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USACG Tele Practice Guitar 5 [音楽]

USACG Tele Practice Guitar 5 -String Ferrule Installation-
いっぺんに書くとすぐに終わってしまうので、これまでの作業をちまちまと少しずつ書いて、楽しもうと思う。お暇な方のみお読みいただければ幸いです。

今回は納得のいかない、poorなqualityの作業結果となってしまった。

かつてUSACG製のテレボディを使って、力ずくでferruleをねじ込んで塗装を少々チップさせてしまったことがあった。であるから今度はそれを防ごうと、いろいろ調べたり考えたりして結構な準備をした。熱を使って塗装を柔らかくする作戦でいくことにした。前の晩はお酒も呑まず、お風呂に入って体を清め、よく寝て精神を研ぎ澄まして作業に臨んだ。プレスを使わずに、塗装を傷めずFerruleを面一(つらいち)に埋め込むことは、やってみればわかることだが結構難しい。なんとか上手にできるようになりたいものだ。

これが本日の道具立てだ。Tools.jpg右から、ferruleを熱して塗装を柔らかくするためのワット数が大きいはんだごて。近所の荒物屋さんで買った、長年愛用しているプロ用の小さなハンマー。それからこれも愛用しているプラスのねじ回し。最後はferruleをボディにあけられた穴に押し込むためのポンチだ。

ferruleはこれまで様々なものを使ってきたが、ボディの上にカラーが出っ張る形のものがほとんどだった。さほど難しい作業だとはおもっていなかったのでおおらかにやってきて、大ぽかをしたことはなかった。今回はボディと面一に仕上げる必要があるため、慎重に調べてサイズが合うFerrulaを購入した。Fender純正のVintage Telecaster のreplacement用に売られている、金メッキではなく真鍮製のものだ。USACGと関連したWebで調べたところ、これがぴったしカンカンだ、とTommyが勧めていた。Ferrula.jpgアメリカ製品らしく加工はかなりいい加減で(メキシコあたりで作られている可能性が高い)、めっきでもないのに色合いが各々かなり違っている。ちょっと不安だ。しかしサイズを細かく測ってみると、確かに寸法は同一であるからまあ大丈夫だろうと使ってみることにした。ブラスでできていて柔らかめなので、気を使う必要がありそうだ。普通の鉄製のものと違って、ガンガン叩いたりはできない。

作業手順だが、いろいろな人がいろいろなことを言っている。プロは大きなドリルプレスを使って圧入するというのだが、私が持っている精密加工用の小ぶりなドリルではちょっと無理だ。壊れてしまう。仕上げがラッカーであれば、はんだごてで塗装を溶かしながら圧入、という技が使えそうなのだが、このボディはポリで仕上げられているため、おそらく難しいのではないか。TommyはWebで、正しいサイズのものを使えば、そんなに力をかけなくてもきちんと入る、多少叩くのは構わないが、そっと叩いてほしい、などと説明していたが、理屈通りにはいかないのが現実というものだ、、、。前置きが長いが、私のやり方はこうだ。

0)Ferrula用にあけられた穴を、きれいに掃除して、余分な塗装をできるだけこそげ落としておく
1)Ferrulaをドライバ等で可能な限り奥まで、優しく押し込む
2)ムリならば軽くハンマでたたいて、面一直前になるまで押し込む
3)Ferrulaをはんだごてで熱して、周囲の塗装を柔らかくさせておく
4)ハンマでたたいて、面一になるまで押し込む

こう書いてみると簡単なのだが、実際はうまくゆかないこともある。今回1)の工程は
Pre.jpgこんな感じで、スムースに進んだ。この段階でFerruleの周囲にみられる塗装の乱れはもとからのもので、この作業に伴うものではない。ここまではよいのだが、これまで何度か試みて、それなりに良い結果が得られた方法、つまりはんだごてでFerrulaに熱を加えて周囲の塗装を軟化させ、それが潤滑剤かつボンドのような働きをしてFerruleがボディの穴にぬるりと入ってぴったりとくっつく、という効果を期待したのだが、何故か今回は塗装がなかなか柔らかくならず、作業は難航した。おそらく前回購入した際の塗装と、違うものが使われているのだろう。Ferrule自体もブラスであるため、固い金属で強く圧入するわけにもゆかず、様々な当て金を探して慎重に作業を進めた、、、、のであるが結果はこれだ。残念だ。これまでで最悪かも。オレは悔しい。Finish.jpg圧入されたFerrulaの周囲の塗装が、数か所で浮いてしまっている。そのうち剥げ落ちてしまうかも。これでは納得がいかない。比較のためにWarmothがプレスで圧入してくれたFerruleを示すが、それはこんな感じだ。WarmothFerrula.jpg専用の機械を用いた業者の仕事であってもFerrule周囲の塗装のごく僅かな盛り上がりは避けられないようだ。同じポリ塗装でも、塗装の質の違いなどもあるのだろうが、それでもとにかくかなり上手に圧入してある、と思う。

ということで、やや落ち込みつつ、お酒でも買いに行こう。長い人生、努力が報われないこともある。というか、その方が多いだろう。手間暇かけて最善を尽くして、上手くゆかないとへこむ。もう仕方がないので、以後面一はあきらめるか、プレスを購入することを考えたい、、、。もう楽器をつくるのをやめればいいのか、、、そうか、、。今日はすごすごと退場としたい。次の作業は、気力が充実するのを待つことにしよう。




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