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天狗舞 山廃仕込み純米酒 株式会社車多酒造 [日本酒]

天狗舞 山廃仕込み純米酒720ml 1400円(税抜)(化粧箱入り)  株式会社車多酒造Tengumai.jpg

いつものお酒屋さんに伺って、お勧めを聞いてみる。今日は珍しく有名銘柄がある、、、。”いつでもおいてますよう!”とご亭主はおっしゃるが本当だろうか?今度ひっそりと伺って確認してみよう。一瞬の迷いを振り払って、美しい化粧箱を手に取ってみる、、、いい味を出している。へそ曲がりなので、有名銘柄を買いたくないのだ。しかし、こんばんは久しぶりに天狗舞を買ってみることにした。高級感のある紙の化粧箱に入れられているのは、おそらく日光を嫌ったのだろう。この銘柄を目にすると、ごく個人的なほろ苦い記憶がよみがえる。が、まあ、それはいい。

すでにいささか酔っていたのだが(お酒屋さんスミマセン)、それでも帰宅すると翌日まで待てず、封をきってしまう。本来、お酒の味を見るときは素面であることが望ましいのは当たり前だが、この際うるさいことは言いっこなしだ。

とろりとした黄色みがかった何とも言えない好い色をして、ボトルの中で重そうに漂っている。Webサイトには、”濃い山吹色”と書いてある。確かに。ボトルの口からは、濃厚な洋酒のような薫りが立ち上ってくる。洋酒と言おうか古酒といおうか、年単位で熟成させたような何とも言えない好い薫りだ。すすってみると、、、やはり重めの味わい。僅かな酸味と苦味に加えて、一般的な日本酒とはやや異なるタイプの複雑な深い味わい。これは日本酒を形容するためのボキャブラリーでは表現しきれない感じだ。植物質というよりも動物質といったような。美味しいが、一般的な日本酒とは違う方向性。普段は日本酒をたしなまない人や、欧米人向きにもよさそうかな、という印象。一口目は頭の上に大きな”?”が出現したが、二口目からはニコニコとほほえみながら楽しく呑んだ。おいしいお酒だ。それでもやはり日本酒なので、全体として”さっぱり”とした印象を与えるのが不思議だ。

”天狗舞といえば山廃純米酒”。 とWebに記載が有るが、山廃とは、”仕込みのときに、雑菌による汚染を防ぐための既製の乳酸を添加せず、自然界の乳酸菌を巧みに取り込み、低温でじっくりと乳酸発酵させることです”、と簡潔にわかりやすく説明してある。”純米と山廃”へのこだわり、といい、文政六年創業という蔵元の長い歴史、といい、古風な雰囲気を漂わせたお酒であり蔵元なのだろう。なかなかステキだ。日本酒ってやっぱりいいなあ。

少量、もったいないことにグラスの底に残したまま一晩明かしてしまった。翌日なんとなく味わってみると、、、、驚くなかれ、極上の甘酒の味わいだった!

また呑む?:Yes 
印象    :純米と山廃にこだわりを持った蔵元が醸す、じっくり熟成された琥珀色の美味しいお酒。有名銘柄。昔風のやり方にこだわって手間暇かけて作られた素晴らしいお酒だと思う。不思議だが洋風の味わい。有名銘柄であってもいいものは好い、と思った。
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