SSブログ

My First Unsuccessful Guitar Amp Project Revised Final [音楽]

My First Unsuccessful Guitar Amp Project Revised Final

昨日は信じられないほど嫌なことがあった。多分普段の心がけが悪いのだろう。それでも日本のオヤジなんだから前を向かなくては、、、。ということで、アンプビルディングをのんびりと楽しもう。しかし途中で気が変わって、とっとと終わらせてしまうことにした。理由は聞かないでほしい。(誰も聞いてくれないと思うけれど)
残りの作業に結構時間がかかったのだが、出来上がりはこんな感じだ。Finish.jpg

今回は、ちっぽけなアンプを組み上げるだけなのに、自分的な疑問をすべて解決しようと試みたため、何度も配線をやり直したりバカみたいに時間がかかったが、キャビに納めてしばらく使い続けるつもりなのでそれはそれでいい。早速音を出してみよう。回路は簡単だし、配線は丁寧にやって正確さには自信があったので、回路を一通り確認した後、人にはお勧めしないがいきなり真空管を差し、スピーカにつなげて一気に火入れを。パチリ。ドキドキする瞬間だ。緊張しながら様子を見る。

よし、光も煙も出ない。おかしな匂いもしないぞ。とりあえず大きな問題はないようだ。いったん電源を落としてから、、、楽器をつないでもう一度。そうすると、想定内ではあるが”ブーン”という教科書のようなハムが。ボリウムを動かしても変わらないので、電源の平滑回路の平滑機能が不十分であった可能性が極めて高い。やっぱり昔の回路をそのまま再現したため、電源の設計がプアーなのは仕方がない。しかしこのアンプ、音は小さいが、音質は相当いいようだ。真空管アンプ特有のプリンプリンとしたスピードが速い音にうっとりしてしまい、しばらくハムを気にせずにギターを弾き続けた。古臭ーい、いなたい音に、よだれが垂れてしまいそうだ、、、。ディストーションを使わず、小さくてもいいので質の良い音を楽しみたい、という方にはおすすめの回路だと思う。個人的には大好物の音だ。

しかしこのハムをそのまま放置する気にはならない。アンプをひっくり返し、フィルターコンデンサにパラに大きめのコンデンサを抱かせてみた、、、、。これだけでハムは十分の一以下に減って十分に実用になるレベルとなった。あとは音質と相談しながらチョークトランスを入れたり(多分そうすると思う)、NFBをかけたりすれば、ハムは聞こえないレベルまで消すことができるだろう。音質のファインチューニングも暇を見てやってみようと思う。時間をかけてゆっくり楽しもう。いじり壊したってすぐに直せるし。今回身をもって理解したことは、基本的な設計が最も大きな問題で、配線の仕方とか、細かいことの一つ一つはあまり音質に反映されない、ということだった。個人的にはそう感じた。しかし小さな気配りの積み重ねが、ノイズの少ないアンプを作ることも事実ではある。

30年の時を経て、多機能だがノイズだらけだった練習用のアンプを、ノイズが全く乗らないシンプルだが使いやすい真空管アンプとしてよみがえらせることができた。しばらくこのアンプを毎日でも使っていくつもりだ。お金をかけずにずいぶんと楽しませてもらった。末永くかわいがってあげたいと思う。

このお話はこれでおしまいです。

→その後結局いろいろと手を加えることになった。

6SJ7.jpg
まず、6SJ7をいくつか入手した。昔から使っているアメリカのAntique Electric Supplyという会社から輸入することにした。この球は、おそらくあまり人気がないと思うのだが、それでもブランド物はそこそこ値が張るため、その会社で出していいる安いのから2種類、お任せで購入してみた。真ん中の白箱が500円くらい、その上のかわいい箱に入っているガラスの奴が大体1000円くらいだ。6SJ7-1.jpgどうですか、これ。何ともいい味を出しているではありませんか。一番下に写っている、私が秋葉であらかじめ入手しておいたロシア製のアウトレット物は500円だった。米国製の真空管であることを考えると、まあまあの値段かな?しかし送料が1000円くらいはするので、結局高くつくことになる。しかしまあそれはいい。趣味のものだからね。

それでそいつらをとっかえひっかえ楽しんだ。メタル管はノイズに弱い、とかいう話があるようだけれど、私の作ったアンプの場合はあまり関係がないようだ。各々微妙に音が違うのだが、”味”の違いのレベルだ。やっぱりガラス管がかっこいいと思う。見ていて楽しいしね。”あなたの心に灯をともす”というやつだ。そうして手持ちの整流管と6V6とともにアンプに挿入して悦に入って、楽器をつないで楽しんだ。しかし実は気づかないふりをして済ませていた問題があった。それは微妙に残存して具体的な対処方法が頭に浮かばなかったハムだ。シングルアンプだからある程度は仕方がないのかもしれないが、あきらめるべきではないだろう。もっと勉強して、スキルを上げてコントロールしたいではないか。それで実物をいじる前に、いろいろな資料にあたって知識を蓄えた。それでやり残した問題をはっきりさせることができた。

微妙に残っていたリップルに由来すると思われるハムは、1)アースの引き回しを工夫して、かつ2)電源フィルター、とくに6V6のグリッドに入っていくやつに大きめの電解コンデンサ追加したところ、ほぼ”ゼロ”とおもわれる程度にまで改善した。やった、、、、長い道のりだった。勉強の勝利だ。これであきらめたり、自分に嘘をついたりするひつようのない、妥協せずとも十分実用に耐えるアンプになったので、とりあえずこのプロジェクトは終了、音楽に集中することにした。

5C1とコードされたこのアンプは比較的音が小さく、オーバードライブしないこともないが、真空管らしいふくらみのある、目のつんだ、温かくしかしクリアな音が売りだと思う。こいつを基本にして、いままでに作ってきた小さなシングルアンプを”スタック”して、真空管の音を全身で感じながら楽器の練習にいそしんでいる。Finish (2).jpgこんな感じだ。6V6だけではなく、パワー管にKT88をつかうのがお気に入りだ。ものすごいパワーを感じさせるぐいぐいと前に進んでいくような音が楽しめる。

Back.jpg後ろから見るとこんな感じなのだが、内臓を丸ごと入れ替えており、シャシーが穴だらけになってしまっていることがわかるだろう。しかしそれでもこいつはかけがえのない、愛着あるアンプになった。写真に写っているよりも実物はボロボロだけどね。

自分が設定した目標に到達するまで、今回はものすごく時間がかかった。アナログ回路というやつは知識に加えて経験も必要とするため、自分が望んだレベルに到達するまでに予想をはるかにこえる時間と労力を必要とした。それでもなんとかなったので、一応一連のプロジェクトを終了として、また自分の人生?に戻っていこうと思う。ここを読んでくださった少数の方々に感謝。






nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0