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2022/12/18   定点観測 [雑文]

2022/12/18   定点観測



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本日は風が冷たいので、あまり体を冷やさないで済むお寺にお参りさせていただいた。それでも内的には結構満足した。無理は禁物ということだろうか。
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2022/12/15   Telecaster [音楽]

2022/12/15   Telecaster



Teleに取りつかれたように生きていた時期が確かにあった。アコギからエレキに乗り換えたとき、迷わずテレを選んだ。某〇×▽社のオーダーメイド、しかしまるで学生さんが作ったような、失礼ながらあまり出来がよろしくない楽器が私にとって初めてのテレだった。それでも私はこの楽器を長いながい間深くふかく愛した。メイプルネックローズ指板、ボディはセンのワンピース。PUはESPのオリジナルという仕様で、ペグは今でいうSD91、ナットはブラス、ブリッジもブラスでテイルピースは6P仕様であった。PGはBlackのペカペカのプラスチック、コントローププレートもノブもすべてブラスであった。それだけ聞くとそれなりにまっとうな楽器のように思われるかもしれないが、残念ながら上記したように仕上がりはあまり上出来とは言えず、ナットの溝の間隔は狂っているし、入手時には指板のローズがカラカラでひびが入ったようになっており、フレットはVintage仕様を期待したがなぜかベースのフレットのように太くて背が高いもの(当時はジャンボフレットという概念はなかった)が打たれているナゾ仕様、ボディの塗装は非常に薄く、木目が指でなぞれるような特殊なものだった。どうしてあんな塗装をしたんだろう?下塗りだけ?吹きっぱなし?シンラッカーとかいう仕様ではなかったとおもう。レリックだって始まる前だしね。謎は深まるばかりというやつだ。しかもネックのメイプルはかなり柔らかいもので、若干トラがでており、見かけは良いのだが、どこかに軽くぶつけるだけで派手に凹んで私の心をずたずたにした。ボディのセンという木材は国産であり、アッシュに似た材質で、楽器の材料としては悪くないと思うのだが、私の手元にきた個体の木部はなぜか非常にもろく、使っているうちにネックポケットの平面性が失われてネックが根元から起き上がってしまったりした。それでもこの奇妙なテレを私はとてもとても大切にして、毎日まいにちマイニチ弾き倒しては十二分に楽しんでいた。大好きな楽器だったのだ。まあ他の楽器を持っていないともいえるが。数年でフレットはボコボコにすり減ったが、他人に楽器を任せる気にはなれず、メンテにも出さずにそのまま長い間大切に弾き続けたものだった。いまはもう手元にはない、大切にしてくれそうな方に譲ってしまったからだ。

この楽器にOD1をつないでKISSをやったりした一方で、フロントのPUを生かして何とかしてジャズっぽい音楽をやろうと試みたものだった。友人たちはテレにOD1をつなぐ私を笑ってレスポに持ちかえるよう勧めたし、Jazzをやるならフルアコに代えるべきだろうと真顔でモノ申した友人もいた。それでもその頃苦労して手に入れて溺愛していたJuggBoxのStaff60Gという真空管アンプにつなぐと夢のような音がして幸せだった。自宅で大音量は出せずアンプの実力すべてを味わうことはできなかったが、楽しい時間を長い間過ごさせてもらった。ありがとう日本ハモンド。当時の機材はもう手元にはないけれど、ヤフオクなどで見かけるとついついポチりそうになる。たまにスタジオにいって友人たちと楽しむこともあったっけ。よそのバンドにかわいいお姉ちゃんがいて、、、。まあそういうハナシはもういいか。機材についていえば、わたしの音楽仲間たちは実家が裕福なやつらが多く、GibsonやFenderは言うに及ばず、BC Richの本物を買った奴までいた。なので正直うらやましかった。それでも腐ることなく、当時はパーツを交換するようなお金も技術も根性もなく、買ったままのTeleを日夜弾き続けて結構幸せな日々を過ごし、そこそこうまくなってからも音楽に身をやつした私なのだった。それでもあの強烈なリヤのキンキンするPUは最後まで使いこなせなかったなあ(遠い目に少し涙)。その後がんばってSDのVintageモデルに取り換えてみたけれどやはりだめだった、うまく使いこなすことができなかった。


しかし時代はかわった。歌もギタープレイもとても気に入っているRichie Kotzenなどは、さほど手が入っていないテレをものすごくハードな音楽に使っているし(あのテレも軽いのがあれば一本欲しいな)、Jazz-Blues系のRoben FordはGibsonで育った人だがテレをかなり弾き込んでいるし(彼のテレが大好きだ)、テレをJazzに使うのは最近の流行で、Jazz系のギタリストがテレを使うのはもはや定番となっている。これはBarkeeの先生だったMethenyに勧められてTeleを弾くようになったというMike Sternあたりが始めたことなのだろうと思われる(Yamahaの彼のテレモデルの開発には有名な松下さんがからんでいるようで、それを聞いて以前一本買いそうになったことがあった。今は値段が上がってしまい、買う気がすっかりうせてしまったが)。テレでできない音楽なんてない。テレに不可能はないのだ。そういえば数年前に亡くなったカナダのJazzギタリストも、長年テレを使っていたことで有名だった。キャリアの途中でフロントPUをギブソンのハムに代えていたけれども。

なので、最近テレでハードな音楽をやると言っても、Jazzをやりたいといっても、誰も文句を言うことなく、ああそうなの?といって誰も笑ったりはせず、運が良ければ仲間にしてくれるかもしれない。時代は変わるもんだ。私も腰さえ痛めなければ(警察官が運転する車が私の車に追突して首と腰をいためてなかなか回復しない)テレ一本でやっていきたいのだが。だってそのほうが何本も持っているよりかっこいいじゃない?

どこかのギターの先生が、いいテレを若い頃に買えば、死ぬまで弾き続けられる、他にギターはいらないと言っていた。ES175の方が守備範囲が広いのでベターだ、という意見もあるが、どちらも同じようなものだ。まあレスポでもストラトでもいいが、やっぱり私はテレか175がいい。道具は単純であるほど使い方の幅が広いということだろう。いろいろな楽器を買いまくってきた私は、テレだけで音楽の海を渡る美しい生き方?を失ってしまったが、できればもう一度、テレだけを弾く毎日に戻りたいと、結構本気で考えている。今日も寝る前にテレを弾いて楽しく睡眠につくことにしたい。長年楽器とかかわってきてわかったことは、ジャンルにこだわらず、好きな楽器で好きな音楽を奏でればいいということだ。人の意見には惑わされないほうがいいみたいだ、長い目でみると。

タグ:Telecaster
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2022/12/18   その後のStr-RK その他もろもろ (長文注意内容空虚) [音楽]

2022/12/18   その後のStr-RK その他もろもろ (長文注意内容空虚)



ダイナ製の楽器は複数自宅に置いてあるのだが、この楽器もやはりダイナ製だ。購入して数日、そのままで弾き倒してみたのちに、以前も書いたが少しずつ調整を進めている。ネックがわずかに順ぞりしてきたので、昨夜さらにすこしだけトラスロッドをしめてみた。国内でここ数年の間に私が手に入れたFender系の楽器は、今のところほぼすべての個体でロッドがほとんど効いておらず、本来の音がしなかったのだが、この楽器も状況は同じだ。ネックは結構太い造りになっているのだが、それでもロッドが効いていないとあまりいい音がしないのだなあ、ということがよく分かった。逆から言えば、木材にわずかに金属的な響きを加えると、例のFenderらしいいい音になるということだ。皆様にも自分の楽器のトラスロッドがどうなっているか、暇なときにチェックすることをお勧めしたい。まずすこし緩めて様子を見てから、ほんの少しだけ多くても45度くらい、手ごたえが変わるあたりまで締めこんでみることをお勧めしたい。締め込みの量については個体によるので手ごたえで決めるしかないのが難しいところだ。たったこれだけの操作ですごくいろいろなことが変わるのでびっくりするだろう。別の楽器になるよ、ほんと。それで、私のこの個体の場合はだいたい45度くらい締めこんだところで手ごたえがあったのでそこまででしめこみをやめて、弦を張りなおして弾いてみたところ、ネックが文字通りまっすぐな状態になってかなり弦高が下がっている。そのまましばらく弾いていると、いい感じにネックがなじみ、僅かに弦高が上がって安定した。目視でチェックしてみると、ネックはほぼまっすぐ。このまま暫くすると、おそらくさらにわずかに順ぞりの方向に動いていくのだろう。この楽器についているトラスロッドはヘッド側からアクセスできるようになっているのであまり手間がかからず大変結構だ。ネックのつけ外しは神経を使うからね。しかしヘッド側からのアクセスを許す個体のロッドは、ハイポジのあたりにロッドが効かないため、いわゆるハイはね(跳ね?)をおこすことがあり、そうなるとロッドでの修正がきかないのであらかじめ気を付けておく必要があることを知っておく必要があるだろう、うん。とにかくネックの調整は口で言うほど簡単ではなく、ネックをいじるのであれば、フレットのすり合わせぐらいは自分でできる程度の技量が前提として必要なのだと思われる。なので、我々一般の音楽好きは、目のつんだ太目で良質なメイプルのネックを選ぶことが肝要だ。他にできることもないしね。うっすいネックは当然だが反りやすいし、フレットのtongh(綴りが違うかも)が太く大きめな場合は、製作技術がしっかりしていれば反りにくいはずだ。心配ならば板目ではなく柾目の木取りをしたネックを選ぶことを勧めたいが、反りは起きにくいが今度はねじれの問題が出てくる可能性がある。音も変わってくるのは試してみればアマチュアレベルでもわかることだ。ロッドを回してみるとその違いを実感することになるだろう。ロッドも順逆両方の反りに効くものは確かにスバラシイが、ネック全体として木質ではなく金属的な響きに近づくことは避けようがない。金属の質量が大きくなるためで、何人たりとも物理的な法則に勝つことはできないのでこれは仕方がない。実際、手持ちの楽器でもっとも安定しているネックがついているのはやはり日本が世界に誇るFujigenのものなのだが、ロッドがどちらの方向にもものすごくよく効いて怖いくらいだ。こいつを意図的にすこしだけ緩めに設定することで金属的な響きを殺しているのだが、さすがFujigen、結果として出てくると音は、生音からして大変結構だ。普通のFenderはVintageスタイルのロッドがついていることであの音を生み出しているのだが、古典的なロッドの場合、ネックが暴れだしたら対処には限界があるので、いまのところ我が家のすべてのVintageスタイルで作られた楽器はそれなりに健康を維持しているが、今後は季節ごとの微調整と保管に気を付ける以外に自分でできることはないため、あとは神頼みということになるのだろう。話がかなり広がってしまったので元に戻す。

以前にも書いたが、FCSの楽器でさえ、私の手元にきたときにはトラスロッドがほとんど効いていなかった。それでもきちんとしたいい音がするということは、木部の質が高いということになるのだろうが、ある程度ロッドが効いた音が本来の音だと思うし、その方が明らかに私にとっては良い音であることが多い。上記したが、わざとわずかに緩めてキンキンした感じを減らしてみたり、生音の質の調整にも応用できると思う。なので、店頭で店員さんに渡された楽器を細かく見てみても、本質的なことはわからないということになるのだろう。傷がないかどうか、楽器の木部のつくりがいいかどうか、いいパーツが使われているのかどうか、加工精度は高いかどうか、組込みの精度は、例えばチリがきちんとあっているのかどうか、塗装の仕上がりは均一で美しいかどうか、、、見るべきところはたくさんあるのだが、自分に合わせて調整した後でないと、本来の意味での試奏にはならないということがこれまでの経験で骨身にしみている私だ。

この楽器は何よりネックが太くて物理的に強いし、指板のRがすごく大きいし、フレットも特別大きなものが使ってあるので、弦高をぎりぎりまで落として弾く人間側の誤差を受け入れてくれるような調整をしていくつもりだ。気楽にいい音が出る楽器に仕立て上げたいということだ。お店も出荷前にチェックしてくれたようで、弦高やオクターブなどはきちんと調整されていた。しかしネックをいじってしまうと諸々微妙に変わってくるので、まずロッドを調整して、次に弦高、最後にオクターブというのがいつものわたしのルーチンだ。仕上げに弦を新しくして微調整の後にセッティング完了ということになる。Str-RKの全体の設定としては、RKのモデルなのでハードな音楽向けに振ってあるが、意外と普通のまっとうなストラトの音がする楽器だということが分かってきた。塗装がポリであることも、今のところ全く気にならない。高くはないが、いい楽器を手にいれたという実感がある。重いのは玉に瑕だが、それゆえに腰の入ったしっかりした音が出るような気がしている。いまのところこの買い物は成功したという印象。皆様にもお勧めしたい。しかしストラトって長時間弾いていても疲れない。この楽器の造形は本当にスバラシイ。Leoの本領発揮というところだな。Teleにはもどれないかなとおもったりする。しかしRKモデルのテレはコンターが入っているので抱えるのが楽そうだ。あれなら長時間弾いても疲れないのだろうか。興味津々ではあるのだが、もう楽器は増やせないと心の底からマジで思っている私なのでこのあたりで考えるのをやめたい。そうしよう。そうした。うん。


I楽器店が税抜き150000円でStr-RKとTlr-RKを出してきた。年末セールというやつだ。このお店はポイント制に重きを置いており、他店との差別化を図っている。税込みで165000エン、ポイントを20%つけているので、他に欲しいものがあってしばらく待つだけの余裕があれば、差し引き135000エンでRKモデルが手に入るということになる。悪くない選択肢だとは思うがどうだろうか。I楽器店は楽器の扱いも悪くない場合が多いと経験的に感じている。特定の店員さんと仲良くなって選んでもらうのがお勧めだ。私は一人だけ頼れる店員さんを見つけたのだが、どこかに移動してしまったらしく連絡が取れず寂しい思いをしている。ともあれ、私はもう手を出すことはないと思うが、Tlrがやっぱり気になるなあ。あのみかけがよろしくないブリッジは、恐らく間違いなくGotohの製品が使ってあるのだが、あれが結構いいのだ。ごくくて重い(Beefyと表現されることがおおい)わりに意外だがいい音がするのだ。加工精度もすごく高いし仕上げも丁寧だしね。私が20年ほど前に初めてWarmothのパーツをつかって楽器をアセンブルした際に選んだものと同じだと思う。あれ以上やりようがないくらいシンプルな造りなのだが、その後調べてみたところ、駒の材質が実は何種類かあるようで、それによってかなり音が変わってくる。ごついブリッジそれ自体の素材は共通しているようなのだが、あれだけ大きな駒が6つもついているのだから、音に影響がないわけはないのだ。あれが載った楽器を手元に置いていた際は(実機は売却済み)、アセンブルすることが楽しすぎて、そういった細かいことに注意を払っていなかったことが惜しまれる。もっと深く広く楽しめたのにね。ストラトのように演演奏性がたかく、テレのようにシンプルな楽器があればそれだけ弾いて生きていけるかもしれないと夢想することが多い。ストラトのノントレモロモデルのことを考えてしまったりするがもういい加減にしないと。PUもペグもPGも余っているので木部さえ手に入れれば、、、。いやいや、もうやめよう。さんざんやってきたことなのだから。話が拡散してしまったので今日はこれくらいにしておこう。これ以上考えてしまうとついついパーツを買ってもう一本でっち上げてしまうそうだから。

タグ:Fender STR
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