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2023/10/02   Heritage H575Custom 最近の様子 [音楽]

2023/10/02   Heritage H575Custom 最近の様子



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私の人生の鏡?H575Customなのだが、最近出番が少ない。というのは、フレットの減りが進んできたのでリフレットまでの時間を稼ぎたいというのが1つ、もう一つの理由は、ペグの調子がいまいちおかしいからだ。1弦など、弾いているうちにわずかに音程が下がってきてしまう。ヘッドにあるナットを少し締めて様子を見ていたが、あまり改善の様子がないので困っていた。Groverのペグは、グリスを追加してやれば永遠に使えるという神話があったのだが、よく調べてみると私のGroverは、確かによくできているとは思うが、K国製であるらしい。まあ、Potは我が愛する日本製だし、Heritageは状況に合わせて廉価で性能が高いパーツを使うのがお好きなようだ、さて。

それで群馬県の雄、Gotohさんに相談してペグを購入した。個人の購入はどうしても後回しにされるので、妥協なく自分が欲しい仕様のペグを手元にゲットするまでに、なななんと4か月かかった。この間、アメリカからFenderのアンプ用のノブ’(C国製かもしれない。加工精度が低いので、ゆがんでいたりするのだが、素材と言い仕上がりと言い、なんともいい味を出しているのだ。日本製ではこうはならないだろう。機能では日本製が世界一だが、”味”を楽しむ場合は輸入物の方がいいかな?)を輸入したりして楽しんでいたのだが、数日前ついにペグが手元に届いた!これはかっこいい、、、スバラシイ出来だ。Groverのものよりスマートでやや小ぶり。渋い金色に塗ってもらった。私のギターには金色のパーツがたくさんついており、全身トラ模様でギラギラしているので、金色を一部黒に置き換えて、落ち着いた楽器にしたいと考えてペグのボタンはゴールドではなくエボニーにしてみた。お風呂に入って全身を清めてから作業にあたったのだが、ほぼ100%、満点の作業ができた。穴の開け方やスクリュウの締め込みトルクなど、Heritageは丁寧な仕事をしていることが確認できてうれしかった。いい楽器だよこれ。ただ、ペグが想像よりも小さかったので全体のバランスがすこし変わってしまったが、これはまあいいだろう。ヘッドが軽い方が私的には使いやすいしね。新しいペグの耐久性については何年か使ってみないとわからないが、機能はとにかく最高で、巻き心地はうっとりするほど気持ちがいいし、21:1のギヤ比のものにしたのでチューニングが決まること決まることなんとも素晴らしい。使い込めばエボニーがすり減ったり傷ついたりしていい味が出てくることを期待したい。たのしみ楽しみ。

ということで、写真を張ってみたのだが、とりあえずこんな感じの楽器になりました。金と黒が一緒になると、なんかこれ見よがしで下品な感じになってしまうのね、、、。それでも、しばらくはこのままの状態でこの楽器を愛でていきたいと思っている。テイルピースにHeritageのHが入っており、装飾の皮かなんかが張ってあるのが気に入らないので、本当は普通のシンプルなブランコ型のテイルピースに代えることができると嬉しいのだが、独自の規格で作られているようなので、これはなかなか難しそうだ。それ以外は文句なしの楽器になったので、フレットはへるかもしれないがガンガン弾いていきたい。ありがたやありがたや。

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2023/10/01   体にやさしい楽器 [音楽]

2023/10/01   体にやさしい楽器



ということで、毎日JazzGuitarの練習に血道をあげており、いつもと同じ壁にぶつかって絶望しているのだが、体にやさしい楽器はとりあえずストラトなので、ストラトを肩にぶら下げる機会が増えている。しかしセミアコへの興味がなくなるようなことはなく、暇なときにチクチクと調べたりして楽しんでいる。ラッカー仕上げでないとどうも気持ちが悪いので、ThreeDotsGuitarsのSH(ポリ仕上げ)はあきらめて、Tokaiの楽器を狙っていたのだが、当該の機種はモデルチェンジを控えており、流通在庫がなくなってしまったら楽器の仕様が変わるのだそうだ。もちろん値段が上がるであろうことは疑いようもないし、手間暇かかるラッカー仕上げではなくなってしまう可能性も高いと思われる。さあ困った。J.Guitarの先生にも楽器について相談したらやはりセミアコのことをよくわかっておられ、ArchtopTribute、SeventySeven等のかなり通な情報を提供していただいたが、オタクで耳年増な私はそのほとんどすべてを知っていた。エピフォンとか中古とかという提案にはちょっとそれは、、、、とその時は思ったのだが、先生の提案のおかげで一つ思い出したことがある。私の旧友が古いYamahaのセミアコを持っており、全く弾いていないので持っていくか?と以前に持ちかけられたことがあったのだ。その際は短期間楽器を預かって、表面だけきれいにして、それで彼に返却したんだっけ。それで今朝方久しぶりに彼にメールをして、貸してくれない?売ってくれてもいいんだけれど、と言ってみたら、すぐに返事が来てしばらく貸してくれることになった。ああ、楽器ってこうやって手もとに来てもいいんだよなあ。犬だって買うよりも知り合いかららった方がいいよなあ。今の私は暇も体力もないが、楽器に関する情報はとってもたくさん持っているし、楽器の調整に関しての経験も昔とはけた違いだ。必要があればパーツを買いそろえる程度のお金もあるしね。ということで、友人の楽器をしばらく借り受けてそれが自分に合うかどうか手元に置かせてもらうことにした。往年の名器が今の私にどう見えるか、というのはなんだかとっても興味深い。貸主はものにこだわらない男なのでおそらく楽器はずいぶん汚れていると思うのだが、いまから楽器に会うのがすごく楽しみだ。



2023/10/04
友人はイキナリ楽器を職場に持ってきた。というか持ってきてくれた。なんとなくそんな気がしていたのだが、本当に職場に出現した。私の職場にお友達が突然出現するというのはなんだかおかしなもので、結構緊張してしまった。ともあれ、往年の名器を好きなだけ貸してくれるというので、ありがたくお借りした。大切に持って帰った。しかしなんかかび臭いなこのケース。中身は大丈夫だろうか?一晩玄関で様子を見て、本日ケースをきれいに拭きまくったのだが、これはも・の・す・ご・く・汚い。ずっと物置だったんだろうか。古いお寺や木造の家屋、つまり木材の表面がかびてしまった匂いがするのだ。こいつは手ごわいぜ。かれは新築のマンション住まいと聞いているのだがどうしてこうなる?数年間ほとんどケースを開けていないというので、中身は大丈夫だろうか。マジで心配になってしまう。ケースの掃除を終えて、ちょっとだけ中身を見てみたのだが、幸いにして楽器本体は大丈夫そうだ。しかしFホールを覗くと、、、、これはカビだな、困ったもんだ。しかしケースのようなやばいにおいはしないので何とかなりそうだ。つらつらと眺めてみると、楽器本体に結構傷はついているが、楽器としての佇まいはなかなかのものだ。あ、これなんかOrangeスクイーザーの傷跡だよなきっと。あいつ昔使ってたっけあのコンプ。さてどうするか。もう一晩玄関に寝かせて、ケースの拭き掃除をして、かび臭さがなくなったら本体の清掃に取り掛かろうと思う。しかしケースは新しいのを買った方がいいかな、というのが正直な感想だ。それはそれとして、友人からの楽器の貸与は大変ありがたいことなのでしっかりと手を入れてから存分に楽しみたいと思う。あ、雨が降ってきた。ケースの掃除は明日の夜に延期だな、、、。まあ気長に付き合おうと思う。

手元にWipe-on-polyもあるし、気になっていたペグの分解方法もわかったし、レストア、、、というよりもお掃除は私の技術でできる範囲に収まりそうだ。内臓の交換や分解はしないつもりでいるが、何とかなるだろう。たのしみだなあ、、、どんな音がするんだろうなあ、、、。懐かしいなあ、、、。楽器って素敵だな。
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Yamaha SA レストア① [音楽]

Yamaha SA レストア①



Day1 楽器を受け取る。大切に持って帰ったが、ハードケースの表面に張られたビニルレザーがベニヤからはがれつつあり、全体からかび臭いにおいが。椅子に乗せて持って帰ったのだが、クルマの内部は大丈夫だろうか?ウェットティシューで拭き上げてみたが、黒というか黄色というか、いつまでたっても汚れが取り切れない。表面が濡れてしまったので30分ほどで終了。乾くまで待つ。



Day2 前回の続きを。同じようにウェットティシューで拭き上げ。きれいになっているはずなのだが、なかなかきれいにならず、いつまでたってもティシューは汚れたままである。何が起こっているんだ?しかしカビのにおいは多少収まっているように思われる。いい加減表面が濡れてしまったので、疲れ果てて終了。カビが取り切れるということはないだろうな、と思われる。はがれたビニルレザーの貼り直しをしなくては。それから、仕上げにアルコールで除菌してみるつもりだ。時間がかかるし汚いし、つらい仕事だが前向きに楽しみたい。小西だったかのボンドをAmazonで買おうかな。あいつでビニルレザーを貼りなおしたい。待ちきれずケースを開けて楽器本体を見てみたが、状態は悪くない。しかし指板はなんだかドロドロしており、触るのもおぞましいくらいだ。この先が思いやられる。不潔嫌いの私にやれる仕事なのだろうか、、、。弦も緩められずに張りっぱだったようで、つまりオーナーの楽器に対する愛情はもう尽きていたということなのだろう。ケースのかたを付けたら、次はようやく楽器本体だ。弦を外してブリッジ、テイルスピース、ペグに取り掛かる予定だ。木部は少しゆっくりやったほうがよさそうだな。しかしこのギターケース、よくできているが臭いしべとつくし付き合いたくなくなってきた。数万円でよさそうなケースを見つけたので、あきらめてしまいたいのだが、これはレストアなんだ、価値がある古いものなんだと自分を鼓舞してもうしばらく頑張ろうと思う。最後までたどり着けるだろうか?


ペグの分解方法がわかった。Web上に先人の教えが乗っていたのだ。なんともありがたいことだ。ホットメルトでペグの裏の飾り蓋、金属カバーに木片を張り付ければ、飾り蓋が簡単に外れるというのだ。こいつを外すことさえできれば、内部のウオームギアの清掃と給脂ができる。日本製の精度が高い筐体なので、メンテを怠らなければおそらく長く使えるだろう。ペグを買い替えることも考えていたのだが、古い楽器なのでオリジナリティを大切にしてレストアに臨むこととしたい。内部のサーキットなんかも、できるだけオリジナルを生かしたいと考えている。こんなことをしていると、やはり楽器を一から育てたい気持ちが、、、、新しいのが欲しいなあ。臭いのや嫌だなあ、、、。やっぱりTokaiがいいかなあ?だめだなこれじゃあ。とにかくこの楽器は、レストアが目的なので、時間をかけて楽しみたい。なので、手持ちの楽器を数本売りに出してみた、、、。売れるかどうか。我ながら言動にまとまりがない。何とかしないとね。
タグ:Yamaha SA
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Yamaha SA レストア② [音楽]

Yamaha SA レストア②



Day3 ケースは異常と言ってもいいような異臭を漂わせている。表面のビニルレザーにカビが生えているのだ。そいつをウェットティッシューでふき取ってみたのだが限界があるようなので、本日はアルコールジェルを使って戦ってみた。今日も厳しい戦いだったが、アルコールによってある程度カビ退治に成功したような気がしている。あと1日待ってみて、さらに掃除をすすめるか、もしくは思いきってケースごと室内に入れて次に進むかを決めたいと思う。ああ疲れたでしょう。いい汗かきました。幸いにしてビニルレザーははがれ切っていないので、カビは表面にとどまっているようだ。なので、アルコール消毒でなんとかなるのではないか?内部のベニヤにまでカビが回っていたら、あきらめて新しいケースを買おうかな、と、今のところ考えている。明朝を待て!異臭が収まっていることを期待したい。やっぱりこういった作業は時間がかかるので、焦ってもうまくいかないよな。じっくり行こうと考えている。
タグ:Yamaha SA
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2023/10/08   Malignant GAS ―セミアコ編;反省とかしないぜ― [音楽]

2023/10/08   Malignant GAS ―セミアコ編;反省とかしないぜ―



セミアコといえばGibsonES335なのだが、40マンはたいてもまともな楽器は(私の意見では)手に入らないとみた。世の中狂ってる。そうは思いませんか?それでもセミアコが欲しい。一本でいいからほしい。連休に音楽に打ち込むのはうつくしいが、GASに身をやつするのは我ながら狂っているとしか思えない。しかしもう反省とかしないんだぜ。セミアコといえば、気になっているのはTokaiとThreeDotsGuitarsの製品だ。Fujigenも気にならないことはないが、手を出しかねる状態が続いている。

結局、某楽器店まではるばる遠征してTokaiのES248を弾かせてもらった。ほんの数分で、”“あ、これはだめだ”となってしまったので数時間使った意味があったかどうか。しかし個人的には大変意味のある試奏だった。お店の湿度管理は今一つで、おそらく乾燥しすぎ。ネックは派手に順ぞりしており、ラッカー仕上げの表面は細かい傷らだけだった。レリック仕上げじゃないんだからこれじゃあかなり残念だ。このお店の系列で楽器を買わないほうがよさそうだ。ともかく、ぱっと握ってネックが細いと思ったのだが、ナット幅がGibson43mmに比べてTokaiは41mmだった。店員さんは感じのよい方だったが、あまりこういったことには詳しくないらしい。”Gibsonと同じ規格で作られている筈だ!”と主張しておられたのだが、ネックとか握れば秒でわかるじゃん?とおもった。手元の楽器は42mmが多いが、私の手は43mmの方が圧倒的に楽だという。残念だが、いや、むしろ幸いにして?、これでTokaiは私には合わないことがはっきりとした。それでも細部の仕上げなどはさすが国産の雄、すばらしいと思った。トップラッカーなので手触りも大変結構でした。しかしネックの形が手に合わなければ仕方がない。もうTokaiのことを考えるのはやめるしかない。TS175のモデルもあったはずだがどうなんだろう。興味は尽きないが人生は有限だ。次にいこう。

別の店に行って気になっていたThree Dots GuitarsのSHを見せていただいた。閉店間際だったので、けして広くないお店で店員さんが数人私の音出しをさめた目でながめている。しかしそんなの完全にシカトだ。店員さんにすごい奴だと一目置いて欲しいと思ったりはしない。いまだに楽器店での試奏は緊張するのできちんと弾けないことも多いしね。しかしこの楽器もほんの数分で“あ、これはだめだ”となってしまった。だめ、というか、わかってしまったのだ。つまり“寺田の楽器だ”ということだ。雑誌にはいろいろ書いてあり、いろいろな工場に相談して、いいとこどりをしたと書いてあったのだが、結局そういうことなのか?太目のマホガニーを固い塗料で固めたような表面がつるつるのネックの仕上がりはまさに寺田製と思った。この感じは嫌いではなく、実際数か月前にArchtopTributeを購入、不良品につき残念ながら返品しているのだった。そのあたりをベテランと思われるStaffの方にうかがってみると確かにそうだと。店員さんは、“他に箱モノ作っている工場なんて国内にはないですよ”とまでおっしゃった。確かにそうなのかもしれない。とすれば、ArchTopTributeの方を買った方がいいのかもしれない。チェックしたTopの厚さは測ってもらったところ4ミリであり、薄めなのかな?とおもった。ES335はどうなんだろう?ES175は5ミリと記憶しているのだが。トップのプライ数はわからないとのことであったが、私がFホールの断面を観察した感じでは3プライだった。

そうするとFujigenとTeradaとTokai以外に箱モノの楽器を作っているところは国内にはないのか?YamahaもひょっとするとOEMで寺田製なのかもしれない。こういったことはネックを握ってみれば1分でわかるので、やはり試奏は大切だと痛感した一日だった。収穫が多かったなあ。時間はかかったけれど得るものが多かった楽器屋さん行脚だった。

私の考えでは、国産の良質のセミアコは20万円前後が適価だと思われる。モノの値段がどんどん上がっていく一方で我々の給料は増えない我が国なので、それでは安すぎるというご意見もわからないではないが、たとえば上記のTokaiの最上級モデルはほんの数か月前までそれくらいの値段、20数マン円で我々の手に入っていたのだ。その頃はセミアコに手を出すことなど考えてもいなかったのだが、体にやさしいJazzGuitarが必要となれば、結局セミアコに話は落ち着く。無理して体に合わない楽器を手に入れても、長時間音楽に没頭することはできないからね。今のところ、私の場合、Stratocasterがもっとも体にやさしい楽器のようだ。しかしハムやPUのパワーの問題があり、必ずしも楽に弾けるわけではない。なので、体にやさしいハムバッカが付いた楽器をしばらく探すことになりそうだ。我ながら頭が狂っているいると思うがこればかりはどうしようもない。

手元にあるYamahaのレストアが進めはそれで済む話なのだが、難航しているのでどうなることやら、といったところだ。


2023/10/10   
その後もいろいろ愚かなことを繰り返しているのだが、ここ数日で、自分にはTeleしかないんだということが骨身にしみた。減らせる楽器はへらしていくか、、、。 そうするしかなさそうだ。ついに収束するときが来てしまったようだ。

タグ:gas セミアコ
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2023/10/18   徒然Mazda2 [クルマ]

2023/10/18   徒然Mazda2


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このテーマは久しぶりのような気がしている。しかしMazda2をずっと放置していたわけではない。塗装についた傷とか、ハンドルまわりの問題とか、いろいろ黒マツダに相談していたのだが、先方はかなり忙しかったらしく、自分の方にも時間に余裕がなく、どうにもCommunicationがうまくいかない。思った通りに整備をしてもらうことができず、時間とお金が無駄になってしまった。今回は、最大限向こうの都合に配慮して、剛性感は取り戻すことができたが、左右の操作感のバランスが狂ってしまったハンドルまわりと塗装関係を中心に整備をお願いした。今回は幸いにしてお話の進行がスムースであり、Communicationに問題はなく、こちらの意図をしっかり理解していただいて期待通りの整備をしていただくことができた。ぴかぴかの塗装は傷一つない仕上がりで、ハンドルも新車の時に近い信頼性や正確性が高いものに戻していただけた。やはりディーラーとのお付き合いだって対等な人間付き合いなのだから、先方の都合に合わせることも必要なんだろうと思った。それでいいよね。ヒトづきあいだからね。

仕上がってきたMazda2を駆って早速高速道路を走り回ってみたのだが、いつもながら限界は低いものの、命を預け、信頼してアクセルを踏んで、曲って、止まっていけるクルマに戻っている。小さくて安いクルマだが、思った通りに走ってくれるし、安っぽくはない。ただしきちんとした整備がなされていることが重要な前提だということが今回はっきりとわかった。整備さえされていれば、これは相当いいクルマだと今でもしみじみと感じている。クルマは値段じゃあないね。こいつはエバリはきかないし、路上では邪険にされることも多いけれど、できるだけ長くこのクルマを維持して楽しんでいきたい。

タグ:mazda2
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Yamaha SA レストア③ [音楽]

Yamaha SA レストア③



その後も少しずつではあるが、話は進んでいる。ハードケースはついにあきらめた。何度も何度もアルコールでたたかって、日光にあてて風に当てて、、、、。しかしそれでも異臭はなくならない。悪臭の程度は確かに減ったといっていいと思うのだが、控えめに言って室内に保管できるレベルではない。また、繰り返しのアルコール攻撃で、黒カビはほぼとれたと思うのだが、しつこくクリニングしていると、今度は黄色いカビが出てきて、これはさすがになんかこわい。シャレにならない。命の危険を感じる。毒だしてたりするかもしれないよね。間違っても酔っぱらってケースをなめたりできないなこれは。カビのせいでなんか喘息っぽくなってきたし、家人も体調が悪いという。クリニング屋さんに相談すると対応してくれる場合があると聞いたので、数件電話で当たってみたのだが、ケースの大きさを伝えたところ、すべてのお店で門前払いを食わされてしまった。ここまでやったのだから、もうすべての手は尽くしたといってもいいのではないだろうか。これ以上やると時間がかかるし体に悪いし家人に迷惑がかかるし、、、それだけは避けたい。もうこうなったら仕方がない、、、ので、詳細は書かないが泣く泣くハードケースを処分した。これは本当にほんとうに残念だった。それで、お世話になっているSound Houseに相談して、よさそうなハードケースをひとつ購入した。ツイードが張ってある、いかにも汚れそうなやつなんだが、売れ残ってバーゲンになっていたのでそいつを手に入れることにした。内部はビロード張りになっており、楽器にやさしそうだ。ああ、もうこれでケースの問題は解決したことにしよう、そうしよう。さて、これから、じっくりと時間をかけて、なんとか本体を救えないか頑張ってみようと思う。カビにやられていないといいのだが。

タグ:SA1200S YAMAHA
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Yamaha SA レストア④ [音楽]

Yamaha SA レストア④



今回はペグのお話だ。Yamahaの楽器は、かなりの頻度で独自のパーツが使われており、一般的にデファクトスタンダードとして流通しているパーツとは規格が異なることも珍しくない。今回はペグをどうしようか、ということなのだが、私のYamahaについているペグは、ギヤ比はあまり高くないものの、良質の金属を使ってしっかりと作られたもので、バラバラにして整備すれば、おそらくいつまでも使っていけると確信している。しかしメッキにあまり耐久性がないらしく、長期間使いこまれた楽器の場合、ペグのボタンのメッキがはがれていることが多いような印象を受ける。メッキが傷みやすいGoldではなく、通常のSilver仕上げの場合でも、この現象は起きているようだ。しかしそれでも使い続けられることには変わりない。40年以上経っても、だ。


手許にある楽器のペグを評価してみると、、、ほこりと油で少しべたべたしていたのだが、クロスで吹き上げるとピカピカに。トルク調整をして弦によるトルクのばらつきを整えてみたところ、状態はかなり良好で、このまま使えそうな印象だ。ヘッドから外してばらして掃除するつもりでいたのだが、そこまでしなくてもいいかな、と最終的に判断した。このまま使っていこう。もうすこしだけふきふきしようか。


事前に調べたところ、ペグのギヤはスチールのハウジングでおおわれており、そこに丸い窓が開いていて、窓にYamahaと書かれた“蓋”が圧入されている。このあたりのつくりが分からなかったので調べてみたのだが、ここはただ圧入されているだけで、カシメてあったり、ネジが切られていたりすることはないようだ。なので均等に力をかけて引き抜けばいいということになるのだが、その方法がわからない。ドライバを差し込むような隙間は見当たらない。先人の知恵を借りるしかないと腹を決めてネットの世界へ、、、と、幸いにしてあまり時間をかけずに情報が手に入った。グルーガン(ニチョ固定というやつだ)で木片などを張り付けて、それを使って引っこ抜けばいいとのこと。張り付けた後にどうやって木片をはがすのかはちょっと面倒くさそうだが、最悪熱を加えればグルーガンののりを溶かすことはできるはずだ。この“蓋”さえはずれれば、内部のグリスをふき取って新しいものに代えたり、将来を見据えた整備をすることは簡単だ。ペグの機能はシンプルで、高さ調整もロック機構もないためか、構造はかなり単純であり、全てを把握したうえで対処できそうだ。加工精度が高いので、きちんと手を加えれば今後長く使えそうだと確信した。そういえば、うつろな記憶に頼って記載すれば、ずいぶん昔のことになるが、Larry Caltonが335のペグが故障した際に、Yamahaの物に取り換えていたことがあったはずだ。おそらくメインのティーバーストの個体ではないと思われるが。


ということで、ペグに関しては表面的な掃除だけですませて先に進むことにした。ざっと見たところ、他の金属部品も大きな問題はなさそうなので、ざっと掃除をして弾いてみようか?
タグ:YAMAHA
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YamahaSA レストア⑤ [音楽]

YamahaSA レストア⑤



今回はナットのお話だ。私のYamahaのナットはおそらく牛骨製、ナットの幅は43ミリで、セミアコとしては標準的だと思う。ナットの溝の切り方は簡単ではなく、メーカーによって微妙な違いがある。長年のノウハウが必要な作業なのだ。個人の工房での作業などを拝見すると、一瞬で溝を切ってしまっているように見えるが、誰にでも気軽にできる作業ではない。うまく溝を切らないとおかしな音が出たり、チューニングやチョーキングがうまくできなくなってしまったりすることさえある。小さいけれどマジで大切なパーツなのだナットって。


メーカー製のナットは、様々な問題を避けるために、比較的浅い溝をきって1Frでの弦高を高めに設定してあることが多い。攻めた設定にすると、ユーザーによっては使い方に合わずにクレームが出るようなことがあるためだ。しかしナットを高めに設定してあると、弾くときに強めの力で弦を抑えることが必要になるため、弾き心地が、それもとくにLow positionの弾き心地がどうしても悪くなってしまう。なので、溝の深さ〜角度、弦の間隔、弦の溝の底の形、溝をまっすぐに切るか、山なりに切るか、など、本当に様々な要素を考えて、溝を切っていく必要があるのだ。USACGなどは、人によって好みが違うから、ナットを付けたネックを売るOptionは設定しないと言っていたっけ。


というようなものすごく重要なパーツなので、ナットは、現在の設定を測定〜記録したうえで、手持ちの溝切用の専用のやすり、大切にしているUO―Chikyuをつかって弦溝の底をわずかにさらったのみでOKとした。ナットの溝切に使うのであれば、これがおそらく最善最良の精密やすりだと思われる。つまり世界一だ。日本製の道具はやはり素晴らしいというしかない。しかしいつも感じることなのだが、6弦だけ1Frでの高さを高めに設定してあるのはなぜなのだろう?Gibson系の楽器はそのように設定されていることが多いようなのだが私はその答えを持っていない。Heritageも同じだ。Yamaha SAも同じだった。多くの会社がGibsonを模倣しているから?伝統?謎は謎を呼ぶばかりだ。そのうち時間と根気があったら、もし今後そういった機会があったら、久しぶりにナットを作り直してみようかと考えたりしている。まだ手許に油に漬け込んだ牛骨が何本か残っているのだ。牛骨をやすりで削ったときのにおいが何に似ているか、、、やったことがある人だけ知っている。むふふ。
タグ:Yamaha SA
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2023/10/20 Wilde Pick Up L-48TL by Bill and Becky Lawrence [音楽]

2023/10/20 Wilde Pick Up L-48TL by Bill and Becky Lawrence



久々に購入してみたBill LawrenceのL-48TLなのだが、こいつはテレのリア用のツインブレードPUだ。以前に使っていたことがあり、印象が良かったので再度の購入に踏み切ったのだが、日本までの送料込みで90ドルくらいだったと思う。通常のノイズレスも購入可能だったのだが、値段がぐっと上がっていたのでこちらを選んだ。フロントのJoe Bardenに合わせるので、ツインブレードが欲しかったというのも一つの理由だ。このPUの性能は折り紙付きだが、問題は製造技術が以前同様に保たれているかどうかだ。Billが亡くなってからの数年間は、未亡人のBeckyが娘さんの一人であるShallonと一緒にPUを製造しているというがその品質はどうなんだろう。おそらく仕入れた素材などはストックがあるだろうし、仕入れのルートなども確立されていると思われるのだが、機械での作業以外にも、人間がこまかい作業をする必要がある筈で、そのあたりがどうなっているのかどうか、不安を感じないわけではない。従前だって実際に作業しているのはすべてBillではなかったはずだし、それでも品質を維持できていたのだから今でも品質の高い製品を作り続けている可能性は必ずしも低くない筈だ。とにかくモノが届けば実際にそのクオリティを自分自身で確認できるので、つまり以前のものと同じかどうかはっきりとわかるので、その時を楽しみにしている。

Georgea州のMaconというところから発送されたのが10/14で、現在海を渡っているところだ。到着が楽しみだ。記録によれば、10/4に購入したのだが、物が地元の郵便局に届いたのが10/16で、随分のんびりしている。モノはすでにストックされており、それを出荷してくれたのだと思うが、発送まで2週間弱か。まあ家族でやっている比較的小規模のビジネスと考えればそんなものなのかもしれない。Duncanとかとは違うのだ。米国内での販売がメインだろうから海外への出荷が遅れるのは仕方がないことなのだろう。私はそう思う。そいつが翌日にフロリダに到着し、3日後に税関等を経てNewalkに到着、その後1日待ってから日本に向けて発送されたわけだ。USPSはいい仕事してくれている。もうこれで2週間も私に小さな楽しみを与えてくれている。届いた物に多少問題があったとしても、もう十分に払ったお金以上に楽しませてもらった。なので、これはすでに私にとってとてもいい買い物だったといってもいいだろう。以前のように、Shannonの手書きのメモとか、いかにもLawrence家の人間が作っていますよ、ということが分かるようなアイテムが入っているといいなあ。連絡を待て。

タグ:Bill Lawrence
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