじらない人にはわからない感覚だろうが。

その後、本日のメインイベント、MasteryBridgeの取り付けた。Originalのブリッジも繊細な造りで大変よくできており、何の文句もないのだが、チューニングが安定しないのは受け入れがたいので、容赦なく交換だ。と言ってもOriginalは大切に保管することが言うまでもない。この個体についているブリッジのスタッドは、アメリカのインチサイズに準拠していることが分かったので、わざわざM2という、日本製の楽器につかるスタッドがついた、少しお高い製品を購入したのだが、結局付属した特別なスタッドを使うことなく、もともと組みこまれていたスタッドをそのまま使うことができた。日本独自仕様、つまりミリ規格で作られた製品の方がスタットが微妙に太いので、この設定を変えることで音が変わることは間違いないが、手元の楽器では試しようがない。まあこのパーツも大切に保管しておくことにしたい。

このブリッジはかなり高価なのだが、パーツのねじ切りがいまいち正確ではないようで、細いアレンレンチでボルトを回すときの抵抗が気持ち悪い。ネジの中心に雌ネジを切るといったような細かい細工がなされているので仕方がないのかもしれないが、切削油がべったりとついていたり、かなり家内制手工業的な造りの製品だ。雌ネジをなめることは避けたいので、何度も設定を変えるようなことはしないほうがよさそうだ。まあ小さな会社のようなので、お願いすれば細かいパーツを分けてもらえるのかもしれないが。Joe Bardenのブリッジを買ったときなんか、直接相談して、小さなボルトの短いものを売ってもらったりしたっけ。こういうところ、会社の性格にもよると思うが、けっこう小回りの利くCustomerSupportをしてくれる会社もアメリカにはあるように思う。あくまで個人的な感想だが。

ということで、Bridgeを交換して弦を張りなおして、、、ダダリオが張ってあるのでいまいち指に馴染まないのだが、、、私は長年使っているアニーボールの弾き心地が何より好きなのだ、、、ブリッジを調整、ネックがほぼまっすぐになっているので限界近くまで弦高を落としてオクターブをざっと合わせた。

弾いてみると、楽器全体が一体となって歌う感じが出てきている。ボディとネックがなる感じは以前同様乏しいのだが、Bridge交換によって好みはあるだろうが楽器としてのポテンシャルは上がったことは間違いない。チューニングは安定しているし、なんといっても、ぜんたいになんていうかふにゃっとした感じが減ったようだ。作業前のふにゃっとしたジャズマスも、実は好きなのだが、やっぱり真剣に音楽と向き合うのであれば、交換後の方がポテンシャルがはるかに高い。よし、ここまではOKだ。しばらくこのままの設定で細かい部分を煮詰めていこうと思う。



Bridge.jpg












あとは、、、おはずかしいはなしだが、久しぶりにWarmothで私の手に合うProfileのネックを注文してしまったのだ。これはBirdseyeメイプルワンピース、しかし指板のRはすこし大きめ、しかもコンパウンドラディウスで作ってみることにした。引き込むほどに汚れていく指板の風情を楽しもうという魂胆だ。新しいネックを手に入れると、結局新しいボディが欲しくなって楽器が増えてしまう法則も身をもって知っているが、なんとかそれをせずに済ませたいものだと考えている。このネックには、ポストの長さを調整できるGotoh製品、しかも510グレードのペグを合わせるつもりでいる。ボタンを白いプラにするか、銀色にするかを考え中だ。じつは手もとに金色の510グレードの素晴らしいペグがあるのだが、今回は出番とはならないかな。ペグだけ金色ではバランスが悪いからね。

もうちょっと書いちゃおう。この楽器は、私の理解では、Gibsonに寄せたFender制の楽器だ。ブリッジとか、テイルピースまでの弦の張り方とか、そこだけみれば伝統的なフルアコそのもので、それはつまりGibsonとおなじということだ。ブリッジからテイルピースまでの距離が長く、角度が緩い設定になっているため、テンションが緩くなり、サスティンがやや乏しい音が出力されることになる。楽器が開発された1950年代は、結構太い弦、おそらく3弦などはまだ巻弦が使われていたため、こういった設定でも問題なかったものと思われる。しかし現代の細い弦をつかうと、ブリッジにかかるテンションが足りずに何も考えずにガンガン激しく弾くと弦落ちするというわけだ。そこのところをよく理解してこの楽器と付き合う必要がある、さて。私の考えでは、そういった設定のブリッジとテイルピースを使う場合は、ネックに角度をつけてボディに仕込む必要がある筈だ。なので、Vintageの場合はネックポケットにバルカンファイバーのシムが置かれていることが多いと理解している。これは理屈通り、きわめて合理的な設定だ。しかるに、だ。私の手許に来たこの楽器の場合、ネックポケットは水平に削られているにもかかわらず、シムは入っていない。なので、これまでさんざんお世話になってきたStuMacに売られている、角度がついたシムを購入、こいつも今後試していく予定だ。

StuMacSim.jpg












こんなやつなんだがお判りいただけるだろうか?メイプルの薄板に微妙な角度をつけて削ってあり、こいつをネックとボディの間に挟み込むとネックに角度がついた状態でボディと接合されるというわけだ。特殊な設備がなければ作れないパーツなので、値段は高めに設定されている。確か角度には3種類あるのだが、私の経験によれば、多くの場合一番緩い角度のシムで十分な効果が得られる。しかしこいつを使うと弾き心地とか音がかなり変わってしまい、その変化の方向性が予測を裏切ることが多いので、とにかくやってみるしかない。まあやってみるべきだろう。とりあえずオリジナルの状態で弾き込んでから、いろいろやって楽しむ予定だ。Warmothのネックが到着したらまた報告したい。今後暫くこの楽器で楽しめることを期待したい。

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2023/12/25   定点観測 [雑文]

2023/12/25   定点観測



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久しぶりだ。やっぱり歩くのでは運動の強度が足りないような気がして、嫌いな Run
を取り入れることにした。距離ではなく、心拍数をモニタしながら走ってみている。
しかしやはり走ることは好きではないなあ。
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2023-12-30   定点観測 [雑文]

2023/12/30   定点観測   



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一番やりたくないことを人生の最後になってやらされている、と嘆いていた先輩がおられたのだが、私もそういう状況に置かれているような気がする。職務上のこともそうだし、日常生活的にもそうなのだ。とりあえず、しばらく時間がある時に走ってみようか。短距離は好きだったのだが残念ながらもう全力疾走できるカラダではない。長距離は昔からはっきりと嫌いだし、私の体には合っていないと思う。そうではあるのだが、短時間に体に負荷をかけるのには走るしかなさそうだ。しばらく走ってみようと思う。いつまで続くかわからないが。
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