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Yamaha SA レストア④ [音楽]

Yamaha SA レストア④



今回はペグのお話だ。Yamahaの楽器は、かなりの頻度で独自のパーツが使われており、一般的にデファクトスタンダードとして流通しているパーツとは規格が異なることも珍しくない。今回はペグをどうしようか、ということなのだが、私のYamahaについているペグは、ギヤ比はあまり高くないものの、良質の金属を使ってしっかりと作られたもので、バラバラにして整備すれば、おそらくいつまでも使っていけると確信している。しかしメッキにあまり耐久性がないらしく、長期間使いこまれた楽器の場合、ペグのボタンのメッキがはがれていることが多いような印象を受ける。メッキが傷みやすいGoldではなく、通常のSilver仕上げの場合でも、この現象は起きているようだ。しかしそれでも使い続けられることには変わりない。40年以上経っても、だ。


手許にある楽器のペグを評価してみると、、、ほこりと油で少しべたべたしていたのだが、クロスで吹き上げるとピカピカに。トルク調整をして弦によるトルクのばらつきを整えてみたところ、状態はかなり良好で、このまま使えそうな印象だ。ヘッドから外してばらして掃除するつもりでいたのだが、そこまでしなくてもいいかな、と最終的に判断した。このまま使っていこう。もうすこしだけふきふきしようか。


事前に調べたところ、ペグのギヤはスチールのハウジングでおおわれており、そこに丸い窓が開いていて、窓にYamahaと書かれた“蓋”が圧入されている。このあたりのつくりが分からなかったので調べてみたのだが、ここはただ圧入されているだけで、カシメてあったり、ネジが切られていたりすることはないようだ。なので均等に力をかけて引き抜けばいいということになるのだが、その方法がわからない。ドライバを差し込むような隙間は見当たらない。先人の知恵を借りるしかないと腹を決めてネットの世界へ、、、と、幸いにしてあまり時間をかけずに情報が手に入った。グルーガン(ニチョ固定というやつだ)で木片などを張り付けて、それを使って引っこ抜けばいいとのこと。張り付けた後にどうやって木片をはがすのかはちょっと面倒くさそうだが、最悪熱を加えればグルーガンののりを溶かすことはできるはずだ。この“蓋”さえはずれれば、内部のグリスをふき取って新しいものに代えたり、将来を見据えた整備をすることは簡単だ。ペグの機能はシンプルで、高さ調整もロック機構もないためか、構造はかなり単純であり、全てを把握したうえで対処できそうだ。加工精度が高いので、きちんと手を加えれば今後長く使えそうだと確信した。そういえば、うつろな記憶に頼って記載すれば、ずいぶん昔のことになるが、Larry Caltonが335のペグが故障した際に、Yamahaの物に取り換えていたことがあったはずだ。おそらくメインのティーバーストの個体ではないと思われるが。


ということで、ペグに関しては表面的な掃除だけですませて先に進むことにした。ざっと見たところ、他の金属部品も大きな問題はなさそうなので、ざっと掃除をして弾いてみようか?
タグ:YAMAHA
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