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USACG社製 ギブソンスケールネックを発注⑤ [音楽]

USACG社製 ギブソンスケールネックを発注⑤

その後どうなったか、気にしてくれている人はいるだろうか?
まあそんな物好きな人はいないだろうと思ってはいるけれど、どうなったか書いてみようと思う。楽しみにしていたネックは、一見素晴らしい出来なのだが、指板の裏のつば出しの部分が欠けていた。そのことは前に記したと思う。指板の裏など演奏性には全く関係ないし、アセンブルしてしまえば全く見えなくなるので、気にしない人も多いだろう。しかしその後もう一つ問題が発覚してしまったのだ。

塗装に入る前にナットを作ってスロットにはめ込んでおいて、ナットごと塗装しようと考えていたのだが、ナットがスロットにきっちりと入らないのだ。よくよく眺めてみると、スロットの底が平らになっていない部分があるし、スロットの底の幅は正確に削られているのだが、指板の表面に近づくにつれて幅が広くなっていることに気がついた。これではダメだ。スロットをルーターで整える必要がある。しかし私はもう本格的な木工から足を洗うことに決めたので、ルーターやビット、テンプレートなどをほとんど全て売りに出してしまったのだ。この時点であきらめて、USACGのサポートに連絡した。

以前にカスタムネックのネックエンドがテレ用のスクエアではなく、ストラト用のラウンド仕様で送られてきたときもネックを送り返して取り替えてもらったのだが、カスタム仕様なのでずいぶん時間がかかったものだ。当時は塗装も請け負ってくれていたし。それを思い出しながら久しぶりに連絡してみた。Tommyではない人が、二人で親切に対応してくれた。カスタム仕様のネックを作り直すのにはずいぶん時間がかかるため、結局在庫のテレネックから私が気に入った仕様のものを選んで取り替えてもらえることになった。時間がないのでぜいたくは言えない。実際今回のプロジェクトは、テレにラウンドワウンド弦を張るために始めたのだが、ショートスケールネックは選べないので、もうあきらめるしかないようだ。たぶんこれは運命だ。個人的な見解として、フェンダーのスケールにラウンドワウンド弦を張ってもうまくサウンドしないように感じているため、ギブソンスケールのネックを合わせてみようと目論んだのだが、そのアイディアも、残念だがあきらめることに決めた。その代り、メイプルのネックをセラックで塗ってみて、メイプルネックに塗られたセラックが、どれくらい耐久性があり、また、どんな感じに汚れていくかを楽しむことにしたのだ。楽器の楽しみ方はいろいろあるので、くよくよしても仕方がない。人生前向きに楽しんだ方がいいに決まっている。

ということで、私のギブソンスケールプロジェクトは頓挫してしまい、新しい、セラックで塗ったフェンダースケールネックが手に入ることになった。まあ塗るのは私自身なのだが、お粗末。

USACGから久しぶりに購入したネックは、材質といい加工精度といい、以前と比べると残念ながらやや劣るように思った。しかしサンプル数は1なので、おそらくたまたまということなのだろう。それでもせっかく遠路はるばるうちにやって来たネックなので、末永く愛でてあげようと考えていた。結局こんなことになってしまって残念だ。私がネックに求める品質が厳しすぎるのかもしれないが、ナットのスロットは極めて大切な部分だ。きちんと設計図通りに切り込まれている必要がある。

しかし私の気持ちまでCareしながら相手をして面倒を見てくれたUSACGのサポートは相変わらず素晴らしい。やっぱり心と時間に余裕があるなら、この会社は個人的には超お勧めです。もう楽器をこれ以上増やすつもりはないので、おそらくこれが私がパーツとして購入する最後のネックになるものと思われる。多少の問題があっても受け入れて、末永く付き合っていきたい。





タグ:usacg ネック
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