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徒然Mazda2 2021/12-3 [クルマ]

徒然Mazda2 2021/12-3


例の話の続きだ。

それでしばらくの間、クルマを監視カメラの真ん前に停め、カメラに向かって手やお尻を元気に振ってガードマンさんに合図して駐車する日々を送った。刑事さんにそうするよう言われたからだ。もちろん木刀を毎日持ち歩くことも忘れなかった。一度クルマのボンネットに何かをたたきつけたような跡がついて緊張が走ったことがあったが、それは駐車場から大きな雨だれが落ちてきたのだろうとやがて明らかになった。うう、毎日こんなことしていたら疲れるでしょう。これが続くと正直神経が持たない。それでも頑張って仕事中にちょこちょこクルマを見に行ったりして警戒に努めた。クルマに乗る前には少なくともタイヤの表面をきっちりと確認してから走り始めたし、特にMazda2はランフラットをはいていないので、エアポンプを持ち歩いて空気圧をチェックしたりエアを補給したり。つかれる毎日を送らざるをえなかった。

そんなある日、耳障りのあらい、ざらざらした感じの声で電話が。だれ?“あーKJ博士、私ですわたしです”と刑事さんからご連絡。緊張している私に、彼はほんとうにあっさりと、”ずいぶん時間がかかってしまったけれど、カメラに怪しい人影は写っていなかったですよ。誰かが物陰に隠れて車にくぎを刺した可能性はあるけれど、そのあたりを歩いたすべての人をチェックするわけにはいかないですよねーさすがに。たまたま2台の車が偶然パンクしたと結論づけるしかないでしょ。これで捜査をいったん終わりにします。えーーー、まあ、あーーー、またあったららすぐに連絡するように、うーーー、身の回りに気を付けるようにね、うん。” などとおっしゃった。まあ刑事さんにとっては日常茶飯事のお仕事なのでそういったものなんだろう。よくやっていただいたと感謝するしかない。しかしまたやられたらすぐに連絡しろって言われてもねえ。こちらはてんぱっているんですけれども、、、。またやられるまでは自分で自分のことを守るしかないわけだ、うん。そうだよな、しかたがない。こわいけどよくわかった。でも実際のところ、これ以上さらに身の回りに気を付けることなんてできないし、それでも仕事にはいかないといけないし。仕事中はいくら大切にしているとってもクルマのことを四六時中考えている事なんでできない。こういう場合は何もなかったようにいつも通りの行動パターンをこれ見よがしにやってみせることが有効という話を聞いたことがあったが、本当にどうしたらいいのだろう。相手は暇な人で、こちらを朝晩一日中観察しているのかもしれないのに。刑事さんがそう言っていたし、どうもそういう事例がたくさんあるようだ。

それでも生きていかなくてはならない。家族を守らなくてはならない。腹を決めるのに時間がかかった。

結局さらに暫く様子を見たのち、ある時を限りにいつも通りクルマを使うことにした。停める時間も場所もいつもどおりだ。暴力には屈さないぞ。自分や家族がけがをするのは困るが、クルマが壊れたのなら直せばいいだけのことだ。警察も暫くかかわって前向きに協力すると言ってくれているし、刑事さんとも知り合いになったことだし。ただし必要と思われる場所に関係部署の許可を得て警告の紙を提示することにした。そうしてMazda2もF30もいつも通りの場所に何時も通りのやりかたで駐車している。いつでも警察に連絡するぜ、といった内容の警告が効いたのかどうか、本当のところはわからないが、いまのところわが愛車たちは無事だ。いつも機嫌よく私の帰りを待っていてくれ、家族をいたわりながら運んでくれている。しかしどう考えても1か月の間に私のクルマ2台のタイヤに釘が刺さるのはおかしい。まだあたらしい黒々としたタイヤのトレッドの薄くなったところに狙いすましたように刺さっていたのだ。誰が何をしたのか。こわいし、頭にくる。しかしそういったことを何度も考えて恐れて時間を費やすことは限られた人生の無駄遣いだ。

卑怯な奴は許さんぞ!
家族に害を与える奴は金輪際許さんぞ!

しかし怒りで人生の大切な時間を無駄にすることはやめよう、と心に決めた。

この話はしょぼい結末ですが一応これで終わりにします。続きがないことを祈りたい。これを読んだ数少ないみなさま、一緒に祈ってください。

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